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サガフロンティアの編集履歴

2023-05-21 10:35:46 バージョン

サガフロンティア

さがふろんてぃあ

スクウェア/スクウェア・エニックスから発売されたRPG。サガシリーズ第7作目。

サガシリーズ第7作。プラットフォームはPS1。「連携」が初登場した作品である。

本作以降のサガシリーズは過去作と違い、タイトルの「サガ」の間に「」(いわゆる中黒)が入らないのが正式名称になっているので注意。


2021年4月15日にプレイステーション4ニンテンドースイッチiOSAndroidSTEAM(STEAM版は1日遅れの16日)で『サガ フロンティア リマスター』が発売。

ストーリー面での追加要素はヒューズの主人公としての追加とアセルス編の没イベント追加、データ引き継ぎできる「NEW GAME+」が公式サイトにて発表されている。

アセルス編の追加については後述。


概要

「混沌」と呼ばれる広大な空間に点在する多数の小世界「リージョン」を舞台にしたフリーシナリオなRPGロマンシングサガと同じく主人公は複数から選択できるが、そのシナリオは主人公ごとに大きく異なり、内容も他のRPGではあまり見かけない類のものであるのが本作の特徴。それぞれの主人公で独立したシナリオとなっているが、一部のイベントやサブキャラクターは関連を匂わせるものとなっている。

フリーシナリオや戦闘システムなどはロマサガから継承しているが、多種族の共存したごった煮世界観などはむしろ「魔界塔士Sa・Ga」や「Sa・Ga2秘宝伝説」など初期のGBサガへの原点回帰であり、どちらの系統をも受け継いだ作品と言える。


派手なエフェクトに加え、ロマサガから引き継いだ「閃きシステム」や今作から採用された「連携システム」、また伊藤賢治の担当する魅力的なBGMから成る爽快感溢れる戦闘が好評である。


最大15名(5名ずつ・3ユニット)のパーティを組むことができる。登場するキャラクターは各主人公によって異なり、特定のシナリオでしか仲間にすることのできない者や、仲間にする方法が変わる者も多い。

また、同じヒューマンでもキャラによって技の閃きやすさが違っており、あるキャラはカタカナ技をよく閃く、あるキャラは投げ技をよく閃くなどの個性が存在するが、原則として覚えられない術技は存在しないため、全員同じ技を使用可能。

銃技、術も基本的には同様だが、習得法が異なっており、銃技は一回以上銃を使用した後の戦闘終了時に、術は対応する資質を得た上でその資質と同じ術を一度でも使用した後戦闘終了時にランダムで会得できる。

術には陰と陽(光と影)、秘と印(秘された術と印し与える術)、魔と妖(人の練り上げた魔術と妖に宿った術)の様に反術というものがあり、相反する術は覚えることができず、無理に覚えようとすると反する術を全て忘れてしまい(陰術を覚えているのに陽術を覚えると覚えていた陰術を全て忘れてしまう)、資質に沿った術を一つでも覚えた状態で相反する術を覚えると資質ごと消滅し、上級術が覚えられなくなる

過ぎたるは猶及ばざるが如し、道を一度決めたのなら他所見せず突き進むべし。


が、使用自体は可能(秘術の使い手がルーンソードを装備していると剣に刻まれている印術の"勝利のルーン"を発動することができる。また魔術の使い手がパープルハートを使用すると妖術の"幻魔の一撃"が出る)であるため、これを応用して印術の資質を持ちつつ店売りの秘術を全て覚えてから、ルーンソードで印術の会得を進めたり、妖術の資質持ちが店売り魔術を覚えてからパープルハートで妖術の会得を進める事で反術を同時に覚えられるという抜け道もある。リマスター版ではさらに引き継ぐと初期習得術が復活するため、一部のキャラクターはわざと反対の系統をマスターして引き継いで反術両立もできたりする(例として時の君に空術を購入して引き継いで時術を復活させる通称「時空の君」など)。


また、ヒューマンの術技欄に見切り以外の剣体銃技のみを6つ以上、もしくは術のみを6つ以上装着した場合「達人化」と呼ばれるボーナスが発生し、技の発動に必要なJP、WPが1下がる、デフォルトで消費0の技はデフォルト技のパンチや武器の素振りと同程度の威力、あるいは特殊効果がつくがダメージが低くなる技しかないため、連携に無理矢理参加するために使用する以上の価値がないが、これによってデフォルトで消費1の術技を通常攻撃扱いで無限に使用できる様になる。エナジーチェーンや太陽光線等強い上に特殊効果のある術や、切り返しや空気投げ等通常攻撃より強力な技を消費なしで使用できる様になり、消費が重いが強力な技の負担が若干軽くなるメリットがある為、基本的には魔法剣士の様な両取りでの装備は行わないのが定石。

