概要
今はなき漫画雑誌コミックボンボンに掲載された、やまと虹一とクラフト団による漫画。
ガンダムをはじめとする、プラモ同士の戦いをリアルに体感出来るシステムを使い、プラモ作りとバトルを熱く描く。
仮想空間内に登場するメカは元になったアニメ等のメカではなく実際のプラモに準拠しており、漫画的な誇張表現はあるもののプラモで動かない関節は動かず、縮尺比は無視され実際のプラモのサイズ差を元に表現されている(1/144のアッグガイと1/100のアッグガイが対峙した際には1/100サイズの方が巨大に表現されていた)。
過去に何度か復刊もされてきた不朽の名作であり、現在は講談社文庫から全10巻が出版されている。
また、コミックボンボン誌上や作中でプラモデルの改造方法を掲載するなど、モデラーに仕立て上げる「仕掛け」が施されているのも特徴である(ただし、パテやプラ板、バルサ材を使うなど、小学生としては難易度の高い物が多く、後継作品ではライトな層向けにミキシングモデルによる改造が主体となっていった。
連載終了後、続編「新・プラモ狂四郎」および姉妹編「超戦士ガンダム野郎」が発表され、ガンダム野郎では主人公や主要キャラクターを変更しながらも、作中に狂四郎の弟子を名乗るキャラクターが登場しているなど、世界観を共有する内容となっている。
また、後継作品にプラモウォーズ、ガンプラ甲子園、ガンプラビルダーズ、ガンダムビルドファイターズなどがある。
また、現在では独自の世界観を確立している「武者ガンダム」が初めて登場した作品でもある。
ちなみに初登場時の武者ガンダムは、手足が消しゴムモデル、ボディがバスマット用の硬化スポンジ、コクピットブロックが鉄球という代物であった。
現在のホビーアニメのさきがけ
魔改造語源発祥、『ガンダムビルドファイターズ』『ガンプラビルダーズ』『ダンボール戦機』といったホビーアニメの先駆けといっても過言ではなく、その影響力は計り知れない。
また、完結から20年近く経った現在でも、プラモバトルの再現を真面目に考える者もおり、機動戦士ガンダムAGEのタイアップコンテンツの一つである「ゲイジングバトル」ではICチップを内蔵したフィギア・ガンプラを用いる事で、バンダイナムコゲームスの「ガンダムブレイカー」ではゲーム中でガンプラを再現・改造する事でガンプラバトルを擬似的に再現する試みがなされている。
ストーリー
とりあえずいくつかに区分け。
デビュー戦~パーフェクトガンダム誕生 - 狂四郎数々の名勝負、サッキー竹田までの対戦。
フルアーマーガンダム誕生~別れの時 - ロリコン蔵井率いるジオン少年隊、“魔改造”の南郷快山との対戦、そして丸山健の渡米…
世界大会 編 - 新たなる仲間との出会い。かってのライバルたちとの対戦。
模型秘伝帳 編 - 武者ガンダム誕生、作中にオモロイドが登場する。
ホビートピア 編 - 最期の戦い。相手は異常活動を始めたコンピュータ
京田四郎 - 本作の主人公のこと。
番外編&『ホビーボーイ飛人』
プラモ狂四郎の従兄弟にあたる江原飛人を加えたサイドストーリー。
よみきり一本が人気好評でしばらく短期連載。内容はプラモの仕組みについて説明
(講談社文庫で確認可能)
続編『新・プラモ狂四郎』(1987~1988)
こちらは、ファミコンブームの頃の作品なので、子供たちの興味はファミコンだったため、忘れ去られていくプラモブームを皮肉った内容になっている。(コミックボンボン本項より)
前作より数年後の物語。時期的には『シャアの逆襲』あたり。学園を舞台に繰り広げる第二弾
連載当時少年誌にしては過激すぎる展開であった。なんせ高校生とおもってみたらのが中学生。
ラストは初代プラモ狂四郎レギュラーたちも登場(みんなのトラウマ認定)
新京四郎 - かつて『北海道のプラモ狂四郎』といわれていた、転校早々に二代目を襲名する。
江原飛人 - プラモ部主将、成長した初代の従兄弟。京四郎との勝負に敗れ主将と二代目の座を譲る。
京姫 - 生徒会副会長、本作のヒロインだがある秘密をもっている。
萬念創 - ホームレスをして全国を転々としていた高校生?!中盤より学園に転校する。
闇の生徒会長 - その正体は学園の理事長。とおもいきあさらなる正体があった。
超戦士ガンダム野郎 - 地続きの世界ではあることは確か、詳しくは当項へ。