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概要

カリフ(calif)アラブ語、ハリーファ(Khalifa)

 イスラム教徒の聖俗での最高指導者、意味は『ムハンマドの代理人』。イスラム教世界(ウンマ)での最高の地位。であり『教皇』と訳すのも妥当と思われる。

 イスラム教世界の歴史だと、開祖ムハンマドの死後、教主となったアブー・バクルが用いた称号である、その後イスラム教は『後継者カリフを名乗りそれを支持する宗派』と『ムハンマドをイスラム世界の統合者的なものにして、イスラム教での諸制度を現実に合わせて、法学者などがつど解釈し直す宗派』に分かれた。

 カリフ職による聖俗融合的なイスラム王朝国家統治は中世半に入り、最終的にモンゴル帝国が攻め滅ぼすことで断絶し、イスラム教義を解する法学者と政治上として最高職(君主(マリク、シャー、アミールなど)や皇帝(スルタン)とあらわされる)での統治に移行していく、そしこの統治体制ではローマ帝国並みの世界国家となったオスマン帝国において一番効果があり。そしてオスマン帝はカリフ(教皇)もかねるほどの磐石さを見せることとなったが、オスマン帝国自体の体制が腐敗・近代化が遅れると国力が徐々に衰退し、カリフの威光も落ちていくことになった。

 オスマン帝国が1922年に20世紀初頭に滅亡すると、以後中東の地方首長が一時期用いたが。『スルタン』『カリフ』職は公式に消滅した。イスラム教の歴史では同じような職掌である、キリスト教での『キリストの代理人』であるローマ教皇のように、役職を維持させるシステムがなぜか構築できなかった。

関連

イスラム国・・・2014年に中東において一方的に国家宣言した、イスラム原理暴力集団。『カリフ制イスラム原理主義国家』のを標榜する。テロリストの親玉は『カリフ(教皇)』を名乗った。客観的にいうと『カリフ』はテロリスト風情が名乗っていい位ではない。

【参考文献】

『ブルジュ・ハリファ』(ハリファのスペル)

『研究社 マイペディア辞典』

『広辞苑』

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カリフの編集履歴2015/02/18 13:02:18 版