しかしメリットはそれだけ(厳密には閃きや戦闘後の修得が若干しやすくなる効果もあるが実感できるほどではない)であるため敢えて技と術の両刀使いにするのも充分有りである。

なお、術は同系統の術である必要はなく、「術」ならどれでも良い。

また、ヒューマンのみ使える「見切り」は達人判定には良くも悪くも一切引っかからないため、使用は個々の判断に任せられる。

なお、実はメカも攻撃能力のあるプログラムを6つ以上装備すると、インジゲーターこそ表示されないが達人化現象が起きる。


サガフロ13周年

↑仲間にすることのできる全キャラクター


種族

ヒューマン(人間)・妖魔・モンスター・メカという、育成方法の異なる4つの種族が存在する。GBシリーズと比較するとエスパー→妖魔へ入れ替わった形だが、ロマサガ系統のシステムも組み込まれたことで各種族の使い勝手は大分変わっている。


ヒューマン

いわゆる普通の人間。成長は、ロマンシングサガ以来の「能力値が直接上昇するシステム」へ回帰された(これに伴い熟練度は本作では採用されていない)。キャラクター固有の限界値等は特にない為、鍛えればどのキャラクターも最前線に立てる様になっている。

装備欄は武器/盾/アイテム欄が4つ・防具欄が4つ。防具は鎧、服、頭防具、腕防具、足防具、アクセサリーがある。「全身鎧」というフルアーマーも存在するが、こちらは強力な代わりに服かアクセサリーしか付けられない。

技術欄は8個装備可能で、剣技・体術・銃技・術・見切りを一通り使いこなせるスタンダードな性能。剣技・体術・見切りは戦闘中に閃くことで、銃技と術は戦闘勝利時に修得することで増やしていくことが出来る。

レッドは「ヒーロー」という特殊な種族だが、普段はヒューマンと同様で、変身するとパラメータがアップしてヒーロー技を使用可能になる代わりに成長が起こらなくなる。


妖魔

独特の価値観を持った長命種族。強大な力を持つ上級妖魔は整った美形が多く、下級妖魔は半人半獣のような姿をしている者が多い(例外もある)。

ヒューマンに近いが、HP・WP・JP・魅力(CHA)以外は自力で成長できず、習得できるのも術のみ。

代わりに「妖魔武具(剣・小手・具足)」という専用能力があり、これらでモンスター種族の敵にトドメを刺すor即死効果を発動させることで武具に吸収し、それに応じてパラメータをアップしたり技を使えるようになる。このため、強い敵を吸収すれば序盤から高いパラメータにすることも可能。

技術欄の半分が妖魔武具で埋められている上、ヒューマンのような技や見切りは一切覚えない。術は習得できるものの4つしか装備できないため、当然術の達人にもなれない。

装備欄はヒューマン同様の武器4個・防具4個だが、そのうち防具欄の1つが外せない妖魔専用の固定装備になっている。大抵は「妖魔の鎧」でありこのおかげで精神耐性や睡眠耐性、下級妖魔からのダメージ軽減等があるのだが、「鎧」であるため他の強力な鎧が付けられず、これ自体の防御性能は微妙であるため妖魔の使い勝手を大きく下げてしまっている。

ただし例外もあり、メサルティムは固定装備がアクセサリーの「メロウリング」のため、上記の耐性がない代わりに装備にかなり自由が効き、便利な全体回復の「生命の雨」などが使用可能。ヌサカーンは服扱いの「妖魔の白衣」で、上級妖魔としての耐性を保ったまま回復が使える上に新たに鎧も装備可能。このためこの2人は使い勝手がかなり異なる。


リマスター版ではバグか仕様か「人間の術」である心術を購入可能になった(資質取得は不可)。

また、マリーチ麒麟などオリジナルではデータ上最強でも使いようがなかったモンスターを憑依して持ち越せるようになったため、全ステータスカンストと有用な特技の両立が可能となり、仕様は変わってないのに周回プレイについていけるように強化された。

