概要
劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』のゲストキャラクターの一人にして、本作における最大の敵=事件の首謀者でもある。
外套姿にペストマスクをつけた特殊な液体火薬を使用する殺し屋で、国籍・性別・年齢全てが不明。活動範囲は世界中に及び、数年前から顔形を変えて日本に潜伏していると考えられている。
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※ここから先は物語終盤の重大なネタバレの為、観覧の際は自己責任でお願いします!
「そう...。私はかつてこの日本で屈辱を味わったんだよ。あの憎き4人の警察官の手によって!!!」
物語終盤、村中努とクリスティーヌ・リシャールの結婚式に、プラーミャへの復讐を誓う集団、「ナーダ・ウニチトージティ」がコナンを人質に取り乱入。リーダーであるエレニカ・ラブレンチエワが村中とクリスティーヌに銃口を向け「手を挙げろ」と言う。
エレニカ「三年前、日本の刑事に銃で撃たれたせいで腕が上がらないんだろ? なぁ、クリスティーヌ・リシャール……いや……プラーミャ!」
――そう、クリスティーヌこそがプラーミャの正体だったのだ。
尤もプラーミャが彼女であるという伏線はいくつかあった。
プラーミャの体躯はどちらかといえば華奢で、女性である可能性もそれとなく示唆されており、公にされていないはずの爆弾犯の死亡を知っている、プラーミャが何故か少年探偵団がいる時に廃ビルへと彼女を誘き出す(無論プラーミャから廃ビルに誘き出されたというのは真っ赤な嘘で、その本懐はオレグのメモの内容を知っている可能性がある少年探偵団を抹殺するための演技であった)、村中との結婚式を取り止めることになった際もタイミングよくメールが入る、そして何より作中で何度か描写されていた右腕を上げられないということ、これこそが最大の伏線だった。理由は前述の通り、日本の刑事に右肩を撃たれたからである。さらに、弾丸は取り除くことは出来ず、無理に除去しようとすれば神経を損傷して精密な爆弾を作れなくなる恐れがあるため残すしかなく、これが大きな決め手となった。
最初はしらを切っていたクリスティーヌだったが、佐藤刑事からも爆弾犯死亡の情報を何故知っているのかと問われ、一旦は村中に庇われるも、しらを切り通すのは無理と判断したのか高笑いとともに正体を現し、警護していた警察とそのまま銃撃戦になる。
しかし右肩を負傷していることに加え、数の上でもこれ以上戦闘を長引かすのは不利と考えたのか、屋上のヘリポートへと逃亡するが、そこでコナンに追い詰められる。爆弾をどこに仕掛けたのかと問われると、
「あんな目立つところに仕掛けたとは思うまい」
とのことで、液体の爆弾はなんと渋谷に張り巡らされたジャック・オ・ランタンの証明に仕掛けられていると暴露。手始めに人質に取った安室透に仕掛けた首輪型爆弾を起動するが……
爆発したのはヘリの後部だった!
安室「君からの贈り物は返させてもらったよ」
――とのことで、実はコナンが廃ビルから採取した液体爆弾の性質の解析は完了しており、風見裕也が徹夜で中和剤を完成させたおかげで安室は首輪型爆弾を取り外すことができた。しかし安室はプラーミャに疑われぬためにダミーを作成し、来たるときまでプラーミャに身柄を拘束され時期を伺っていたのだった。
クリスティーヌ、いや、プラーミャは、安室に計画を台無しにされたことに激昂。墜落するヘリコプターの中で死闘を繰り広げるが、そのうち地上に墜落。
「貴様のせいで私の計画が台無しだ!! 死ねえええええ!!!!」
金属の破片を手にして安室を殺そうとするが、そこに立ち直った村中がプラーミャの意識を奪う。
止めを刺したのは、皮肉にも彼女を信じ続けていた婚約者であった。
物語最後でプラーミャが逮捕されたと報道されて幕引き。
概要(と豹変っぷり)を見ればわかるだろうが、同情の余地は一切無い犯人である。
加えて自分を目撃したという理由だけで多くの罪の無い人々、果ては子どもまでも殺す、都市1つ消そうとするという黒の組織に負けずとも劣らぬ悪辣さ・非道さを見せており、こと悪質さについては映画の犯人の中ではトップクラスだろう(尤も、コナン達少年探偵団やナーダ・ウニチトージティ達の活躍によって渋谷そのものが吹き飛ばされる自体は免れた)。
動機も全て自己保身のものであるため、極刑は免れないことは間違い無い。また、その素顔を日本や(国際爆破テロ犯だから恐らくは)世界中に晒される事になった為に、自身の顔を目撃した人物を全員口封じをするのは事実上不可能であろう。また姿形変えたらいいじゃんという突っ込みはご法度。
巻き込まれた婚約者である村中とプラーミャを追っていたエレニカが早く立ち直ってほしいと願わずにはいられない……。
ネタバレ系関連タグ
???:初代逆転裁判におけるラスボス。同じく肩を銃弾で負傷しており、その結果に主人公の成歩堂龍一に犯行を暴かれる事になった。