色については→カラフル
概要
1998年に出版された森絵都の小説。正式タイトルは『カラフル』。
また『Colorful』は、この小説を原作とするサンライズ制作のアニメ映画作品である。2010年8月21日より全国東宝系で公開された。
ストーリー
「僕」は一度死んだはずが、天使に「抽選にあたりました!」と言われ、生まれ変わり「小林真」という冴えない男子中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを与えられる。小林真としての生活が始まるが、さまざまな困難が立ちはだかる。
登場人物
- 小林真(声:冨澤風斗)・・・「僕」の魂が宿った中学3年生の男の子。母の精神安定剤を飲んで自殺を図ったが「僕」が入り込んだことで一命を取り留める。小柄な冴えない少年でクラスでは浮いていたらしく、他のクラスメイトとはほとんど会話がない。成績もクラス最下位だが、昔から絵を描くのが得意で美術部に所属している。
- 佐野唱子(声:宮﨑あおい)・・・真のクラスメイトの女子。真と同様に垢抜けない生徒で過去にいじめられた経験があり、人と話す時には目が泳ぎおどおどしてしまう。退院した真が以前と少し違うことに気付き、気にかけている。
- 桑原ひろか(声:南明奈)・・・真の後輩の女子生徒。真にも友好的な美少女であり、真が密かに思いを寄せている。友人も多く楽しげに振る舞っているが、援助交際をしているという噂がある。
- プラプラ(声:まいける)・・・「僕」を現世に蘇らせた案内役の天使。真やその周囲について何も知らない「僕」が自然に生活できるようアドバイスをする。見た目は小学生くらいの男の子だが、「僕」に対して遠慮がなく性格が少し捻くれている。真にしか姿が見えないが、稀に動物や無関係な人間にも視認されることがあるらしい。
- 早乙女(声:入江甚儀)・・・真のクラスメイトの男子生徒。卓球部所属。のんびりしたマイペースな性格で、人を選り好みせず真や唱子にも友好的に接し、「僕」の初めての友人となる。高校受験のため塾に通っているが、現実逃避のために模擬試験をサボっている。クラス内では真に次いで成績が悪い。鉄道に興味を持ち、廃線になった東急玉川線に思いを馳せている。
- 小林満(声:中尾明慶)・・・真の兄。高校3年生で大学受験を控えて塾に通っている。昔は兄弟仲が良かったが最近では険悪になっており、怠惰な真に対して厳しく接している。口数は少なく淡白だが家族思いでもあり、真のことも内心では気にかけている。後にとある出来事から、医学部志望に変更する。
- 真の母(声:麻生久美子)・・・専業主婦。穏やかだが気弱でとても繊細な面があり、親としては頼りなく、真が自殺を図る以前は食事も出来合いのおかずばかりを並べていた。亡くなった真の父方の祖母の介護に疲れ、家族には内密で精神安定剤を常用している。通っているダンススクールの講師と不倫しており、二人でホテルに入る所を真に見られ、彼が自殺を図る原因となった。
- 真の父(声:高橋克実)・・・ごく普通のサラリーマン。暗い雰囲気の家庭の中で努めて明るく振る舞うが、お人好しな性格が災いして勤め先での待遇が悪い。妻の不倫のことは知らないが、何か感じ取っている節がある。釣りが趣味。
まお(声:林愛夏)
校長先生(声:納谷六郎)
沢田先生(声:藤原啓治)