「スピキュゥウウル!!!」
↓
「うぉおお!熱っちぃいいいいい!!!」
「オレ様は強えだろぉがぁあ!!」
「骨まであっためてやるよ!」
概要
『SO2』の印象に残ったボスと聞かれると超高確率で名が挙がるミカエルの鬼畜必殺技であり、最凶の初見殺し。
今までの十賢者は余裕だったからこの調子でこいつらもぶっ倒す!……という意気で戦えばまず負けてしまうほどの理不尽な強さを誇る。
戦闘開始直後、攻撃ボタンを押して近づくと、突如画面下部には「スピキュール」の文字。
そして
「熱っついぜぇ! スピキュゥウウル!!」
ミカエル勢いよく飛びあがり
↓
「うぉおお! 熱っちぃいいいいい!!!」
と急速落下し地面へ激突、爆音が響き渡って地面が揺れ画面全域に広がる炎のエフェクト、パーティ全員に3000弱のダメージ。
生半可な数値ではなくパーティは半壊。
負けてたまるか! ということで近づこうとするも再び--
「燃え尽きろぉい! スピキュゥウウル!!」
↓
「うぉおお! 熱っちぃいいいいい!!!」
↓
\(^0^)/
となることはザラである。
ミカエルだけ出てくるのならまだマシだが、一緒に出てくるハニエルもかなり酷い。
ミカエルが運よく開幕スピキュールをしてこなくても、ハニエルの「マインドブラスト」などで石化させられ、動けない状態で「スピキュール」を打たれればそれで終了である。
熟練者でも対策無しで挑むと敗北する可能性は十分ある。
どうにか属性つき(火属性)のため対処出来なくはないが、この時点での無効化装備は術士用しかない。
その他、足が速くなる装備やアイテムを使えばある程度楽にはなるが、それでもかなり厳しい。モタモタしているとすぐ逃げてまた放ってくる。
このように、ともすればギャグ技と捉えかねない強烈なインパクトを誇る台詞・尋常ではないダメージ・極小のタメ時間による連発……と、プレイヤーの印象に残すには十分すぎるほどの特徴を持った技である。
多くのプレイヤーがしばしここで足止めを食らったことだろう。
PSPリメイクでは……
まぁこんなゲームバランス崩壊寸前の仕様が通用するはずもなく、
威力や使用頻度が低下していたり、フィールドが狭くなって阻止しやすくなったり、
炎属性無効化装備を量産できるようになったりと、徹底的な弱体化がなされている。
そのかわりハニエルが強化され、結果的にゲームバランスはかなりよくなった。
ただ、PSからのプレイヤーからはスピキュールの弱体化を惜しむ声が多かったのも事実である。
なお、セリフに関してはPS版以上に気合が入っている。
ちなみに
ディレクターズカット版のみだが『スターオーシャン3』でもスピキュールは存在。
しかも味方の技で。
……と、これだけ聞けば期待は大いに膨らむが、使う人物が物語終盤で味方になるアドレーであり、しかも想像していた以上に大した威力がない。
そんなものを使うよりはフェイトの「イセリアル・ブラスト」やマリアの「バースト・エミッション」の方が攻撃力やヒット数の面で強力であり、ネタ技の範疇は出ない。
しかもそれが絶対味方になるというんだからタチが悪い。
『SO2』の恐怖を知っている人が『SO3』でのスピキュールを見ると「マジかよ……」と思うこと間違いなし。
しかし、演出はまんまスピキュールであるため、見る分には楽しいものである。
元ネタ
太陽で観察できる現象の1つである。
太陽表面のガスの層から何らかの物質が放射され、それが太陽の重力に引き寄せられて、再びガスの層にもどるというものだが、どういった原理でそれが発生するのかは未だに解明されていないらしい。
演出はそれを意識しているとおもわれる。