概要
「弓兵」のクラスのサーヴァント。第四次聖杯戦争で遠坂時臣によって召還された。
第五次聖杯戦争においては、存在しないはずの8体目のサーヴァントとして姿を現す。
黄金の甲冑を纏い、全てを見下した態度の男性。
略歴(ネタバレ注意)
圧倒的神性を持つ半神半人であり、最古にして最強、世界の全てを手中に収めた英雄王である。
聖杯そのものに興味はなく、自身の財(彼曰く、地の果てまですべて)を奪おうとする者を潰すための参加。
時臣が見せる臣下の礼は認めていたが、采配は気に喰わなかったようで、ついでに報いてやるか程度の情。むしろ、彼の弟子であり、苦悩し続ける言峰綺礼の方に興味を抱く。彼の本質にどことなく気付いていた様子。
第4次聖杯戦争終盤において自身の本質に覚醒した言峰綺礼に説得され、マスターである時臣を見殺しにし、言峰綺礼に乗り換える。最終決戦ではセイバーと死闘を繰り広げるも聖杯から溢れだした泥を被り一時退場。その後、泥の呪いを跳ねのけることで復活し、副産物としてこの世に受肉することになった。
だがこれは本人の望むところではなかったため、第5次聖杯戦争にてセイバーが召喚されるまで若返りの秘薬によって幼くなり(ほとんど別人格)、現世を堪能していたようだ。
そして第五次聖杯戦争終盤にその姿を見せ、最後の敵として衛宮士郎たちの前に立ちはだかる。
人物
「侮るな。あの程度の呪い、飲み干せなくて何が英雄か。この世全ての悪?は、我を染めたければその三倍は持ってこいというのだ。よいかセイバー。英雄とはな、己が視界に入る全ての人間を背負うもの。
―――この世の全てなぞ、とうの昔に背負っている」
「慢心せずして何が王か」
傲岸不遜で唯我独尊、おまけに傍若無人。自らを「唯一無二の王」と称してはばからない。
英雄王であると同時に、性格と高すぎる能力が常時の慢心と油断を生み、「慢心王」とも評される。
真面目に聖杯戦争に取り組めば一夜で終わらせるだけの実力があるが、「たかが願望機ごときに本気になるのは王の沽券にかかわる」ということで、聖杯そのものには全く興味がない。綺礼やセイバーといった、聖杯戦争の参加者にこそ興味を持つ。
ちなみに幼いころは今とは違い、かなりの好少年であったらしい。
第四次聖杯戦争の際の聖杯問答で、騎士王を道化と嘲笑うも、生涯唯一の朋友エルキドゥを思わせた彼女に強い興味を持ち、その後幾度となく求婚している。その度に拒絶されているのだが、諦めるつもりはない様子。
ちなみに、一人称は「我」と書いて「オレ」と読む。
なお、他の英霊を「雑種」と呼称して蔑むが、系統の異なる個体間の交雑によるものを雑種というので(wikipediaより引用)、彼自身が神と人間の雑種である。
能力
能力・強みを一言で言うならば「金に飽かした最強装備」。
その火力は平均的なサーヴァントの五倍以上とのことだが、「慢心王」とも称される彼が100%の全力を出すのは非常に希。
その為、想定外の事態や攻撃に弱く、格下相手にあっさり負ける事もしばしば。
ただし全力であれば作中最強で、エルキドゥぐらいしか相手にならない。
「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」
対人宝具。ランクはE~A++。
詳しくは該当記事参照。
「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」
対界宝具。ランクはEX。
かつて混沌とした世界から天地を分けた究極の一撃。
「乖離剣エア」から放たれる究極の空間切断であり、風の断層は擬似的な時空断層までも生み出す。
ギルガメッシュ曰く、「生命の記憶の原初であり、この星の最古の姿、地獄の再現」。
最強クラスでランクA++(概算で瞬間的にAの三倍)の「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」と激突しても、互いに相殺されながらも上回る威力を誇る。
攻撃範囲や威力そのものはエクスカリバーをやや上回る程度だが、世界そのものに対する攻撃である為、同威力の攻撃をぶつけて相殺するか、アヴァロン以外での防御手段が無い。
また、対界宝具であるため、固有結界などの世界を構築する魔術や宝具に対しては極めて相性が良く、固有結界内ではまさに伝説通りの天と地を分けるほどの威力を発揮する。