ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

カリフ

イスラム教徒の聖俗での最高指導者、意味は『ムハンマドの代理人』。イスラム教世界(ウンマ)での最高の地位。であり『教皇』と訳すのも妥当と思われる。

イスラム教世界の歴史だと、開祖ムハンマドの死後、『後継者カリフを名乗りそれを支持する宗派』と『ムハンマドをイスラム世界の統合者的なものにして、イスラム教での諸制度を現実に合わせて、神学者などがつど解釈し直す宗派』に分かれた。

カリフ職による聖俗融合的なイスラム王朝国家統治は中世半で断絶し、イスラム教義を解する神学者と政治上での最高職スルタン(君主や皇帝とあらわされる)での統治に移行していく、そしこの統治体制ではオスマン帝国が一番効果があった。そしてオスマン帝はカリフ(教皇)もかねるほどの磐石さを見せることとなったが、徐々に衰退し行くことになった。

オスマン帝国が20世紀初頭に滅亡すると『スルタン』『カリフ』職は公式に消滅した。

イスラム教の歴史では同じような職掌である、キリスト教での『キリストの代理人』であるローマ教皇のように、役職を維持させるシステムがなぜか構築できなかった。

関連

イスラム国・・・2014年に中東において一方的に国家宣言した、イスラム原理暴力集団。『カリフ制イスラム原理主義国家』のを標榜する。テロリストの親玉は『カリフ(教皇)』を名乗った。客観的にいうと『カリフ』はテロリスト風情が名乗っていい位ではない。

【参考文献】

『研究社 マイペディア辞典』

『広辞苑』

関連記事

カリフの編集履歴2015/02/16 15:19:09 版