加えて、Steam/スマホ版ではカーソルバグで妖魔武具を封印して術欄を5つ以上使えるようになり、機種限定ではあるものの使い勝手が多少上がっている。


アセルスは「半妖」という特殊な種族だが、普段はヒューマンと同様で、妖魔武具を使うと「妖魔化」してその戦闘中のみ妖魔の特性を持つ。そのためヒューマンと同様の育て方でも問題ない。尚、リマスター版では彼女のみ妖魔武具に憑依したモンスターの引継ぎ不可となっている。

理由としては彼女のED分岐条件にあり、いくつか条件があるが妖魔武具関連の条件のみに絞ると「全ての武具、或いは小手以外の武具に憑依させていない=人間」「具足に憑依させかつ、剣に憑依させていない=半妖」「剣に憑依させている=妖魔」のEDになる。

そのため、憑依状況が引き継ぎされてしまうと、剣や具足に憑依させてクリアしてしまったシステムデータでは「絶対に人間エンドが見られなくなってしまう」更に「剣に憑依させていた場合は妖魔エンドのみしか見れなくなってしまう」からである。


モンスター

様々な姿を持つモンスター。サガフロ世界では人間に混じって普通に暮らしている。

かなり特殊な種族で、使用できるのはモンスター能力のみ。モンスター系や妖魔系の敵から戦闘勝利時に能力を吸収することができ、集めた能力によって戦闘中の姿がどんどん変わっていく(作中では「人が服を着替えるように、モンスターは姿を自在に変えられる」という設定)。パラメータは変身したボディに応じたものになっている。

装備欄はアクセサリー4つのみだが、実は下半分にはモンスターボディに応じた「見えない防具」を着けているため、例えば盾を持っているモンスターならシールドガードが可能。

GBシリーズの肉変身に似ているが、サガフロでは能力を自分で自由に組み合わせることが可能。このため、ボディだけ強いモンスターになっても能力が貧弱だと微妙になってしまう。

また、新たな能力を吸収する度にHPの限界値が上がっていくため、積極的に数多くの能力を吸収し、変身していった方が有利になる。

なかなか変身しないな?と思ったら、死の属性等、強烈な補正のかかるスキルを待ってしまっている可能性がある、死の属性の場合アンデッドなどのゾンビ系に強く補正が掛かるため、並大抵の技構成ではスケルトン等のゾンビ系から変身できなくなる。

システムが非常に複雑なため初心者には難しく、上級者でも強いモンスターにするには細かな技管理(凝視系を全て集めると超凝視の解禁共にHP以外全ての能力初期値が77のマリーチに変身等特殊な条件が必要なモンスターもいる)が必要など、かなりマニアックな種族でもある。反面、ボディ次第では最初から状態異常耐性を持っていたり、変身条件を把握すれば序盤から強いモンスターになれたりと、極めれば強力でもある。

麒麟はモンスターでありながら空術を最初から使え、済王は武器である草薙の剣を使用できるが、これらも能力扱いのため封印はできず、一度他の能力で上書きしてしまうと二度と覚えられない。

また、仲間にしたときにデフォルトで覚えているが他のモンスターでは習得できない差別化技も多数あるため、考えなしに技を消してしまうと個性も消え去ってしまう。


メカ

機械。本作ではただの戦闘機械ではなくコアが自律意識を持っており、モンスター同様に町の住人として溶け込んでいる者も多い。

戦闘でのパラメータ成長は起こらず、装備したアイテムに応じてパラメータが上昇する。装備欄は外せない固定装備を除けばなんでも装備可能で、鎧を同時に複数装備なんてこともできる。

技術欄は「プログラム」となっており、メカ系の敵からデータ収集することで、敵の持つプログラムを奪ったり自己開発することができる。技術の装着可能数(メモリ数)は知性(INT)に応じて変動する。

装備品によるパラメータアップはメカ専用の補正になっており、ヒューマン等では大して強くない装備もメカには有用だったり、逆にメカが装備すると微妙な装備などもある。

また、通常のステータス異常がほぼ効かないのもメカの特徴。ただし「グレムリンタッチ」や「磁気嵐」などメカのみに異常をもたらすというメタな技もあるため油断は禁物。また他種族と違い「傷薬」等は効果がなく、「インスタントキット」等のメカ専用回復アイテムが必要となる。

アイテムの少ない序盤は微妙な種族だが、お金と強いアイテムさえ揃えばガチガチに固められるため、ジャンク屋無限取りや金転売などのシステムの裏をつく要素とは相性がかなり良かったりする。

