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海皇再起の編集履歴

2023-05-24 03:47:16 バージョン

海皇再起

かいおうさいき

『聖闘士星矢』のスピンオフ作品。『海皇』ポセイドン配下の海闘士の活躍を描く。正式名称は「聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON(リライズオブポセイドン)」

概要

『聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON』とは、車田正美原作でメディアミックスもされた作品『聖闘士星矢』のスピンオフ作品である。

作者は須田綱鑑。チャンピオンREDで不定期掲載されている。(2023年7月号で第四話まで進行中)


なぜかPixiv百科事典には項目がない(十二宮編ハーデス編はあるのに)ポセイドン編の敵役である海皇ポセイドンとその配下の海闘士(マリーナ)の活躍を描く。(※2023年5月「ポセイドン編」項目新設)


詳細な設定

時系列としてはハーデス編終了直後。冒頭で冥王ハーデス海皇ポセイドンが交わした会話によると、アテナとその聖闘士たちはエリシオンでの戦いから(次元の狭間を漂っている状態で)まだ帰還できておらず、アテナ不在の地上は外敵に対してまったく無防備な状態であり、その隙を突いて人間に神罰を下さんとする女神の企みが進行中…という状況下である。(なおアニメ「黄金魂」でも、こちらは北欧アスガルドにて「アテナのいない隙に」邪神が策動する状況が舞台になっており、図らずも「アテナがいない状況」が世界にとってどれほど危ういか、聖闘士たちがなぜあれほどアテナを命懸けで守ろうとするのかが、両作品によって傍証的に証明されている)。


エリシオンの戦いでアテナに真の肉体を滅ぼされたハーデスの魂が、やはりアテナによって壺に封印されたポセイドンのもとを訪れ、「力を貸すから世界が消し飛ぶ危機を救ってくれ」と苦し紛れの(ハーデスいわく「恥をしのんで」)依頼をするところからストーリーが始まる。


敵の首領は義憤と神罰の女神ネメシス(記事作成時点でのトップ絵の女の子。若干プ○キ○アっぽいデザインだが、有翼の女神であるあたりはちゃんと神話の設定を押さえている)。

戦う相手は彼女に仕える戦士・英魂士(スピリット)たち。攻め入るべきその本拠地はギリシア・アッティカ半島北部ラムヌス遺跡に復活したネメシスの聖域(サンクチュアリ)とその神殿と設定されている。

女神ネメシスは冥界において双子神タナトスヒュプノス冥王ハーデスの三柱の神が人間(アテナの聖闘士)によって殺められた状況に怒り、自身の分身である小惑星アドラステアを地球に接近させ、軌道上で砕いたその破片を地球上に降り注がせて、大地を焼き海を煮えたぎらせ、人間を絶滅させようとしている。(その苛烈さには、かつて洪水と津波による地上粛清を企んだポセイドン臣下の海闘士セイレーンでさえ唖然としている)。

彼女の理屈では「人間が地上を守るために神々を殺めたのなら、守るべき地上そのものを消し去るのがもっともふさわしい神罰」とのことだが、殺められた当のハーデスは人間を全滅させられては逆に人間支配の野望が潰えてしまう(そりゃそうだ)と困惑し、ポセイドンに対処を依頼する。ポセイドンはポセイドンで、そんな神罰が執行されては、地上の巻き添えで海界までが滅んでしまうという理由で、この依頼を承諾した。

かくしてポセイドンは再びその依り代であるジュリアン・ソロの肉体に復活し、冥界で死の眠りについていたポセイドン七将軍たちは、ハーデスによってかりそめの命と肉体を与えられ、地上によみがえることとなる。ハーデスの後援(?)を受けたポセイドン軍による、惑星衝突までの十時間以内に、神殿にいるネメシスを討つミッションがここに始まった。


ちなみに、ハーデス・ポセイドンの両神は、どちらも(消滅まではしていないものの)アテナに討ち果たされて封印されたり真の肉体を失ったりしている状態であり、その自分たちがアテナに代わって世界を守ろうとしていることに皮肉を感じているが、ポセイドンいわく「あのじゃじゃ馬(ネメシスのこと)は加減というものをいっさい知らぬ」らしく、「どっちもこしゃくな小娘だが、まあアテナのほうがなんぼかマシ」くらいの認識でいるらしい(このへん、神々の世界の悠長な価値観が垣間見えるところである)。

