概要
- ニトロプラスより発売された『斬魔大聖デモンベイン』に始まる一連のシリーズ。
- その作中に登場するロボットの一つ。
憎悪の空より来たりて……
正しき怒りを胸に……
ーーー我等は魔を断つ剣を執る!
汝、無垢なる刃! デモンベイン!
シリーズ
18禁PCゲーム。2003年4月25日発売。
上記作の内容を全年齢版に改め、2004年7月1日にプレイステーション2用ソフトとして発売したもの。
および、2006年に放送されたアニメ版のタイトル。
2013年にはスーパーロボット大戦UXに参戦。アダルトゲームを原作とするメディアからの参戦は話題となった。(漫画、アニメならばそれぞれゼオライマー、イクサー1が該当する為、完全に前例無しと言うわけではない)
後日譚となる作品。2006年5月26日発売。
登場人物
主人公
覇道財閥
教会
ブラックロッジ
アンチクロス
その他
デモンベイン
覇道財閥が対ブラックロッジの切り札として開発した巨大ロボット。
名前は「魔を断つ刃」を意味する。
鬼械神(デウス・マキナ)とロボットの中間に位置する、魔術と科学のハイブリット機体。
ただ、魔術的構成はでたらめであったため、アル・アジフが初搭乗時に殆ど改修した。
動力炉は銀鍵守護神機関「獅子の心臓(コル・レニオス)」。
内蔵された「銀の鍵」により並行世界から無尽蔵にエネルギーをくみ上げる半永久機関であり、基本的にエネルギー切れは無い。
魔力伝達の為に水銀の血液が張り巡らされている。
過去には代替動力炉として蒸気機関やアイオーン機関形態(エンジン形態)が用いられたこともある。
特殊合金ヒヒイロカネの装甲を持ち、堅牢な装甲を誇る。
召喚武器は起動に使用される魔術書に依存し、アル・アジフにより起動した際はアイオーンの術式が使用され、魔導書「妖蛆の秘密(デ・ウェルミス・ミステリイス)」を用いた際には鬼械神ベルゼビュートの「怨霊呪弾」が使用された。
九郎・アル・デモンベインの人・神・機が三位一体となることで最大最強の力を発揮する。
機体を召喚する際の口上は、上述している「憎悪の空より来たりて」から始まる一連のセリフである。
「憎悪の空」や「正しき怒り」というヒーローらしからぬ表現に矛盾を感じるが、『斬魔大聖』または『機神咆吼』の最終話でその真の意味が明らかになる。
武装
内蔵武器
頭部バルカン砲
破壊ロボには効果はあるが、鬼械神相手には全く利かないため牽制用。
アトランティス・ストライク
脚部シールドに内蔵された断鎖術式「ティマイオス・クリティアス」によって時空間を歪曲し、反発エネルギーを蹴りで叩き込む近接粉砕呪法。
高速移動にも転用可能。
アニメ版では使用時に脚部シールドの位置が脚部前面から側面へ移動する機構があり、デモンベイン・トゥーソードに似たシルエットになる。
レムリア・インパクト
右手から放つ、必滅の威力を持つ第一近接昇華呪法。
動力炉の「獅子の心臓」を右掌のヒラニプラシステムと直結、別の宇宙から取り出した無限熱量を叩き込む。
通常はシステムが凍結封印されているが、覇道瑠璃がナアカル・コードを承認することで使用が可能になる。後半にはナアカル・コードの解除キーを使うことで、承認無しで使えるようになった。
使う際の詠唱は「光射す世界に、汝ら闇黒、棲まう場所なしーー渇かず、飢えず、無に還れっ!」。
アニメ版では使用時に透明なバイザー上から更に別のバイザーにより口元が覆われる、こめかみ部の放熱フィンが展開するギミックがある。
レムリア・ディレイ・インパクト
複数の目標にレムリア・インパクトを叩き込み、一斉に昇華する。
召喚武器
アル・アジフの魔導書としての力によって召喚する武器。
彼女の一部である魔導書の断片がアーカムシティに散らばっており、初めはその力の全てを行使できない。
相手を絡めとり、捕縛する。
バルザイの偃月刀
魔法使いの杖でもある大剣。魔力を通すことで灼熱の刃になり、投擲武器としても使用できる。
ニトクリスの鏡
自らの幻影を生み出す。作中ではミラーコーティングに応用してビーム攻撃を防ぐ使い方もした。
炎を司る旧支配者の力を借りる術式。
術式単独で操るのは難しく、自動式拳銃を介して使用し、爆炎を纏う強大な威力を持つ弾丸を発射する。
冷気を司る旧支配者の力を借りる術式。
リボルバー式拳銃を用いて制御し、氷を纏った精密誘導可能な(曲がる)弾丸を発射する。
クトゥグアと共に二丁拳銃にして使う事が多い。
背部に召喚する飛行ユニット。飛行速度は使用者の意志に比例する。
二振りの小剣。二つを繋ぎ展開することで十字状の投擲武器として使用できる。
PS2版以降に追加。
ド・マリニーの時計
時間制御術式。破壊の無事な状態にまで時間を巻き戻す、相手の攻撃を逆送りに送り返す等、時間に関わるもの全てを操ることが出来る。
ただし同じ時間制御術式により対処が出来る上に、より上位の時間制御術式には対抗できない。
機神飛翔、小説・軍神強襲とド・マリニーの時計に登場。
特殊
第零封神昇華呪法。
本体は中核部分にある多面体結晶であり、剣のような形状をとっているのは結晶を封じている「函」が変質した物。
撃ち抜いた相手を触れた対象を異次元である偏四角多面体内へと吸収する。
その正体は邪神が封じられた宇宙そのもので、ナイアルラトホテップにより二つに分割されてリベル・レギスにも積まれている。
使う際の詠唱は「荒ぶる螺旋に刻まれた 神々の原罪の果ての地で 我らは今聖約を果たす」、「その切実なる命の叫びを胸に 祝福の華に誓って 我は世界を紡ぐ者なり」。
後に二つのシャイニング・トラペゾヘドロンは一つに戻ることになる。(スパロボUXではファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロンと呼称)
レムリア・インパクト零零零式(アインソフオウル)
シャイニング・トラペゾヘドロンの力を用いて並行世界から無数の「存在しうる可能性のあるすべてのデモンベイン」を一斉に召喚してのレムリア・インパクト。
虚数展開カタパルト
覇道家地下の整備格納庫の隣にあるデモンベインを地表へと転送するための装置。
対象を偏在化させ、目標の座標で元に戻すことで転送するため、座標さえわかれば理論上はどこにでも転送が可能。
使用が出来ない際や帰還時はビルで偽装されたエレベータを用いて移動する。
アイオーン
アル・アジフが召喚する鬼械神。
動力源である「アルハザードのランプ」により稼動するが、活動と存在は術者に依存する為、使用時には術者の命を削ることになる。
術者によって姿が異なる。
物語序盤でリベル・レギスにより完全に破壊される。