定期国際航空路線に就航した唯一の超音速旅客機は、イギリスのBACやフランスのシュド・アビアシオンなどが共同で開発した「コンコルド」である。コンコルドは2003年に全機退役したが、超音速飛行を追求した美しいデザインや、数少ない超音速旅客機であったこともあり、現在もなお根強い人気を持つ。コンコルド以外に設計・製造された超音速旅客機として、ソ連のツポレフ設計局による「Tu-144」などが知られる。また、計画は中止されたが、アメリカ初の超音速旅客機となるべく計画された航空機として「ボーイング2707」が知られる。現在、商業飛行を行っている超音速旅客機はないが、世界各国で新たな超音速機の開発に向けた取り組みが本格化しているらしい。が…それは果たして実現するのだろうか? 実現するとすれば何年後のことだろうか…?
※追記:2019年2月12日、ロシアのプーチン大統領は超音速戦略爆撃機Tu-160の超音速旅客機への改装案を提案・発表した(Tu-160の『胴体中央部分・縦2分割・タンデム配置・兵器倉』を撤去すれば、最大150人分の旅客用座席の配置スペース確保が可能である)。詳細は『Putin Doubles Down on Need for Russia』(外部リンク)参照の事。
- 【超音速爆撃機改装・民生用バージョン:マッハ2級・超音速旅客機『Tu-160SK』構想】