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概要編集

37億年前、惑星ネーデは宇宙の多くの惑星を統治していたが、それは極めて平和的なものであった。しかし、その平和を良しとしない狂信者達が神の十賢者であった。


彼らは、宇宙を支配するべくまずネーデを支配しようとした。ネーデ軍はこれを総力をあげて鎮圧、エタニティースペースと呼ばれる牢獄に閉じ込め、十賢者たちは宇宙をさまようことになる。


しかし、ネーデは自分達が作り出した紋章術の魔法科学力を恐れ、計画の一端を担っていたランティス博士の提案で本来の惑星ネーデを破壊して高エネルギー体に包まれた人口惑星エナジーネーデに移り住んだ。


ネーデへの帰還編集

37億年後の宇宙暦366年、ネーデの周回軌道に位置する惑星エクスペルに隕石が落下した。エクスペルでソーサリーグローブと呼ばれるそれは十賢者がネーデへ帰還するために落としたもので、エクスペルにあったエナジーストーンと組み合わせて、エクスペルの軌道を変更。エクスペルの消滅と同時に十賢者はエナジーネーデへ帰還する。


勇者たちとの戦い編集

帰還した十賢者はまずエナジーネーデの一都市「フィーナル」を制圧。エナジーネーデを移動要塞として全宇宙を支配を目論見、反物質を用いた対航宙艦兵器の開発等、着実に歩を進める。

試練の場を巡り力をつけたクロード達が乗り込んできた際には、デモンストレーションとして近くの宙域にいたロニキスの乗る銀河連邦最新鋭艦カルナスを反物質砲で破壊し、激昂する一行を一蹴。

しかし自分達の戦力の秘密が体を覆う反物質バリアである事を見抜かれてしまい、7億年前に壊滅した紋章兵器研究所で得た技術から対抗兵器が作られると状況は一変。

とある理由から各個撃破されてしまい、最終的に残された十賢者のリーダー「ガブリエル」はフィーナルの最上階にて一行を出迎え、最後の手段である全宇宙を破壊する「崩壊紋章」を起動。クロード達によって敗れるも、ガブリエルは自分達が全滅すれば崩壊紋章が作動するようにしていた。しかし、「結界紋章」によってそのエネルギーの行き先をエナジーネーデとする事で対処され、ここに十賢者とネーデは滅びる事となった。


関連タグ編集

スターオーシャンセカンドストーリー SO


























ネタバレ注意




















彼らは純粋なネーデ人ではなく、37億年前のネーデ軍による研究によって生み出された生体兵器である。

当時ネーデ人がどのような統治を行っていたのかは不明だが、少なくとも伝承に語られるようになんの反発も無いものではなかったらしく、それらの反乱勢力に対する切り札としてネーデ人の遺伝子を元に紋章術の力を極限まで引き出した究極の兵器として「十賢者計画」が進められていた。

しかしそれらの研究途中、開発責任者であったランティス博士の一人娘、フィリアが反乱軍のテロによって死亡。開発への影響を恐れ軍や政府はこの事を計画完了まで博士に秘匿する事を決定したが、十賢者のテストの過程で露見してしまう。

結果、博士は研究所を占拠。十賢者の目的を「ネーデ防衛」から「全宇宙の破壊」に変更すると同時に当時未完成であった最終破壊兵器「ガブリエル」に自身と娘、フィリアの思考ルーチンを植え付け自殺。

博士によって目的を変更された十賢者はネーデ軍の奮戦によって不利に陥るが、ランティス博士が十賢者をエタニティ・スペースへ封じる形で脱出させた。

これら一連の事件によって大きく消耗したネーデに対し多くの惑星が蜂起、ネーデは人工惑星エナジーネーデへと全住民を移住。惑星ネーデを破壊した。


なお、これらの事実はフィーナルにおけるガブリエル手前のセーブポイント、つまりクリア直前までたどり着くと解禁されるイベントを熟す事によって判明するのだが、実はその後に原作、SO2SEではあるイベントを行うとガブリエルが裏ボス並に強化されてしまうので要注意である。

(リメイク作であるSO2Rではガブリエルを倒してクリアしないとイベントが発生しないように変更されている)


