概要
私設軍
ブッホ・コンツェルンの私設軍隊。コスモ・バビロニアの建国のための制圧、破壊活動を担う組織として設立された。
組織名は、中世の海賊旗に由来する「クロスボーン」に「尖兵」や「前衛」を意味する「バンガード」を組み合わせることで、「世直しを標榜し、実践する尖兵の軍隊」というようなニュアンスが込められている。一般市民の堕落とそれを是正しようともしない連邦政府の腐敗を正し、理想国家を実現するための尖兵として自らを規定し、コスモ・バビロニア建国の暁には解体し、人心の平安を守るための軍隊として再編されることが基本法に定められている。コスモ・バビロニア宣言以降はコスモ・バビロニアの国軍に移行した。
前身はブッホ・コンツェルンが運営していた職業訓練校にルーツがある。ブッホ・コンツェルンの主事業であるジャンク業は、宇宙空間に浮かぶ廃棄物の回収とその解体再生事業を中核としていた。
貴族主義を掲げる軍隊であったために、随所に中世の騎士を思わせる風習(ビームフラッグを使って隊列を作るなど)が諸所に見られる。それは職業訓練学校を基に規律の整った、平均的に質の高い兵力を揃えようと試みたところからも見てとれる。 実際に当時の連邦軍と比較して練度も士気も高く、コスモ・バビロニア建国時の戦闘においては不意打ちであることを差し引いても連邦軍将兵を圧倒していた。 これは戦闘地域を市街地などへ無闇に拡大し、守るべき避難民達を盾に戦闘行為に及ぶ連邦軍の体たらくからも明らかであり、指揮の徹底や迅速な命令遂行を為すクロスボーン将兵と対照的である。
宇宙海賊
宇宙世紀0120年代後半、ベラ・ロナによって宇宙海賊としての活動を再開したクロスボーン・バンガード。地球侵攻を企む木星帝国の野望を阻止すべく、サナリィよりクロスボーン・ガンダムシリーズを譲り受け、ゲリラ活動を行った。地球侵攻計画発覚以前の木星側の公式発表のみがマスコミに流されていたため、地球圏では「ガンダムタイプのモビルスーツを使って木星の輸送船を襲う宇宙海賊」として認識されていた。
反貴族主義者が母体となっているため、旧クロスボーン・バンガードとは理念が全く違っているが、人や金を集めるためにかつての貴族主義者を頼っており、構成員の中にはコスモ貴族主義に傾倒している者も多い。反木星帝国という目的のための呉越同舟的な組織であった。そのため、ザビーネ・シャルが反旗を翻した時は彼に同調した者達も共に反乱を起こしている(結局、木星帝国へ辿り着けたのはザビーネだけだが、他の反乱を起こした者達がどうなったのかは不明)。
関連タグ
ジレ大佐
XM-01デナン・ゾン
XM-02デナン・ゲー
XM-03エビル・S
XM-04ベルガ・ダラス
XM-05ベルガ・ギロス
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XM-07ビギナ・ギナ
XM-07Bビギナ・ギナⅡ
XM-07Gビギナ・ゼラ