「私のそばには1人いればそれでいい」
概要
CV - 佐藤正治(PS) / 小山力也(SO2SE・SO2R・アナムネシス) / 櫻井孝宏(テレビアニメ)
スターオーシャンセカンドストーリーに登場するキャラクター*。長い赤髪の男性。
遥か昔、超高度な科学力を持つ惑星ネーデで開発された『神の十賢者』のリーダー格である。
ゲーム中ではランティス博士とも呼ばれる。
ランティス博士によって最後に造られた十賢者最強の素体であり、宇宙を破壊する野望を持つ。要塞フィーナルにおいて主人公のクロードやレナたちを待ち受ける。
人物
冷静で落ち着いた雰囲気のある人物だが、言葉の節々から狂気が滲み出ている。
複雑な多重人格者であり、ルシフェル曰く「バグだらけの欠陥品」。
ガブリエルの内部には、本来のガブリエルの人格に加えてランティス博士とフィリアの思考ルーチンが混在している。ランティス博士とフィリアについては後述を参照。強大な力を持つにもかかわらず、フィリアの人格がストッパーとなっており、フルパワーを発揮できなくなっている。
ガブリエルの暴走の理由が「娘フィリアの喪失」であることや、フィリアさえいれば他はどうでもいいと考えていることから、ファンの間では盛大な親バカとネタにされることもしばしば。なお、撃破すると、ガブリエルが自身の暴走を止めてくれたクロードらに感謝の言葉を述べるが、これがガブリエル本来の人格である。
その強さ
四属性最強の紋章術の他、「神曲」などの全体攻撃を放ってくる。いずれも無対策だとパーティが半壊するほどの威力を持っている。ガブリエルは移動しながら呪文を詠唱するため、非常に厄介なボスである。戦闘中である程度のダメージを与えると、天使姿の女性が舞い降りる。彼女が娘のフィリアであるという。なお、本編であるイベントを達成するとフィリアは登場しない。
真・ガブリエル
本編のあるイベントを達成すると、ストッパーであったフィリアの人格が消え、ほぼ完全にランティスに意識を支配されており、その狂気に操られる傀儡と化す。ゲーマーの間では「真・ガブリエル」「真ガブ」と呼ばれ、あまりの強さゆえ非常に恐れられた。
ガブリエルの能力が大幅に強化されており、全く追いつけない速度で移動しながら詠唱し、唱える呪文は無対策だとほぼ全て9999ダメージ。もちろん呪文は全体攻撃である。特にアースクエイクは凶悪で、装備で無効化できないうえに半減でも9999ダメージ。神曲でも当然9999ダメージ。スキルが運よく発動して生き残ることを願う運ゲーと化す。
通常攻撃も強烈で、「小手調べだ」と言いながら即死級の威力の遠距離攻撃、広範囲攻撃を放ってくる。しかも石化の追加効果付き。
HPも膨大なうえに捕捉しにくいので長期戦必至。ユニバースモードではさらに硬くなり、剣士系(クロード、アシュトン、ディアス)以外の戦士キャラではロクにダメージが通らない。
何より恐ろしいのは、真・ガブリエルに移行するためのイベントは遭遇しやすく、何も知らないプレイヤーがついうっかり発生してしまうと、ラスボスが倒せなくなりエンディングが見れないという状況に陥ってしまう。
流石に問題があったのか、SO2Rではガブリエルを一度倒さないと発生しなくなった。
当時のファミ通の攻略本ではRPG最強のラスボスとして紹介されたこともある。隠しボスであるイセリアクイーンよりも強いという声も多く、隠しダンジョンを攻略して最強装備を全て揃えた上で真・ガブリエルに挑んでも、運が悪ければ余裕で全滅できる。
ガブリエルの正体について
惑星ネーデは37億年も昔、SO2時点での地球でさえ遥か及ばない科学力を有し、銀河系の大半を支配していたと言われている。しかし、長い支配体制に対して反乱が頻発するようになり、その反乱からネーデを守るために開発されたのが『神の十賢者』であった。そして、その開発に携わっていた中心人物がランティス博士なのである。
しかし開発の途上で反乱軍のテロで一人娘のフィリアを亡くし、さらにネーデ軍が娘の死を隠蔽して計画を優先させていたことを知ったランティスはネーデを、そして世界を憎悪し、十賢者の思考プログラムを書き換えて暴走させ、最終調整段階に入っていたガブリエルに自分と娘の思考ルーチンを組み込み自害した。
ガブリエルら十賢者はネーデ軍と長きに渡る戦争を繰り広げるが、やがて不利を悟って『エタニティスペース』と呼ばれる異空間に自分達を封印させた。その後、7億年前に発生した紋章兵器研究所での事故が要因で時空間に歪みが生じ、現代になって十賢者の封印が解かれて再びネーデに現れた。そして宇宙を破壊すべく動きだす。
小ネタ
PS版では戦闘開始時、ゲームの不具合によりガブリエルが「デリ…デ、デリ、デリート!」と言う。
ルシフェルの言うようにまさに「バグだらけの欠陥品」。