メカは各自固有のタイプによって固定装備の種類や覚えられるプログラムが変わるのだが、T260Gのみ主人公時はタイプを自由に変更できる。



キャラクターについては種族別の特徴はあるものの、有利不利はあまりなく、育成によって覚えられなくなる技はあるが絶対に覚えられない技がない事で、極限育成すればどのキャラクターもほぼ同レベルに成長するため、好きなキャラクターでパーティを組める様になっている。

…のだが、上記の仕様のせいか通常ストーリーではあまり気にならないが、ガチガチにやり込みを始めると没個性化が加速するゲームでもある、何せ剣豪である「ゲン」にすら銃を覚えさせられ、格闘家である「フェイオン」を術のエキスパートに出来、天才術師である「ルージュ」を剣や格闘技で最前線に立たせることもできてしまうからである。

特に深刻なのはモンスターであり、モンスターは基礎能力自体は成長せず、倒した敵の技を吸収して変身し、そのモンスターに設定された基礎能力になり、さらにその度に少しずつHPが上がるという成長システムなのだがHPを最大値にした後は殆ど変身する必要がなくなり、基礎能力が高い強モンスターと呼ばれる一部のモンスターに変身するための特定の技と威力やコスパに優れた普段使いの技を取得する事を目指す事となる(例えば上述通りマリーチは凝視と名のつく4つの技を吸収した状態で変身できる)、つまり最終的にパーティ内のモンスターは似たような技を覚えた同じ姿の面々が並ぶ事となってしまうのだ。

一応一強ではない為それぞれ別の姿にすることも出来るが見た目だけは差別化できていたヒューマン達と違い見た目すら差別化出来ない有様となっている。


一応各シナリオの主人公には特権が用意されており、他のキャラクターには出来ない事が出来るようになっている。

例えばレッドの場合ヒーローに変身して、その際に使用できる技であるヒーロー技を覚える事ができ、ブルーは本来反術の仕様で不可能なはずの全術修得が可能、アセルスは妖魔とヒューマンのいいとこ取り等である。ただしアセルスの強みを最大限活かしてストーリーをクリアすると分岐条件に引っかかってバッドエンドに行きやすい罠もある。


連携

当作品から新たに採用されたのが連携という要素である。味方同士あるいは敵同士の技や術などが繋がって1つの攻撃となり防御力や属性、耐性を無視する(例えば本来浮いている敵にグラウンドヒットの様な地震系の技は当たらないが連携技の途中に混ぜるとヒットし、投げ技無効の敵もぶん投げられる)などの副次効果がある。このシステムの大きな特徴が連携技の名前が技や術の名前の一部を無理矢理繋げたものになるという点である。例えば「幻夢の一撃」と「切り返し」が連携すると「幻夢の返し」という名前になる。これを利用して"多段ロケットプラズマコズミックミサイル"とか巻き打ち×5の"巻き巻き巻き巻き打ち"(最後の"打ち"が五発目の巻き打ちである)などわざと変な名前の連携技を作ったりとか、他の作品の技名を作ったりする遊びもできる。

勿論名前は置いておいて「まさに連携」と言えるほど流れるように技が連続して決まる様に調整するもよし。

例外として刀技と呼ばれる刀に分類されている剣を装備している時のみ閃き、刀でのみ使える技の雪、月、花を連係で揃えると連携名がシリーズ恒例の「乱れ雪月花」となる。


基本的に仲間が連続して行動できる場合にのみ発動するが、一度発動した連携は「連携履歴」に名前が残り、同じ連携が発動しやすくなると同時に俊敏性に補正がかかり敵の割り込みを無視することができる。(例えば味方→味方→味方→敵→味方→味方という行動順になる俊敏性だとしても連携履歴にある技を発動出来る技を選択していると、最初に行動できる味方の順番で連携が発動する確率が上がる)

新しい技が出る度に古い履歴から消去され、五個まで記録されているが、お気に入りの技連携はお気に入り欄に三個保存でき、入れ替えない限り絶対に消滅しない。


主人公・シナリオ

ブルー

完全な術師となるのは、この私だ。

【サガフロ】双子

種族:ヒューマン 年齢:22歳 性別:男 出身:マジックキングダム


魔術師のリージョン・マジックキングダムの若き天才術師。完全な術師となるために、双子の兄弟(トレーディングカードでは「弟」と記載)であるルージュを探しだし殺さねばならない······というダークファンタジーのシナリオ。術の資質集めがメインとなるため、他シナリオではサブとなる術関係のイベントを中心に進めていく事になる上に、各世界を一瞬で移動できる「リージョン移動」を所持しているため進行しやすい。なおブルーは外面は良いが、心の中ではT260を「使えない機械」、エミリアを「頭の悪そうな女」と評するなど、性格が悪い(公式に記載)。衝撃的なエンディングに良くも悪くも度肝を抜かれた人は多いと思われる。他シナリオではレッド編にのみ登場するが、「名前(弟の名がルージュ=赤、レッドも赤であるため)が気に食わない」と言って仲間に加えることはできない。

