あらすじ
昔々あるところに、新しい服が大好きな王様がいた。ある日、とても珍しい服を仕立てられると話す男達が王様の前に現れた。男達は詐欺師で、何も持っていないのに「馬鹿には見えない服」と王様を騙し、服を買わせてしまう。王様も家来も見えていないが言い出せず、新しい服のお披露目として城下町でパレードを始めた。町の人々も馬鹿と思われないよう見えていない服を褒め称えるが、一人の子供が「王様は裸だ」と本当のことを言った。それをきっかけに皆が口々に王様は裸だと言い始め、王様はたいそう恥ずかしい思いをしましたとさ。
概要
正直に意見を述べることの大切さを説く寓話として知られるほか、言葉の響きから、力を持たない権力者などの意味でも用いられる。