概要
貝のような形をした二枚の板をひもでつなぎ合わせただけの至ってシンプルな楽器。
叩くだけなので全く音感を必要としないため、トライアングルのように全く音感のない者が持たされることが多い。
スペインの民族音楽で多用されているが、「私カスタネット上手なんだよ!」と言われても反応しづらい。
よく見かける赤と青の板をひもでくくったカスタネットは、教育用として日本で考案された物で、正式には「ミハルス」と呼ぶ。
あわせ面に突起がついており、鳴らしやすい。
本来のカスタネットは、ホタテ貝のような形状をした二枚の板を組み合わせた物である。材質は主に黒檀で、高音と低音の二つを両手に持って打ち鳴らす。
前述の教育用カスタネットのような突起はない。
同種の楽器は世界中に存在する。日本にも沖縄に三板(さんば)というカスタネットとよく似た楽器があり、沖縄音楽で使用される。