双子同士で対決することで文字通り「最強の術士」になり、他のヒューマンでは実現できない全術習得という優位性を得る。さらにリマスター版ではその状態をほぼそのまま他編へも引き継げる。


シナリオに関わる主なキャラクター:時の君麒麟ルージュ


レッド

ブラッククロスの奴等をぶちのめす!

レッドアルカイザー必殺、ブライトナックル!!

種族:ヒューマン(ヒーロー) 年齢:19歳 性別:男 出身:シュライク


本名・小此木烈人(おこのぎ れっと)。またの名を、正義のヒーロー・アルカイザー

悪の組織ブラッククロスに家族を奪われ、自身も瀕死となったところを謎のヒーローに救われ、一命を取り留めて変身能力を得る。名前を冠した技・秘密結社と四大幹部・そして宿敵······と、お約束をたっぷり詰め込んだ変身ヒーローものの王道を行くシナリオ。シナリオ展開でのそれとは別に戦闘中も任意に変身が可能だが、それには「誰にも見られていない(仲間が居ない、或いは居ても戦闘不能か暗闇状態など誤魔化せる状況であること。ただしメカは絶対に命令に背かない=口が硬いので例外)」必要があるという徹底ぶり。また変身後は強力なものの、ヒーロー状態で戦闘を終了すると「基礎ステータスが伸びない」「銃技と術を絶対に編み出さない」という欠点もある。「ヒーローに頼るのは本当に苦しいときだけだ」「ヒーローたるものガチンコで戦いあえ」スタッフからの無言の熱いメッセージであろう。また、唯一他主人公のシナリオに一切登場しないキャラクターでもある(苗字だけはアセルス編の台詞で出てくるが)。解体真書のスタッフインタビューによると、ヒーローは常に主人公でなくては、との理由から。


テレビCMでは唐沢寿明が声を担当していた。


シナリオに関わる主なキャラクター:ヒューズアニードールラビット


エミリア

ちょっと、ちょっと。どうして、私だけバニーなの?

センシティブな作品【追記】サガエアフェス2お品書き

種族:ヒューマン 年齢:24歳 性別:女 出身:不明


恋人殺しの濡れ衣を着せられ投獄された元・トップモデル。仮面の男・ジョーカーへの復讐を果たすために脱獄し、秘密組織グラディウスに身を寄せ戦うというサスペンス的なシナリオ。その真相はシナリオ中のとある行動選択によって変化する。デフォルトでカーソルが合っているのはこの編であり、その分初心者向けでもある。ただし、エミリア本人が機械を苦手とするためメカが一切仲間にできない。苦境の中、強い意志を持って戦う女性。性格は明るく、少しのせられやすい所がある。バニーガールやソードダンサーなどのコスチュームに着替えることで、得意武器(技の閃きやすさ)を変えることができる。


テレビCMでは小原乃梨子が声を担当していた。


シナリオに関わる主なキャラクター:アニーライザルーファス


アセルス

妖魔···半妖···青い血···紫の血···

アセルスアセルス

種族:半妖 年齢:(永遠の)17歳 性別:女 出身:シュライク


ただの一般的な人間であったが、妖魔の君・オルロワージュの乗る馬車に轢かれ絶命、しかし彼の気紛れにより血を入れられ血が混ざり、赤い血の人でなく、青い血の妖魔でもない、紫の血の半妖として甦ってしまった少女。その物珍しい境遇から妖魔の君に気紛れとして連れ去られ、閉鎖的な針の城で目覚めたことから話が始まる。その「妖魔」という存在に象徴されるゴシックな雰囲気と百合的な描写が特徴的なシナリオ。世話役として宛がわれたオルロワージュの寵姫・白薔薇姫の優しさに惹かれ、強く執着する。実は出身はレッドと同じシュライクであり、レッド編では彼と幼馴染であることがわかる(その際は「アセルス姉ちゃん」と呼ばれるが、昔と容貌が変わっていないことで一時偽物扱いされるも、白薔薇姫が事情があるとフォローを入れ、一時的に仲間になる)。

