本件は非常に賛否両論が多くデリケートな問題です。そのため必ず中立性を持った編集を心がけてください。偏向的、主観的、感情的な内容を書いたり、不当に内容を削除したりするのは止めましょう。
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概要
『ウマ娘 プリティーダービー』内のイベント『チャンピオンズミーティング』において、2022年10月のライブラ杯から実装されたウイニングライブ「Ms.VICTORIA」、及びその初回視聴における問題に対する通称。
詳細
上述の件に関しては事前にぱかライブにて告知がされており、後日無条件で全プレイヤーに配布される(=チャンミに出場せずともライブ鑑賞はできる)こともありこの時点ではそこまで批判的意見は見られなかった。
しかし、いざ決勝戦を終えてライブを鑑賞したトレーナー達から少なくないバッシングとしてこのような言葉が飛び交いだし、Twitterでトレンド入りまでしてしまう結果となる。
問題点は以下。
レースでの勝敗に関わらず強制視聴となる
これまでも初見のライブは解禁条件を満たすと自動的にライブシーンに移行する形式ではあったが、その条件の殆どは特定のレースで1位となった時のみだった。
ところが「Ms.VICTORIA」の場合、自身の勝敗に関係なくライブシーンに移行してしまうため、たとえ惨敗であったとしても初回は強制的に見させられてしまうのだ。
ただし一応補足しておくと、このライブのボーカルは上位3名ではなく各トレーナーごとにもっとも順位が高いウマ娘計3名である。つまり最低でも1人はボーカル担当としてステージに立っている(詳細は後述)。また、やろうと思えば曲が始まった瞬間スキップをすることも可能であった。
決勝戦の順位表示
チャンミのライブシーンでは、曲のイントロ部分で各ウマ娘の順位が表示される演出が入る…のだが、これが全員分の順位を表示するという点が問題になった。
前述の通りボーカルとしては最低1人はステージに立てるのだが、敗者にとってはそれが慰めにもならないレベルで順位という結果を突きつけられることになる。これにより同じライブシーンでも勝者と敗者の間でより深い認識の相違を招くこととなる。
作編曲者の黒歴史が掘り返される
ライブ楽曲の作編曲者が堀江晶太(「kemu」、「中村イネ」)である事も要因として挙げられる。
堀江は中村イネとして活動していた2009年に漫画家矢吹健太朗の元妻(柏木志保)の不倫相手と判明し炎上、中村イネ名義での活動を終了している(2年後の2011年にボカロPkemu(他名義多数)として復帰していた)。
そして堀江晶太の過去の悪行も掘り返され燃料となり「こんな問題を起こしまくった奴の作った曲で他人の勝ったライブを強制的に見せられる」という状況にも問題が言及されている。
直近のシナリオテーマとの相違
また、実装時点で最新の育成シナリオのコンセプトに逆行するような演出内容でもあった。
「レースに勝ちセンターに立たなければファンに感謝を伝えられない」ウイニングライブとは別に、「勝敗関係なくファンに感謝を伝えられる」グランドライブの復活を目指すという話であり、作中でレースに勝てないウマ娘の暗い感情を描写もあった。
対人戦に対するマインドセットの違い
「とはいえ所詮競技物のゲームだし、普段だってレースに負けることはあるでしょ?」と冷静に処理してライブを楽しめる人も居るだろう。しかしこのチャンピオンズミーティングは他のレースコンテンツとは少々毛色が違う。
チャンピオンズミーティングは短期的なリーグ戦とリアルタイムマッチングによる高いライブ感を高めている。
ウマ娘のレースは自分で操作する事が無いとはいえ、単純に育成でCPUやイベントキャラと戦う育成や、恒常的なものでそもそもライブが無いチーム戦とは異なる「対人戦」として認識されている部分も多い。
機械が自動的に処理する「CPU戦」に負けたのと、生の人間と直接戦う「対人戦」で負けたとではマインドセットも異なって来る。CPU戦なら「自分が負けた」だけで機械的に流せても「自分を負かして勝った人間がいる」という認識も絡む。
もっとも、ライブ問題に関しては早々に二回目以降は普通にスキップが可能になったことやチャンピオンズミーティングのそれ自体は毎月恒例のため、流石にライブラ杯以上の騒ぎになることは少なくなった。それでもSNSのトレンドに入るくらいには悪い意味で定着した。
注意点
時折誤解されているが、最初に書いた通り優勝できなかったとしても自チーム全員がバックダンサーになることはない。
歌唱メンバーは各チームで最も高い順位のウマ娘をチーム全体での順位によって選定するため、例え惨敗だったとしても誰かは必ず歌唱するし、逆に123フィニッシュだとしても2人は確定でバックダンサー行きとなる。
例として、Aチームが3、5、6位、Bチームが1、2、9位、Cチームが4、7、8位だった場合はセンターが1位、下手が3位、上手が4位となり、それ以外の6人がバックダンサーとなる。
余談
実は「バックダンサー」という言葉は昔からゲーム中で登場していた。キングヘイローの育成イベント「有馬記念に向けて」で「全員まとめて、この一流ウマ娘キングヘイローのバックダンサーにしてあげるわ!!」と周囲を煽るシーンがある。
ただしこのセリフはレース前の発言であり、負けた相手を貶めたり、それを正当化するための言葉ではない。実際この後でレースでキングが負けるなんてこともザラである、というか距離適性の都合でちゃんと準備してなければ負ける事の方が多いので「死体蹴り」を繋げる事は的外れである。
実際、このレースが終わった後は勝ち負けどう転ぼうが全員が全力でウイニングライブもこなす方向で締めくくられている。
最後に
根本的な話、対戦コンテンツにおいて「他者を貶める行為」を行うのは勝者だろうと敗者だろうとスポーツマンシップに反する行為である。
「公式が神経を逆撫でするものを用意したのが悪い!」と思ったとして、プレイヤー自身が他者を貶める事は絶対にしてはいけない。
コンテンツの内容に文句があるなら、公式の問い合わせフォームやアンケートなどで投書を行い、改善要求をしっかり伝える事が大事である。
必要とあらば、公式は対処を行うだろう。
実際に公式もこの事態を重く見たらしく、スコーピオ杯(2022)から過去にライブを見ている、かつ1位以外であればスキップ可能な仕様に変更、およびその内容のアナウンスを行っている。
ただ、ライブ未視聴の場合は順位に関わらずライブシーンに移行してしまうため、どうしてもダメだと言うトレーナーは始まったら即シーンスキップするなどして対処しよう。