四恵
しのめぐ
概要
俺様な遠月卒業生「四宮小次郎(パリで活躍する一流フレンチオ-ナ-シェフ29歳)」と気弱な在校生「田所恵(遠月高等部一年15歳)」との歳の差カップリング。
※歳の差(青年少女)以外にも「先輩×後輩」・「九州弁×東北弁」・「対照的過ぎる同士」等と様々な関係性が成り立つカプであるが、取り分け「ドSの年上ワガママ男と純朴な薄幸少女」と言う構図が人気の所以となっている。
本編での経緯・その他
合宿編における非公式の食戟では堂島氏の見事な機転及び采配並びに創真のナイスサポ-トもあり、恵は初めて真剣に料理と向き合い本来の実力が遺憾無く発揮された事で斬新且つセンスが光る渾身料理「虹のテリ-ヌ」を完成させる。
そんな恵の拙くも響くホスピタリティ溢れる料理により、四宮は幼き日の母との思い出を想起する程「母の愛」を感じる心こもりし温かく優しい一品に張り詰めていた心も解け癒されたと同時に、高みを目指すあまり忘れ掛けていた大切な気持ちも思い出す。
即ち長年孤独な闇に囚われし頑なな心も一筋の涙と共に浄化され、一夜にして嘗ての情熱に満ち溢れる若かりし頃を彷彿とさせる四宮へと覚醒を果たす。
かく言う恵も理由はどうあれ日本を牽引する憧れの卒業生・四宮との貴重な食戟を経て強力な武器(ホスピタリティ)と共に度胸・自信がつき、最悪な出会いから始まりし真逆な性格の二人がこの日を境に双方共に年齢・立場に拘わらず一料理人として成長・前進し合えた意味のある関係は、実に貴重且つ素敵な巡り会わせであると言える。
実際、四宮はこの食戟以降(14巻)相変わらず物言いはキツいものの本店スタッフ達も明白な変化に疑問を抱くほど丸く明るく(本来あるべき姿へ)なった事で強き信頼・絆がまざまざと窺える良好な関係が築かれている。
加えて料理面では食戟において「和仏折衷珠玉の一皿=恵流フレンチスタイル」を目の当たりにし強い刺激を受けた事で、今までは「シュー・ファルシ」然り「9種の野菜のテリ-ヌ」然りと五基本味の一つ「甘味」に焦点を当てレギュムの魔術師らしく野菜の甘味を最大限生かす調理工夫が成され美味さを堪能する料理であったのに対し、現在では賄いの「ゴボウのキッシュ」を見るや明らかに食戟以前と異なり「フランスと日本の(食材)融合」に加え今度は「旨味」を重視した真のフランス料理を極めし日本人だからこそ成し得る料理を追及するべく、和テイストなフレンチへとベクトルを大きくシフトし自身の料理へ吸収・昇華させている。
それ故、四宮がスポンサ-の反対を押し切ってまで「SHINO’s日本出店」を決めるに辺り「自身の料理のル-ツを再確認する」、即ち「もう一度自身の生まれた国で料理と向き合う事が三つ星を獲る為にどうしても必要」であると人生の重要な転機を迎えそう思い至りし根底には、食戟時における恵の料理に少なからず影響を受けた(救われ導かれた)が為と捉えられる。
尚、恵のお陰で自我を取り戻し再び前進できた事で四宮はこの日本出店を機に遂に念願の母の為に極上フレンチを振る舞え、何にも勝る最高のご褒美「母の満面の笑み」を受け取っている。
また将来的には恵が今まで料理人として成長する節目において何かと縁深い「フランス料理」繋がりからフレンチを専攻し、スカウトされかけた四宮の店「SHINO’s」へ就職する可能性は十二分にある。
因みに解禁された四宮のプロフィ-ルにおける「好きな女性のタイプ」が「うるさくない女」である点からしても事実相応しくお似合いなカプと言えるであろう。
ところでスピンオフ漫画(1話)では食戟以降フランスへ戻った四宮が事ある毎に「鈍間」と恵の事を思い出す描写が成され原作に比べデレている節がある。
関連イラスト
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