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水沙代の編集履歴

2024-02-05 01:11:46 バージョン

水沙代

みずさよ

水木と龍賀沙代カップリングを描いた作品に貼られるタグ。

本稿では映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』のネタバレに少し触れています。未視聴の方、ネタバレが嫌いな方は閲覧にご注意ください。




































『沙代は幸せ者です』



概要

水木沙代のカップリングを描いた作品に貼られるタグ。


出世という己の野心のために龍賀一族に取り入ろうと目論んでいた水木。

龍賀一族の繁栄の道具として扱われ、悍ましい因習の犠牲となっていた沙代。


沙代の祖父である龍賀家当主・時貞が逝去して間も無い夏の日、村道で草履の鼻緒が切れたために立ち往生していた沙代に、水木が手を貸した事がきっかけで二人は出会う。


この時、水木は龍賀一族に取り入る目的から、沙代に対してことさら紳士的にふるまっていた。その思惑通り、彼女は憧れの東京から来たスマートな男性である水木に心惹かれる。


ただし、沙代の思いは「水木ならこの悍ましい村から自分を救い出してくれるかもしれない」という必死の賭けでもあった。沙代にも沙代の思惑があったのである。

それ故に、沙代は懸命に水木へ好意をアピールする。


一方、水木が村に来てから、人間の所業とは思えないグロテスクな殺人事件が連続で発生していた。また、水木はゲゲ郎(鬼太郎の父の事で、後の目玉おやじ)と出会い、妖怪や幽霊族の存在を知る。


そんなある日、水木は沙代から龍賀の情報を聞き出そうとバルコニーに呼び出され、「情報を教えるから、その代わりに東京へ連れ出してほしい」と頼まれる。それは単なる東京観光というレベルの話ではなく、水木と駆け落ちして東京で一緒に暮らす事を意味していた。


水木は情報を聞き出す為、その場しのぎの約束で沙代の頼みを受け入れたが、内心当惑していた。

国からは命を使い捨てにされ、戦場では上官に裏切られ、親類には実家の財産を奪われるという経験から人間不信となり、自分自身が存在する権利を奪われない、それだけのために野心を燃やしていた水木。そんな彼にとって、沙代の思いは恋に恋する少女期の気まぐれであり、すぐ忘れる程度のものにしか見えなかった。


それでもゲゲ郎に心を解きほぐされ、次第に「出世の道具」としてではなく、「守るべき存在」として彼女を見るようになっていく水木。

しかし水木が見えないものの存在を見ることができるようになり、龍賀一族に纏わる悍ましい真実を知ったとき、互いにすれ違う思いを抱える二人は、避けようのない悲劇を迎えることになる。


水木の前では「清楚なお嬢様」として振る舞っていた沙代だが、実は彼女は村の因習によって身体を穢されており、連続殺人事件はその恨みによって狂骨と同調した彼女の仕業だった。


もっとも知られたくなかった事実を水木に知られてしまった沙代は、その場に崩れ落ちる。それでも水木は沙代に手を伸ばすが、「嫌よ!」と振り払われてしまう。


全てに絶望した沙代は狂骨を使役して龍賀一族とその手下を殺害し、水木の首を絞める。彼女の想いを察し、抵抗を止め死を受け入れる水木。しかし、長田の最期の一撃により斃れる沙代。


沙代を失った水木は、地面に伏して激しく慟哭し、真の敵と対峙した時には「こんな奴の為に沙代さんは…」と彼女の事を思い出し、彼女を侮辱する言葉には怒りを露わにする。


物語の終幕、狂骨の強い怨念故なのか、水木は命こそ助かったものの、頭髪は白くなり村での記憶も失ってしまう。

しかし「わからない」と言いながらも「なんでこんなに悲しいんだ」と涙を流す水木。その涙には、人知れず虐げられていた沙代の心を弄ぶ結果となってしまった事への後悔と、彼女を失った事に対する悲しみも含まれていたのかもしれない。

憐憫と後悔



カップリングのカテゴリとしては死別カプ、悲恋カプ等が該当する。



余談

  • パンフレットに書かれたインタビューによると、沙代は復讐として自分の悲惨な最期を水木に見せつける事で、彼の記憶に残り続けようとしたのだという。
  • 音声ガイドでは、沙代が「どこまでもあなたと共に」と言った後「水木の頬が緩む」、と解説されている。
  • 脚本の吉野弘幸は、当初沙代を19歳の女性とイメージして執筆したが、物語が煮詰められていく中で幼い少女へとキャラクターが変化、そのため水木から沙代への恋愛感情はほぼ成立しなくなったと語っている。


ファンダムでは

余りにも救われない沙代の運命に、多くの観客は深いダメージを負い、X(旧Twitter)や各掲示板などではどうすれば彼女を救うことができたのか、という考察が行われた。

中にはヒートアップの果てに水木をはじめとする他のキャラクターに対し、攻撃的になる人も見られるほどである。

また、逆に沙代に対して攻撃的になったり、ヘイト創作をする人も見られる。「過度な悪女化」「他のキャラに加害して嫌がられるor制裁される」等のヘイト表現を含む作品を投稿する場合、作品タグ、キャラタグ、CPタグはできれば付けない、あるいはヘイト創作タグを付けて棲み分けするのが望ましい。

考察や議論の際には、各キャラクターにはそれぞれの視点での物語があること、またそれぞれのファンがいることを頭の隅に置いておこう。ケンカはよせ、腹が減るぞ。



関連タグ

水木(鬼太郎誕生ゲゲゲの謎) 龍賀沙代

悲恋

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