とある条件次第で、最終的に彼女が人間に戻るか、半妖として生きるか、或いは妖魔の君に成り変わるかが決まる。普段はヒューマンと同じ特性を持つが、戦闘中に妖魔武具を使って「妖魔化」することによって妖魔の能力を使うことができる。またシナリオ上、数多くの妖魔が仲間になるのも特徴だが、代わりに「妖魔はメカを嫌う」という設定に準じてかメカは1機も加入しない。


LoVAに登場時の担当声優は加隈亜衣


納期の都合等で没になったイベントが多いことで有名だったが、『リマスター』にてその一部が蘇った。

序盤の針の城からの脱出が3パターンに増え、通常の『金=白薔薇姫の宝石を引き渡しリージョンシップでオウミに行く』ルートに加え、ゲームのデータ内にアセルスと白薔薇の全裸ドットが有ったことで有名な『焼却炉飛び込み』ルート〈流石に全裸はヤバかったのか水着程度に焼け残っている状態でムスペルニブルに飛ばされ、ヴァジュイールに会って服を新調してもらいオウミに飛ばしてもらう〉とエミリアのストーリー内の一部と思われる『ラムダ基地に拉致』ルートの3通りに増えている。

さらに、終盤のゾズマ合流後は「妖魔訪問イベント」として裏解体真書に掲載されていた生命科学研究所のナシーラ、マジックキングダムのフルド、クーロンのヌサカーンのイベントがそれぞれ追加されている。


シナリオに関わる主なキャラクター:白薔薇姫イルドゥンゾズマメサルティム零姫


クーン

へぇ〜 悪い奴にひどい奴か、楽しみだな〜

マーグメルのためにサガフロンティア・クーン

種族:モンスター(ラモックス) 年齢:不詳 性別:無性 出身:マーグメル


モンスター。天然気味でふわもこな少年(実際にはモンスターであるため性別はないらしいが)。崩壊が近づく故郷のリージョン・マーグメルを救うため、魔力を秘めた指輪を世界各地へ集めまわるという使命を任されることとなるという、王道ファンタジー的シナリオ。世間知らずが災いしてか、たまに毒舌を吐く(例:弁髪のフェイオンに対して「変わった頭だね。病気?」)。内容の悲愴さの割にコミカルな描写が目立つのが特徴。本シナリオ限定装備の「指輪」はそれぞれ強力な効果を持つ。主人公がモンスターという癖の強い種族のためシステムを把握しないとかなり面倒だが、代わりに序盤から仲間が多く加わってくれる。王道なストーリーかと思いきや、最後にはとんでもない罠が待っている。


テレビCMでは黒田勇樹が声を担当していた。


シナリオに関わる主なキャラクター:メイレンフェイオンヌサカーン


T260G

S級優先任務が存在、任務内容は情報欠落により不明。

-NO FUTURE-タイム探検隊

種族:ロボット 年齢:不明 性別:無性(人格は女性型) 出身:不明


メモリー障害により自分の任務を忘れてしまった太古の戦闘ロボット。彼を発掘した少年・タイム(右のイラストのT260Gの上に乗っかってる少年)による「探検隊」に一時所属するも、任務の確認の為に各地を回ることになるというSF的なシナリオ。やや地味な印象ではあるが、テクノ風のBGMや熱さと感動を兼ね備えたストーリーは概ね評価が高い。序盤に闘機場で見せる、任務に忠実な姿勢は必見。

ロボットらしい無機質な喋り方をするが、その知能のモデルは女性型である、と公式に記載されている。ストーリー中盤から、ボディを換装しさまざまな能力を使い分けることができる。メカの仲間が多く加入する代わりに、妖魔は1人も仲間にならない。


シナリオに関わる主なキャラクター:ゲンレオナルド


リュート

じゃあな、行ってくるぜ〜

闘う時には武器などいらぬリュートさん

種族:ヒューマン 年齢:25歳 性別:男 出身:ヨークランド


楽天家。

ずーっと親元でブラブラしていた、最近で言うところのニートだったが、あるとき一念発起、職探しに旅に出ることにする。が、直後にとある人物と関わり······。自身のメインシナリオが極めて短いのが大きな特徴。ぶっちゃけ上記内容だけで既に終盤まで進んでいるほど、やり方によっては初戦がラスボスという事も可能。

