概要
スクウェア(現:スクウェアエニックス)のゲームボーイ用RPG『魔界塔士Sa・Ga』では、「チェーンソー」という特定条件下で敵を一撃で倒せる武器が登場する。これで敵を倒すと、「(名前)はバラバラになった」との文が表示される(チェーンソーと同様の効果を持つモンスター能力「のこぎり」でも同様)。
チェーンソーがラスボスである神にも通用してしまうというプログラム上の設定ミスから、この衝撃的な一文は生まれた。創造主にして唯一神的な存在であるかみを市販のチェーンソーでバラバラにして倒すというそのインパクトの強さは、同社の別作品ではネタにされリメイク版では仕様になってしまうほどであった(攻略本や公式サイトにもその事を匂わす一文がある)。
ちなみに、神を倒したときのグラフィックは神が左右真っ二つになるというもの。チェーンソーで倒す事を想定してたようにも見える死にグラである。
なお、普通に戦うとラスボスだけあって凄まじく強い。普通に単体攻撃武器で倒したときに出る「かみは しんだ」というメッセージを見るのは、種族によるが結構苦労する。
余談
魔界塔士Sa・Gaでは、条件さえ満たせば理論上は全ての敵をバラバラにして倒すことができる。
(ただし一人だけチェーンソーでは倒せない敵が存在する。のこぎりならば一応倒せる)
なので、かみに限らず、デスマシーンやアシュラなどの終盤のボスをことごとくチェーンソーで解体していくことも可能。
GB版では、主人公とその仲間がバラバラにされた場合、HPはそのままで死亡する(戦闘終了後はHP0になる)。HPがそのままな辺り生きたままバラバラにされる地獄絵図が容易に想像できるのが怖い。
次作のSa・Ga2秘宝伝説では主人公とその仲間はチェーンソーでバラバラにされても全滅しない限り戦闘後にHPが1の状態で復活するという恐ろしい連中だったりする(システム上のHP=0の扱いが「死亡」から「気絶」に変更されたため)。
半熟英雄シリーズにおいてはエッグモンスターとして「かみ」が登場。チェーンソーを使えるうえ、使うと敵と本人をバラバラにしてくれる。スクウェアエニックスよ、何がしたかった···(このモンスター、『半熟英雄 ああ 世界よ半熟なれ···!!』WSC版の一般応募作品である。サガシリーズの生みの親、河津秋敏氏が爆笑したという逸話がある)。