東京都港区三田、慶應義塾大学キャンパス正門付近に本店を構えるラーメン店。創業当初は目黒区にあったが、1970年代前半に三田へ移転、その後付近の大学生達を中心に熱狂的な支持を集める。
本店からのれん分けを許された店もかねてより数店舗存在していたが、1990年代後半あたりからその店舗数が急激に増加。折しものインターネットブームとも相まって「二郎」の名は口コミを中心に全国に広まることとなった。
現在では都内を中心に30店舗以上を構える他、二郎に触発された亜流店(「二郎インスパイア系」などとも称される)も数多く存在する。
良く言えば大胆、悪く言えば大雑把なラーメンで有名。熱烈なファン(ジロリアン)を持つ一方で、見た目の汚さから敬遠する人も多い。
関東のラーメンにしてはコストパフォーマンスが高く、その極端な味や外見は大いに話のタネになる。興味がある方はぜひ一度賞味してほしい。
二郎はラーメンではない、二郎という独自の食べ物だ。そして殺すか殺されるかの殺伐とした状況なので、何時ケンカが始まってもおかしくないので、素人には勧められない。
味付け等
- スープは濃厚な豚骨醤油味。塩辛そうな外見に反して甘味も強く、意外に清涼感がある。
- 麺は自家製の極太ちぢれ麺。うどんと見紛う如きの太さだが、れっきとした中華麺である。
- トッピングはブタ(チャーシュー)、ヤサイ(キャベツともやし)、そしてニンニク。またアブラ(豚の背脂)とスープの塩辛さ(醤油の濃さ)も調節可能。一般的なラーメン店とは違い、初めからトッピングの有無でメニューが分かれているわけではなく、ラーメン提供の直前(店によっては食券提出時)にトッピングの有無およびその量を口頭で伝える必要がある。
- サイズは主に「小(並)」「大」「増し(特大)」の3種類。ただ、元々創業者が「学生達に安い料金で腹一杯食べて欲しい」という思いを込めて開かれた店なので、「小」でも一般ラーメン店の大盛りと同等かそれ以上のボリュームを誇る。注文するサイズは自身の懐具合よりも胃腸の具合と相談して決めよう。
なお一杯あたりのカロリー、塩分、糖分、脂分、コレステロール等はお察しください。
注意
上記のような一風変わったトッピング注文システムを採用している関係で、店内ではしばしば常連客と店員の間に「ヤサイマシマシアブラカラメ」「ダイダブルヤサイマシアブラアブラ」のような専門用語が飛び交う。こうした返答方法をマスターしなければ二郎には行けない、と誤解している人も頻繁に見受けられるが、もちろんそんな事はなく、店ごとの言い方は確かに存在するものの言い方を間違えたところで追い出されなどしない(トッピングに関しての取り決めやそれに違反した際のペナルティなどは、あくまでインターネット上のネタである)。気にせず自分好みのトッピングを頼もう。
なお無理に早食いする必要もないが、多くの二郎は常に行列ができているため、食べ終わったら速やかに席を立つのが二郎に限らず人気店でのマナーだ。
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