このため、意識的にサブイベントをこなす等してパーティ強化に努めないとどうにもならない(どうにかしてしまう変態も存在し、上記の「初戦がラスボス」でそのまま撃破も既に達成報告が出ている。)高難度かつ自由度の高いシナリオであるとも言える。ちなみに、各シナリオには皆何かしらの特殊システム(レッドの変身など)があるが、彼の特徴は「主人公であるリュートを第1パーティから外すことができる(=リュート自身がボス戦に参加しなくても良い)」というものである。

このシナリオは恐らく他の主人公キャラクター達はストーリーに縛られて自由行動が出来ない期間が長かったり、シナリオの状況によっては行けないリージョンが存在する事から、ラストダンジョン以外は1から10まで全て自由なシナリオとして設定されたのだと思われる、要するにフリーモードという奴である、実際他のシナリオではボス戦には必ず主人公を含めなければならない(というより第一パーティが強制的に使用されるため第一パーティから外せない主人公は強制出撃する羽目になる)が、上記の主人公特性により、彼自身は一度も戦闘を行わずラスボスを倒すことすらできる。

またこの仕様上ラスボスのHPが唯一敵ランク(サガフロは戦えば戦うだけ敵が強くなるが、戦闘を避け続ければラストダンジョンに本来中盤で見かける様な敵が出てくるレベルの弱さのまま進められる。この影響でラスボスのHPも最低ランクのの25000から100000まで、最大四倍まで跳ね上がる)影響を受けず固定で10万


テレビCMでは吹越満が声を担当していた。


シナリオに関わる主なキャラクター:サンダーハミルトン艦長


リマスター追加主人公

ヒューズ

悪人どもは、全員逮捕だ!

8人目の主人公になりそこねた男おっさん!!

種族:ヒューマン 年齢:27歳 性別:男 出身:不明


リージョン界の治安を守る警察組織「IRPO」の隊員。本名はロスター、すぐキレるので電気ヒューズにかけたあだ名のヒューズで呼ばれ、キレていると無茶苦茶な理屈を押し付けてくるので通り名はもっぱら「クレイジー・ヒューズ」

原作では仲間キャラクターの一人として登場していたが、元々は主人公になる予定で没になり、攻略本『裏解体真書』に掲載の描き下ろし小説『ヒューズのクレイジー捜査日誌 ~8番目の主人公になりそこねた男~』(著:ベニー松山)で主人公を務め、ゲーム中のキャラクターのほぼ全員が集結するカオスな内容で人気を博していた。

その後『リマスター』にて、上記のベニー松山氏のシナリオ協力を得てついに正式な8番目の主人公として復活。ただしシナリオが下記のように特殊なため、誰か1人をクリアすると出現する隠し要素になっている。


「ヒューズ編」はヒューズが関わった7つの事件を扱う7編のシナリオが別々に存在し、クリアした主人公に応じた事件のシナリオが1つずつ解禁されるようになっている(例えばブルーでクリアするとブルーがメインとなる事件のシナリオが、アセルスでクリアするとアセルスの事件が解禁)。

その内容はそれぞれの主人公のシナリオに「もしヒューズがガッツリ関わったら…」のようなifパラレルとなっており、元のシナリオをベースにしたダイジェスト形式で追っていくもので、中には本編の展開を大きく変えてしまう程にヒューズが密接に絡んでいくものもある。

(解りやすく言うならサガフロ版『仮面ライダーディケイド

さらにヒューズ編では他シナリオの主人公全員を仲間にすることが可能で、クリアした他シナリオのボスに連続で挑んだり、本家より性能が強化された最強ボスとも戦える。

出現する事件はクリアした主人公に対応した事件から未クリアのものがランダムで優先されるが、7つの事件全てをクリアすると自由に選べるようになる。

また、同僚であるIRPOメンバーを簡単に仲間にすることも可能で、原作ではNPCだったレン(エミリアの恋人)も加入可能。


PVでは諏訪部順一が声を担当していたが、実際はノーボイス


シナリオに関わる主なキャラクター:レンドールコットンラビットサイレンス


その他キャラクター

競合タグの場合は検索語句に『サガフロ』などを足す。

仲間になる者

敵になるが仲間にならない者

その他


リージョン

各リージョン間はリージョンシップという宇宙船のようなものに乗って移動する。近世ヨーロッパ風の魔法の世界、近未来的なSF世界、現代的な世界などリージョンごとに雰囲気が全く異なる。暮らしている人達の服装や文化もバラバラ。リージョンの大きさは1つの街ぐらいの大きさのところが多い。1つの建物がそのままリージョンになっているところもあるが、ゲーム中に登場しないだけで他の建物や土地が存在する可能性はあるかもしれない。ところどころに小ボケ的な要素が隠されている。メカやモンスターもヒューマンと同様に暮らしているため、違和感のあるセリフが多数ある。