なおハーデスとポセイドンは、ギリシャ神話ではゼウスを含めた同父同母三兄弟の長男と次男である(アテナは三男ゼウスの長女で、彼らから見て姪にあたる)。


ポセイドンと海闘士(マリーナ)七将軍たちの活躍

かつて起こったアテナの聖闘士との戦いで、海魔女(セイレーン)のソレントを除いて全滅していた七将軍たちは、上記のような経緯で地上に復活するや否や、またしても戦いに駆り出されることになるのだが、「生まれて初めて見る幽霊が自分のお仲間とは」とか「せっかく生き返ったのにお仕事かぃ」とか(「お仕事」っていう認識なんだな…)ブツクサ言いつつ、ポセイドンの命令一下、スニオン岬からラムヌス遺跡までの60キロを即座に進軍し始める。これまではアテナと聖闘士たちに比べて目立たなかったが、ポセイドンのカリスマ性と海闘士たちの忠誠心も、なかなか大したものである。


ちなみに海闘士の足なら、妨害さえなければ60キロは30分程度の行程らしい。分速2キロ、秒速約33.4メートル。100メートル走だとだいたい3秒で完走。時速120キロとすれば高速道を走行する乗用車だと(アウトバーンでもないかぎり)スピード違反になるレベルである。聖闘士星矢世界に登場する戦士たちの具体的な身体能力が数値的にわかって面白い(ただし海闘士たちの道行きは障害物競走状態なので、直線距離走行ならもっと早い可能性がある)。

なおよみがえりにあたって七将軍たちは、(ハーデスの配慮?で)当初冥衣(サープリス)のようなものを着せられていたが、ポセイドンはこれが気に入らなかったのか、自身の血を浴びせて鱗衣(スケイル)に着替え(?)させている。(青銅一軍が冥界へ攻め込むにあたって、アテナの血で聖衣をよみがえらせたことのポセイドン版である。ただ、ポセイドンはアテナと違って普通の人間であるジュリアン・ソロの体に憑依しているので、厳密には神の血ではないはずなのだが、その辺はいいのだろうか?)


ところでよみがえった六人の中には、かつて私利私欲でポセイドンを誑かして聖闘士たちと戦わせ、海底神殿の崩壊と海将軍(ジェネラル)たちの無駄死にを招いた海龍のカノンがおり、案の定他のメンバーから「外道がどのツラ下げて」「恨んでも恨みきれねぇ」などと(まあ無理もないのだが)恨みつらみをぶつけられている。

ポセイドンの取りなしで現在は何とか収まっているものの、彼ら七人が遺恨を忘れ、最後まで力を合わせてネメシスと戦うことができるのか、それとも何らかの仲間割れ的な波乱があるのか、今後のカノンの態度によってはどちらにでも転びそうな不安要素となっている(とりあえず今のところ、カノンはネメシスと戦うつもりではいるようである)。


現時点までの経緯

第四話までの時点で、

  1. スニオン岬にいるポセイドンを守るクリュサオルのクリシュナ VS 海皇の命を狙う刺客・銀翼(アーリス)のベレロポーン
  2. 遺跡に向けて進撃中の海魔女のソレント vs 足止めをはかる幻奏(ムジカ)のテレプシコラ

というふたつの戦いが決着しているが、クリシュナもソレントも苦戦の中でそれまでの自分を省み、また聖闘士たちとの戦いの経験を糧に戦士として大きく成長を遂げており、どうやらこれが「海皇再起」の大きなテーマとなりそうである

現在ラムヌス遺跡めがけて進撃中の他の海将軍(ジェネラル)たちの、それぞれの戦いと成長も期待されるところだ。


また原作のポセイドン編では(それぞれが離れたところにある大海を支える柱を守護していたこともあって)互いに会話するシーンがほとんどなかった七将軍たちも、今回は七人揃ってひとりの首領の首を狙う側になったことで人間関係が垣間見えるようになり、戦いの場面ではそれぞれの得意技を活かした連係攻撃なども披露している。

またこれまでは聖闘士の専売特許だった「ここはオレに任せてお前たちは先に行け!」というあのシーンも描かれており、今後青銅一軍メンバーよりはやや年長ながら、まだ10代後半の者も多い彼らの、熱い友情が見られるかもしれない。


関連タグ

聖闘士星矢

冥王神話 / ロストキャンバス / ネクストディメンション

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