ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

水沙代の編集履歴

2024-02-04 16:10:51 バージョン

水沙代

みずさよ

水木と龍賀沙代カップリングを描いた作品に貼られるタグ。

本稿では映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』のネタバレに少し触れています。未視聴の方、ネタバレが嫌いな方は閲覧にご注意ください。




































『沙代は幸せ者です』

概要

水木沙代のカップリングを描いた作品に貼られるタグ。


出世という己の野心のために龍賀一族に取り入ろうと目論んでいた水木。

龍賀一族の繁栄の道具として扱われ、悍ましい因習の犠牲となっていた沙代。


沙代の祖父である龍賀家当主・時貞が逝去して間も無い夏の日、村道で草履の鼻緒が切れたために立ち往生していた沙代に、水木が手を貸した事がきっかけで二人は出会う。

この時、水木は沙代の好意を仕事に利用する思惑で「紳士的ないい男」を演じてアプローチしている。

沙代は水木の思惑通り、まんまと恋に落ちる。この時、水木もそれを自覚しており、野心的な笑みを浮かべている。

しかし、沙代の恋は「水木ならこの悍ましい村から自分を救い出してくれるかもしれない」という必死の賭けでもあった。沙代にも沙代の思惑があったのである。

それ故に、沙代は懸命に水木へ好意をアピールする。


一方、水木が村に来てから、人間の所業とは思えないグロテスクな殺人事件が連続で発生していた。また、水木はゲゲ郎(鬼太郎の父の事で、後の目玉おやじ)と出会い、妖怪や幽霊族の存在を知る。


そんなある日、水木が沙代から龍賀の情報を聞き出そうとバルコニーに呼び出すと、沙代に「情報を教えるから、その代わりに東京へ連れ出してほしい」と頼まれる。

前後の会話からすると、これは単なる東京観光というレベルの話ではなく、水木と駆け落ちして東京で一緒に暮らす事を意味している。

水木は情報を聞き出す為、その場しのぎの約束で沙代の頼みを受け入れたが、内心当惑していた。

水木は戦争での経験から他者への見返りの無い愛情に懐疑的になり、更には身内に家の資産を奪われた過去もあって、今は生きる事で精一杯という状況だった。

知り合って間も無い“田舎のお嬢さん”との色恋にかまける精神的余裕は無かったのである。


それでもゲゲ郎のアドバイス、また沙代の悲惨な境遇を知った事等が切っ掛けで、次第に「出世の道具」としてではなく、「守るべき存在」として彼女に向き合うようになって行く水木。

この時点で水木の沙代に対する感情に恋愛感情が含まれていたかどうかは微妙なところだが、少なくとも、彼女の健気な言葉につい頬を緩める程には愛情が芽生えていた。

水木はいつしか、その場しのぎの約束ではなく、本気で沙代と駆け落ちする気にさえなっていた。


しかし龍賀に纏わる悍ましい真実と二人のすれ違う心故に、この淡い恋は悲劇的な結末を迎えることになる。


水木の前では「清楚なお嬢様」として振る舞っていた沙代だが、実は彼女は村の因習によって身体を穢されていた。しかも、彼女は妖怪に取り憑かれており、連続殺人事件は彼女の仕業である事も判明した。

その事を水木に知られた沙代は、水木に嫌われたと思い込んで崩れ落ちる。それでも水木は沙代に手を伸ばすが、「嫌よ!」と振り払われてしまう。水木の想いは沙代には届かなかった。

闇落ちした沙代は妖怪を使役して龍賀とその手下を殺害し、水木の首を絞める。水木は抵抗しなかった。しかし、かろうじて生き残っていた龍賀の手下が沙代の胸を刃物で刺し、結果的に沙代が死に、水木が生き残る形となった。


沙代を失った水木は、地面に伏して激しく慟哭している。また、その後ラスボスと対峙した時に「こんな奴の為に沙代さんは…」と彼女の事を思い出し、「沙代の代わりはいくらでも作れる」と言われた時には怒りを露わにしている。

最終的に、水木にとって沙代は、かけがえのない大切な存在になっていたのである。


物語のラストでは、狂骨の強い怨念故なのか、水木は命こそ助かったものの、頭髪は白くなり村での記憶も失ってしまう。

しかし「わからない」と言いながらも「なんでこんなに悲しいんだ」と涙を流す水木。その涙には、人知れず虐げられていた沙代の心を弄ぶ結果となってしまった事への後悔と、彼女を失った事に対する悲しみも含まれていたのかもしれない。

憐憫と後悔


カップリングのカテゴリとしては死別カプ、悲恋カプ等が該当する。


余談

  • パンフレットに書かれたインタビューによると、沙代は復讐として自分の悲惨な最期を水木に見せつける事で、彼の記憶に残り続けようとしたのだという。

  • 音声ガイドでは、沙代が「どこまでもあなたと共に」と言った後「水木の頬が緩む」、と解説されている。


ファンダムでは

余りにも救われない沙代の運命に、多くの観客は深いダメージを負い、X(旧Twitter)や各掲示板などではどうすれば彼女を救うことができたのか、という考察が行われた。

中にはヒートアップの果てに水木をはじめとする他のキャラクターに対し、攻撃的になる人も見られるほどである。

また、逆に沙代に対して攻撃的になったり、ヘイト創作をする人も見られる。「過度な悪女化」「他のキャラに加害して嫌がられるor制裁される」等のヘイト表現を含む作品を投稿する場合、作品タグ、キャラタグ、CPタグはできれば付けない、あるいはヘイト創作タグを付けて棲み分けするのが望ましい。

考察や議論の際には、各キャラクターにはそれぞれの視点での物語があること、またそれぞれのファンがいることを頭の隅に置いておこう。ケンカはよせ、腹が減るぞ。



関連タグ

水木(鬼太郎誕生ゲゲゲの謎) 龍賀沙代

悲恋

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました