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CV:白鳥哲


本記事は、現在公開中の劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』のネタバレを取り扱っています。
劇中の核心的なネタバレを含むため、閲覧の際は十分に注意し、自己責任でお願いします。

概要

戦後日本の財界を裏で牛耳り、哭倉村を支配する龍賀一族の当主。太平洋戦争で大きく業績を伸ばした『龍賀製薬』の立役者でもある。


物語序盤で逝去しており、話を聞き付けた水木が哭倉村を訪れる事となる。

また、彼の死後の遺言書の開示がきっかけで、醜い跡目争いが一族内で勃発、本作で巻き起こる事件の引き金となっていく…


余談

担当声優の白鳥哲氏は、6期鬼太郎では第46話で麻桶毛(男雛)を、第66話で死神を演じていた。ちなみに、時貞は劇中に登場する人間の中でも(既に死亡しているが)最年長のキャラクター(本人曰く80歳で、1871年生まれという事になる)だが、演じた白鳥氏は逆に本作の男性キャスト陣の中でも年齢は下の方だったりする。


関連タグ

鬼太郎誕生ゲゲゲの謎


龍賀時麿 龍賀乙米 龍賀孝三 龍賀丙江 長田庚子


龍賀一族 哭倉村











以下、ネタバレ注意!!




※以下、映画本編の重大なネタバレを含みます。まだ視聴していない方や、ネタバレが嫌な方はスクロールする事をお勧め出来ません。

























































































































































諸悪の根源爺


本作で起きた一連の事件や出来事の“真の黒幕的存在”にして、全ての悲劇の元凶である最低最悪の外道。


具体的な悪行は該当人物の項目を参照して欲しいが、龍賀一族が政財界を支配するために歪んだ因習に染まったのも、そのせいで沙代時弥といった若い世代の未来が奪われたのも、鬼太郎の父ゲゲ郎)のが行方不明になったのも、彼等幽霊族が数を減らしたのも、そしてゲゲ郎が最終的に目玉おやじの姿となったのも、元を辿れば全てこの男の所業によるものである


また、後述する禁術や呪い返しによって狂骨を使役していた事から、どうやら彼もまた禁忌とされる術を身に付けた罪で鬼道衆から破門された、外法者達の集団『裏鬼道』の流れを汲む者(あるいは彼らの元締め)である可能性が示唆される


物語序盤で既に命を落としていたが、その魂は現世に留まり続けて一族の行く末を観察し続け、長男・時麿を始めとする一族の不甲斐なさから、「このままでは日本の行く末を託せない」と身勝手な判断を下す。

そこで禁術である魂を他人と入れ替える秘術によって、ある人物の身体を新たな器として彼の魂を追い出し、現世へと舞い戻ってきていた事が物語の終盤において発覚する。


このように、たとえ身内であっても自分の欲望を満たすためならば道具同然に使い捨て、ゲゲ郎達幽霊族を私腹を肥やすための道具としてしか見ておらず、更に自身の発言から自分達よりも下の者達を見下す選民思想の節もあるなど、アニメ第6期で登場した悪人達すら可愛く見える程の人間の持つ欲望や醜い一面を懲り固めた醜悪極まりない人物である。


しかし、最終的にはその傲慢な性格が仇となり、水木を地位や金で懐柔しようとするも「あんた、つまんねえな!」と一蹴され、狂骨を操るための髑髏を破壊されてしまう。この髑髏は狂骨の制御を担うラジコンでいうリモコンの様な物で、髑髏を壊された時貞は「狂骨が外に出れば、国が滅ぶぞ」激しく動揺していた。

時貞の使役から解き放たれて自由になった狂骨は、元は犠牲となった幽霊族の怨念から生み出されたものであり、当然その矛先は憎悪の対象にして諸悪の根源である時貞に向けられる(水木曰く、「ツケは払わなきゃなあ!」)。

最期は命乞いも虚しく暴走する狂骨に飲み込まれた挙げ句、魂を「助けて」と叫ぶだけの柔らかい球体の様な姿(鑑賞者の間では“時貞ボール”という通称が広まっている)に変えられ死ぬ事も出来ないまま永遠に恐怖と苦痛に苛まれる身へと墜ちていくという自業自得な末路を迎えた。


なお、球体と化した彼の魂は映画冒頭のシーンでも登場しており、上述にある様に「助けて」と叫びながら洞窟の中を彷徨っていたが、山田とぶつかった拍子に悲鳴を上げながら奈落の底へと落ちていった

この事から、70年の時が経ち既に哭倉村が廃村と化した現代に至っても未だに苦しみ続けている事が窺え、他の龍賀一族が非業の死を遂げながらもある意味では哭倉村や因習から解放されたと解釈出来るのに対して、全ての元凶の時貞は死ぬ事も生きる事も出来ないまま未来永劫誰に知られる事もなく、誰もいない廃村で苦しみ続ける事が多くの者の人生と命を弄んだ事への報いなのかもしれない…

この冒頭のシーンには映画終盤への伏線が多数散りばめられており、この時の不気味な球体が実は黒幕の末路だったと知った観客は驚いたという。


余談(ネタバレ)

作中終盤に正体を明かしながら菱餅(雛祭りに備える三色のアレ)を丸飲みにするシーンがあるが、菱餅には子孫繁栄と長寿を祈願する意味合いが込められている。それを時貞が食らう姿には寒気しかしない。

ちなみにその食べ方から、鑑賞者の中には作中序盤での死は餅を喉に詰まらせてのものだったのではないかという説も上がった。


また、彼の所業により当時の幽霊族が全滅し、生き残っていた鬼太郎の母が血を吸われ続けた末に死に、父までもが今の姿になった。

それが鬼太郎が自分と異なる者を迫害するものを許せない理由と、妖怪は人間と深く交わらない方がいいと思う理由になっていたのかもしれない。

父母やご先祖様達のあまりに惨すぎる最期を考えたら鬼太郎がそう考えるのも当然と言える。

寧ろ、水木の存在があったとはいえ人間に絶望しなかったことが奇跡と言えるだろう。


関連タグ(ネタバレ)

今まで彼の行った所業から、こう思った人は多い筈。


魂を他人と入れ替える秘術と似た魂入れ替えの術を持ち、目玉おやじとしてではあるが鬼太郎の父と対決したという共通点がある。ただし前期までのシリーズとは違い今期では、退治もしくは改心するまでには至らなかった上に前述の術を用いた事により人間社会に潜り込まれてしまったという相違点もある。


アニメ第6期に登場した醜悪な人間達。時貞の犯した所業に比べればまだ可愛いレベルだが、彼等もまた救いようのない極悪人である。最終的には彼らも時貞と同様、それぞれ因果応報な末路を遂げている

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