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概要

正式なタイトルは「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」。主人公を始め主要な登場人物は前作「かまいたちの夜」から引き続き登場した10人と新たに登場した3人の計13人。

ただし、前作の話は劇中劇と言う扱いになっている。

前作同様マルチシナリオ形式で、前作のミステリー編に相当するわらべ唄篇をクリアすると伝奇・ホラー要素の強い三本のサブシナリオが解放され、さらにサブシナリオをクリアするとコメディタッチのシナリオ「ピンクのしおり」が解放される。

ピンクのシナリオもクリアすると、今まで以上に陰惨なシナリオの「黒のしおり」が解放され、オールクリアすると謎の電波文が表示された。

PS2の性能を活かし、サウンドや映像は前作とは比較にならないくらい向上して臨場感が増したが、シナリオの方向性はメインライターが替わったせいで前作とは大きく異なる。

物語の導入自体、主人公とヒロインが本名も顔も知らない謎の人物の誘いに乗って絶海の孤島にのこのこやって来ると言うゲームとは言え前作と比べあまりにも無理がありすぎる上に、舞台となる三日月館(メイン画像)も地元の大富豪が反抗的な使用人を虐待した一種の監獄と言うあまりにも非現実的な設定で前作の様に日常から非日常に落とされる恐怖感は薄れた。

その上メインシナリオ「わらべ唄篇」真犯人の正体もかなり無理があった。主人公の顔見知りで、アルセーヌ・ルパンなみの変装技術がなければなしえない変装で主人公はおろか自分と非常に近しい人間さえ欺いていた。

密室のトリックもトリックと言うより三日月館の仕掛けを利用した舞台装置と言った方が正確だった。

その上明らかにシナリオの整合性を無視した水増しの意図が見え見えなバッドエンドも少なくない。更に、トゥルーエンドが物語の解決、いわゆるグッドエンドよりも本筋の展開を優先し、この種のゲームだから出来る被害者を最小限に収める展開がバッドエンド扱いとなっているものが多い。

あまつさえ、トゥルーエンドを見た後でないと見られないバッドエンドまで存在する。

メインシナリオに限って言えば明らかに前作よりミステリーとしての質が落ちたと言わざるを得ない出来だった。

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