メンバー編集

上述通り、生体兵器としての十賢者にはそれぞれ役割が課せられている。


十賢者のリーダーにして、37億年前の時点では未完成だった最終破壊兵器。ガブリエル自身の思考ルーチンに加えて、ランティス博士とフィリアの思考ルーチンが組み込まれており、フィリアは戦闘時にガブリエルの戦闘能力を格段に向上させる。だが、同時にフィリアはリミッターにもなっている。


十賢者の参謀役のナンバー2。十賢者の暴走を抑止する監視用素体であるために、戦闘能力は抜きんでている。野心家でもあり、ガブリエルを含めた他の十賢者達を排除して自らが宇宙を支配しようとしている。


戦術兵器用の素体で、同じく戦闘用素体のメタトロン、ジョフィエル、ザフィケルを統括する。炎の紋章術を得意としており、戦闘重視故か粗暴な口調が目立つ。


  • ハニエル

民衆統率用の素体。情報関連素体のサディケル、カマエル、ラファエルを統括する。冷酷かつ、理知的な口調で話す。


  • サディケル

情報収集用の素体。青年の姿をしており、民衆に紛れ込んだ情報収集が主任務。情報収集用ながら戦闘能力は高い。


  • カマエル

サディケルと同じ情報収集用の素体。バイザーと額の第三の目が特徴の老人。炎に特化したミカエルに対し、複数の属性の紋章術が得意。


  • ラファエル

情報分析用の素体。ローブで全身を覆った男だが、素顔は窺えずほとんどしゃべらない。ローブの異空間を用いた攻撃のほか、紋章術を得意とする。


  • メタトロン

拠点防衛用の素体。メタガードという強力なシールドを用いた近接戦闘が得意で、ゲーム中クロード達が唯一エクスペルで戦う十賢者。


  • ジョフィエル

砲撃用の素体。十人中、最も機械的でアンドロイドやサイボーグに近い。光学兵器による砲撃を主戦術とする。


  • ザフィケル

近接戦闘用の素体。屈強な大男で、武人然とした振る舞い。長剣による圧倒的な力技が得意。


本来の十賢者はガブリエル、ルシフェルを上位に据えてミカエルがザフィケル、ジョフィエル、メタトロンを統括してハニエルがサディケル、カマエル、ラファエルを統括するのが彼らの兵器としての行動だった。しかし、宇宙支配を目論むルシフェルの陰謀でクロード達に各個撃破されてしまった。


尚、ランティス博士にフィリアの死亡事件が露見したのはサディケルとカマエルによる情報収集テストの最中。


開発者編集

  • ランティス博士

十賢者計画の責任者。37億年後のエナジーネーデでも鬼才と称されるほどの科学者で紋章科学の権威でもあった。しかし、親族は娘のフィリアしかいないようでそれゆえか娘に深い愛情を抱いていた。フィリアが反乱軍のテロで死亡した際、計画完了までそれを隠匿しようとしたことが裏目に出てしまい、サディケルとカマエルのテスト中にそれを知ったランティス博士はフィリアを奪った反乱軍だけでなく、それを隠匿したネーデを憎み、同時にフィリアのいない宇宙を滅ぼすべく、十賢者たちの行動目的を『全宇宙の破壊』に変更。

ネーデ軍が研究所に踏み入った時点ですでに自殺しており、十賢者達もエタニティスペースで外宇宙へ退避させた後であった。また、自殺前に自身と娘の思考ルーチンを未完成だったガブリエルに組み込んでいる。この時に当時のネーデ軍で最高機密だった崩壊紋章の製造方法も組み込んでいたと思われる。

つまり、十賢者達はランティス博士によって造り変えられたプログラム通りに動いているだけで、全宇宙の支配は本来の行動目的を隠すための表面上の目的にすぎない。

なお、エクスペルに落下したソーサリーグローブも崩壊紋章の機能の一部を流用した物であることが後に判明する。


ランティス博士の娘で博士の唯一の肉親。反乱軍のテロで死亡した後、彼女の思考ルーチンを何かの形で保存した博士の手によってガブリエルに組み込まれる。博士の意識が眠っている間は人の姿で表に出ることが可能で、エクスペルのクリクでソーサリーグローブによる災いの到来を訴えようとしていた。なお、博士の意識が表面に出ている間は天使の姿でガブリエルの戦闘補助用素体のような役割を担っている模様。

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