「わかりました。この依頼……お受けしましょう」
概要
表の法で裁けぬ悪人への制裁を専門とする裏社会の拷問処刑人の通称にして、彼らによって構成された秘密組織の名でもある。
主な活動は、理不尽にも大切な人を奪われた依頼人から殺害を依頼された外道を発見し、拷問によって可能な限り苦しめて殺害すること。
2021年11月7日の動画にて、拷問ソムリエとは世界各地で法で裁けぬ悪を拷問して罰する処刑人の組織体でもある事が流川の口から解説された。たとえ海外に逃げようと現地で処刑できるよう情報を共有して協力しあうネットワークを築いている。
一つの国に一人なのか、後継者のスカウトはどうしているのか等、詳細な体制は現時点では不明。
とはいえ拷問ソムリエはその国で一定以上のステータスを持った人物である模様。例を挙げると伊集院やダリウス、ソフィアは貴族階級の出であり、サーマートはムエタイチャンプ、マシューは元米軍所属である。これは拷問処刑に際して大掛かりな設備が必要な為、それを確保出来る土地を有している事、「目的がなんであれ、結局は殺人という絶対悪」である自分達の行いを黙認してもらう為に権力者とのコネが必要だからと思われる(事実、法執行機関の人間が依頼者になった事がある)。
だが作中において、一定以上のステータスを持つ者(資産家や権力者)はハラワタが腐った外道であることが大半であり(伊集院曰く「人間は力を持つと腐りやすくなる」)、事実拷問ソムリエの標的となるような外道も多い。
しかし、そういった者達と同じ環境ながら拷問ソムリエ達が人間的に堕落しないのは、強い自制心と義侠心を持ち、自らの行いを「無法の正義」と認識しているからだろう。
更に外道はボディガードを雇っていたり、外道自身が実力者だったりする場合もあるので、一定以上の腕っ節も求められる模様。
人物
日本
CV:伊藤タカユキ
旧華族出身の拷問ソムリエ。
最も徹底した拷問を行う拷問ソムリエとして、各国の同業者の間でも名高い。
CV:伊藤タカユキ
伊集院の助手で一番弟子。
フィリピン
CV:伊藤タカユキ
普段は教会で牧師をしている拷問ソムリエ。
フィリピン武術「カリ」を用いた拷問を得意とする。
ルーマニア
CV:伊藤タカユキ
本物のワラキア貴族の末裔という異色の経歴を持つ拷問ソムリエ。
護国の英雄に敬意を表し、串刺し刑だけを拷問に用いる。
イラン
CV:伊藤タカユキ
力自慢の拷問ソムリエ。
フレイルを使って拷問を行う。
英国
CV:末次由布子
騎士の末裔を名乗る拷問ソムリエ。現在登場した拷問ソムリエの中では唯一の女性。
ロングソードやウォーハンマーなどの騎士の武器を用いた拷問処刑を執行する。
タイ
CV:遠山春
元ムエタイチャンプという異色の経歴を持つ拷問ソムリエ。
手足に特殊な武具を装着してムエタイを繰り出し、罪人を破壊する。
アメリカ
CV:畑耕平
元アメリカ軍人の拷問ソムリエ。
近代的な拷問と古来のワイルドな拷問を使い分ける、アメリカの裏社会でも恐れられるほどの実力者。
メキシコ
CV:ヤシロこーいち
古代アステカ文明の神官を先祖に持つ拷問ソムリエ。
神官である祖先に畏敬を抱いている為、自身のルーツに倣った拷問を行う。
余談
「ソムリエ」とは本来、ワインを主とする酒類の選定・管理・製造・輸出入など全般的な専門家を指したフランス語を由来とする呼称で、「拷問ソムリエ」はその対象物を拷問に置き換えて考案された造語と考えられる。視聴者間では、一般的な認識であるフォーマルスタイルの紳士のイメージが強いせいか、如何にもそれらしい出で立ちの伊集院は兎も角として、助手の流川や海外出張回で登場するラフスタイルのソムリエたちについては疑問を抱かれることも多い。制作陣としては「ソムリエ≒コーディネーター」という認識なのかもしれない。
また、作中の伊集院を見る限り、ときに依頼人としてドヤ街の長老をはじめとするホームレスたちのような貧困層、また過去には大学生の流川、高校生だったエマ、その他に小学生など就職前の児童から依頼を受けつつ、こうした人物らから依頼料を受け取る描写もなく、ほぼ慈善活動として行っているとおもわれる(一応、過去には何度か支払いの伝手を説明したり、実際に現金入りの封筒を持参する依頼人もいるにはいるが、結局彼らから料金を徴収したかは不明)。
そうなると、彼ら拷問ソムリエの資金源の出処も気になるところで、特に外道の人道外れの行為を裏付けする調査や拷問を再現する上で費用など、一度の依頼だけでも相当な出費がかかっているとおもわれる。一応、ソムリエたちの中にはJJのように普段は牧師として表の生業を持つ者や、由緒ある家柄や貴族、元格闘技チャンプなどの上流階級として潤沢な資産を持ち合わせている者もいるので、それぞれ何かしらの別の業務で資金を調達しているとおもわれる。現在の伊集院の資金についても不明だが、ホームレスになる以前は父が企業家だったので、父の伝手で援助を獲得した、もしくはしばらく後に遺産が発見されるなどしたなど、様々な可能性が考えられる。
全くの余談だが、姉妹チャンネル『漆黒のジェイル(現・バグアカデミア)』の主人公で、拷問をライフワークとして楽しんでいる拷問蛸については、前職である殺し屋稼業(ターゲット一人に付き8000万~1億円)で資産を築いたという形で一応の説明はつけられている。また拷問蛸は序盤の頃に拷問ソムリエの存在を認識している発言をしている(これが伊集院のことを指しているかは不明、また「いつか拷問するか」という発言内容から毛嫌いしているとおもわれる)。
拷問の紹介の際発祥となった国を紹介するのだが北朝鮮はK国、北の国と濁した表現に変更されている。
関連タグ
株式会社モーリー:同じヒューマンバグ大学内のシリーズ『元裏社会の最強殺し屋・瓜生龍臣』にて登場した企業。CODE-ELの元幹部・毛利公平が自身の部下たちを集い創設し、表向きは飲食物や日用品、その他サービス業を展開しながら、裏では外道の暗殺を請け負うという、これまで瓜生龍臣が経営していた『うりゅうのメロンパン』や拷問ソムリエと理念の近い団体。ただし、瓜生や伊集院たちとは違い有償の模様。
善悪の屑…こちらも同業者の仕事振りを描いた作品。