  • IRPO その名の通り警察組織IRPOの本拠地。ゲーム中では行けないがパトロール隊員達の住居もこのリージョンにあるらしい。
  • オウミ 水の都のリージョン。魚介料理が名物で、人魚のような水妖も近くに暮らしているらしい。街の奥には領主の館がある。
  • 京 日本庭園風のリージョン。心術の修行場がある。「酒池肉林」という書が飾られていたり、メカが心について説いたりなどおかしなところがある。施設を表すフォントが東洋風になっている。
  • クーロン アジアの怪しい歓楽街のようなリージョン。露店が多数点在しており、アジア風でありながら看板はキリル文字が多い、猪の淑女がいるなど独特の雰囲気。リージョンシップの大規模発着拠点になっていて、クーロンからしか行けないリージョンが多数あるため、旅の中心地となる。
  • シュライク 現代風のリージョン。大きな古墳が2つある他、メカを制作する中島製作所や、怪しげな実験を行っている生命科学研究所等がある。一見のどかなリージョンに見えて物騒なスポットが多く、キャラを鍛えるにはもってこいの場所。
  • シンロウ 南アジア風のリージョン。街はなく、王宮があるが誰が王なのかはよくわからない。大きな古代遺跡が2つある。一部の主人公では仮面武闘会が行われる。
  • スクラップ 名前の通り工場やジャンク屋、酒場等があるリージョン。悪徳工場長のカバレロが私腹を肥やしている。仲間が多く加入したり、ジャンク屋のアイテム発掘(裏技で無限発掘可能)など、攻略上かなり有用なリージョンとなっている。
  • ディスペア 犯罪者が収容される監獄リージョン。エミリア編のスタート地点であり、当然自由な行き来はできない。刑期100万年の男が収監されているらしいが…
  • ドゥヴァン 占いが盛んなリージョン。やたらと標識が多かったり、怪しい占い師ばかりだったりとここもおかしなところが多い。秘術と印術の店があり、資質の取得方法を教えてくれる。町外れには神社があり、狛犬がラビになっている。
  • ネルソン アメリカの港町風のリージョン。たいした施設はないが最強クラスの剣と鎧が売られている。ここに行くシップは飛空艇風。
  • バカラ カジノホテルを備えた巨大なビルがリージョンになっている。地下駐車場があるので、この建物以外にも土地があるのかもしれない。カジノのオーナーは精霊のノーム
  • ファシナトゥール 妖魔の君オルロワージュが支配するリージョン。根っこの街を見下ろすかのように針の城がそびえ立っており、許可を受けた者でないと城内には入れない。下級妖魔職人のゴサルスがこちらの生命力と引換えに貴重なものを売ってくれる。
  • ボロ 太古の巨大クレーター跡が点在するリージョン。クズ鉄やメカのパーツがよく発掘されている。
  • マーグメル ラモックス種のモンスターがひっそり暮らす古のリージョン。しかし寿命が付きかけて今にも朽ち果てようとしている。
  • マジックキングダム 近世ヨーロッパのような雰囲気のリージョン。魔術士の学校があり、ここで生まれた者は魔術の資質を備えている。
  • マンハッタン その名の通りマンハッタン風のリージョン。巨大なビルやショッピングモール等がある。
  • ムスペルニブル 妖魔の君ヴァジュイールが支配するリージョン。ヴァジュイールが暮らす宮殿の他、外には雪に覆われた朱雀の山が存在する。
  • ヨークランド 酒造が盛んなリージョン。のどかな田舎町であり、リュートの出身地で実家がある。町外れのほこら前の沼地はモンスターの巣窟になっており危険地帯。
  • ルミナス 神秘的な洞窟のようなリージョン。陽術の資質を得られる「光の迷宮」や、陰術の資質を得られる影のリージョン「オーンブル」へ行くことが出来る。
  • ワカツ 剣豪や忍者が暮らしていた和風リージョン。しかしトリニティに滅ぼされ、今では亡霊が巣食う廃墟となっている。危険なためワカツ出身者が同乗しないとリージョンシップを飛ばしてくれない。

これ以外にも一部の主人公でだけ登場するリージョンや、オーンブルのように自由に行けず少しだけ登場するリージョン、どこのリージョンにも属していない場所などがある。


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