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ティターンズの旗のもとにの編集履歴

2013-02-18 01:59:51 バージョン

ティターンズの旗のもとに

てぃたーんずのはたのもとに

電撃ホビーマガジンの連載企画「ADVANCE OF Ζ」シリーズのうちの一作。

概要

「ADVANCE OF Ζ」シリーズの第一弾。

著者は今野敏氏。コミカライズはみずきたつ氏が担当。

機動戦士Ζガンダムの外伝であり、同作において主人公達と敵対した組織ティターンズ側からの視点で物語が進む。

グリプス戦役会戦前~終戦までを描いた「T3部隊編」と、グリプス戦役後に行われた主人公エリアルド・ハンターの軍法会議を描いた「法廷編」で構成されており、この二つのエピソードが交互に展開する事で物語が進んでいく。

ガンダムシリーズにおいては初めて本格的な軍法会議の内容を描いた作品であり、ガンダムの小説作品やホビー雑誌掲載の小説としては若干の異彩を放っている。

(ただし漫画版に関してはエリアルドのティターンズ入隊からグリプス戦役終結までしか描かれていない。とは言え、こちらは漫画版オリジナルキャラクターを加えて人間関係がより明確に描かれているのが特徴)


また、メカニック面ではΖガンダム劇中で登場したティターンズのMSの系列を整理するという側面も見られ、本作で登場したMSの一部パーツの技術が後に他のMSやMAに転用され使用される、という設定が多く見受けられた。

既存のモビルスーツモビルアーマーをベースとし、追加パーツを施した「TRシリーズ」と呼ばれる試作機群、兎をモチーフとしたエンブレムや指先を赤く塗装したマニュピレータなど、その独特なメカニックデザインもまた特徴である。


ティターンズ側のテスト兵器名は全てイギリスの児童文学「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」が出典であり、機体のマーキングもうさぎにちなんだものが描かれている。


あらすじ

地球連邦軍の若き将校、エリアルド・ハンターは、念願かなって憧れのティターンズへ配属された。

新型モビルスーツのテストの傍ら、様々なミッションや実戦を繰り返し、パイロットとして成長していく。

だが、僥倖にも『グリプス戦役』を戦い抜いたエリアルドを待っていたのは、軍事法廷という新たな戦いだった……。

法務官コンラッド・モリスはエリアルドの弁護人となり、彼の無罪を証明するため、エリアルドのかつての仲間を探し求める。


主な登場人物

ティターンズ

  • エリアルド・ハンター

本作の主人公。地球至上主義を掲げるティターンズでは稀なスペースノイド。

真面目で正義感が強いが、同時に甘さと純粋さも併せ持つ。T3部隊へ配属され、ティターンズの掲げる正義と仲間を純粋に信じて戦い続けた。

小隊ではサブ前衛を担当。

グリプス戦役後はティターンズ時代に犯したとされる四つの罪状により、軍事裁判にかけられることになり、コンラッド・モリスがその弁護にあたる。

  • カール・マツバラ

エリアルドの同期であり、良きライバルである戦友。

白人主体のティターンズでは珍しい日系人であり、その事をコンプレックスに思って髪を染めている。

明るく素直だが少し皮肉屋の気質があり、一見悩みなどない軽い人物に見えるが、内心ではしっかりと物事を考えている。

小隊では長射程火器を用いて後衛を担当。

なお、ヘイズルなどTRシリーズに描かれているウサギをモチーフにしたエンブレムは彼の手によるもの。

  • ウェス・マーフィー

T3部隊所属のマーフィー小隊の隊長。

ティターンズ設立以前にはエイパー・シナプス大佐の直属の部下だった経験があり、シナプスがデラーズ紛争の全責任を負わされ処刑されたことに強い不満を持ち、それがきっかけでT3部隊に回されてきた。

ネザーランド・ドワーフの「ピーター」をペットとするウサギ好きという意外な一面もあり、小隊の部隊章にはウサギを元にしたデザインを選んだ。

扱いづらい機体の性能をフルで引き出すほどの卓越した操縦技術を持ち、小隊では前衛を担当する。

  • オードリー・エイプリル

マーフィー小隊の紅一点。

エリアルド達より2年先輩で、時にはエリアルドたちを叱責するなど、前向きで意志の強い性格をしている。器量もよく、カールからは美人と評される一方でメカ・フェチの一面があり、メカニック達からも一目置かれている。

