CV:藤原啓治
概要
400年前にデューンが初めて地球に送りこんだ砂漠の使徒の幹部。
後の三幹部(サソリーナ・クモジャキー・コブラージャ)が人間のこころの花を素体にして誕生したのに対し、サラマンダーは無から生み出された存在である。
ステッキを携えた紳士のような姿をしており、顔の左半分を仮面で覆っている。
ステッキの先端に付いている赤いクリスタルは彼の力の結晶であり、これがないと人間のデザトリアン化以外の能力が全て使えなくなる。戦闘時は主に炎を操って攻撃する。
性格は飄々としていて、組織の目的にそれほど興味を示さないため、ゆりには「砂漠の使徒らしくない」と評された。
これは、世界のどこにも自分の居場所がない絶望や虚無感によるもので、ムーンライトがキュアアンジェと同じく憐れみの目で見た際は激昂した。
誕生した頃から常に自分達の存在意義に疑問を抱いており、好き放題に世界を破壊することでデューンの心の内を知ろうと考えたが、「心」そのものを嫌うデューンの怒りを買い追放された。
その後、初代プリキュア・キュアアンジェによってステッキのクリスタルを世界中に飛散させられ、自身もモン・サン=ミシェルの礼拝堂に封印された。
ルー・ガルーによって封印が解かれたことで現代に復活、彼と共に世界各地を旅しながら徐々にクリスタルの力を集めていく。
こういった事情からデューンや、プリキュアに激しい憎悪を抱いており、それらを消し去ることで心を満たそうとする。
一方で封印を解いたルー・ガルーとは擬似的な親子関係にあり、互いに心を支えあっていた。
長きにわたる封印のため、その体は崩れかかっており、終盤には魔法陣によって力が暴走し、巨大なドラゴンの姿に変身する。
「プリキュアオールスターズDX3」において、ブラックホールが邪悪な心のみを再現した姿として復活しているが、花の都に登場した人物とは別人である。
トイマジンと共に、イエロープリキュアチームを「すごろくゲーム」で倒そうとする。
最終的に人間世界に戻ってドラゴン形態になり、ブロッサム達と激突する。
ステッキの先端についているクリスタルの色がオリジナルの赤ではなく青になっており、攻撃の際も炎ではなく衝撃波を使う。