動物が嫌いで、マーフィーが部隊章にウサギのデザインを提案した際には最後まで反対した。

マーフィー小隊では4番機を担当するが、部隊発足当初は予備要員としてアスワンで待機し、オペレーターを担当することが多かった。

  • オットー・ペデルセン

アレキサンドリア級アスワン艦長。階級は大佐。

大局的な視点を持った、時勢や戦局を的確に把握出来る有能な指揮官であり、部下思いで人情に厚い。スペースノイドに対する偏見を持っていないため、バスク・オムのやり方には反感を持っている。

ティターンズ上層部の欺瞞と劣勢に傾きつつある戦局を察しながらも、あくまでエリアルド達の信じた正義を守るべく、アスワンの艦長でありつづけた。

グリプス2を廻る戦闘でエリアルドに「ある命令」を下し、戦死した。

  • ヘンドリック・ネス

アスワンの整備主任。階級は大尉。

高齢ながら、T3部隊のメカニックを任されるだけあってその腕は一流であり、ピートなど若手からの信頼も厚い。

マーフィーのよき理解者であり、その苦労を心配して何かと声を掛けていた。

  • トーマス・シュレーダー

サラミス改級イズミール艦長。階級は大佐。士官学校時代のあだ名は「氷柱(つらら)」。

一年戦争末期に20代の若さでサラミスの艦長になり、今まで部下を一人も死なせた事が無いことで連邦軍内では一種の伝説となっている人物。部下を生かすためならば平気で憎まれ役を引き受ける大きな器を持つ。


エゥーゴ(ジオン残党軍)

  • ガブリエル・ゾラ

乗機に「ジオン・アライブ」のマーキングを入れるジオン公国軍元大尉。

一流のMSパイロットであり、ザンジバルを乗艦としてゲリラ活動を行っていた。後に乗艦ごとエゥーゴに移籍する。

無口で無表情、無愛想だが、その腕前と信念の強さから周囲の信頼は篤い。

当初はジオン再興に執念を燃やしていたが、混迷を深める戦いの中で繰り返される各勢力の政治抗争に辟易し、次第にその興味を失っていく。その一方で度々T3部隊に苦汁を舐めさせられたことで、グリプス戦役終盤には完全にティターンズのガンダム(=T3部隊)打倒の妄執に取り付かれる事になる。

  • カザック・ラーソン

ジオン公国軍元大尉。

ゾラとは一年戦争時からの戦友で、彼と共にゲリラ活動を行っていた。

当初はモビルスーツパイロットとしてゲルググに搭乗していたが、T3部隊との戦闘で左足を失い、その後ザンジバルの艦長に就任する。



地球連邦軍

  • コンラッド・モリス

もう一人の主人公。

軍人でありながら弁護士を勤める、地球連邦軍法務局所属の法務官。階級は少佐。

元はMSパイロットだったが、一年戦争のソロモン攻略戦で左足を負傷してパイロット生命を絶たれ、歩行杖が欠かせない体となった。

前線を知らない「政治家」達が指揮を執る現在の連邦軍の体質に辟易しており、その体制への反発心から、「絶対に勝ち目のない」と評されたエリアルドの弁護を受け持つ。

  • ジョアンナ・パブロア

コンラッドの秘書官。階級は中尉。ロシア系の美人。

秘書としての能力は高く、コンラッドの忠実な右腕として活動する。元は広報部門の出身であり、何人かのジャーナリストともコネを持っている。

  • マキシム・グナー

デラーズ紛争時のマーフィーの戦友。階級は大尉。

高機動型ガルバルディβと新型武装のテストのためにアスワンへ赴任するが、本人は30バンチ事件などの真実を知っており、それが原因で部下を自殺に追い込んだ事を悔いていた。そのため連邦軍の正義に疑問を抱き、アスワン赴任直後に機体ごとエゥーゴへと寝返った。

小説版ではその後は語られていないが、漫画版ではグリプス2攻防戦でマーフィーと対峙している。


登場メカ

アドバンス・オブ・Zを参照。


関連項目

ガンダム 機動戦士Ζガンダム

アドバンス・オブ・Z 刻に抗いし者

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