ショウ律
しょうりつ
関係
出会いは、アニメ10話。爪第7支部の内部で、律ら超能力少年が逃走している最中のことだった。
突如目の前に現れた、同じ年ほどの少年。コンクリートの床や壁に一瞬でヒビを入れるような強力な超能力を前に、律は仲間を逃がすため自ら立ち向かう。しかし、結果は惨敗。ボロボロに打ちのめされた律の姿は、のちに兄モブを絶望させるための強力な起爆剤となるのだった。
この後傷のもとに戻ってからも、将は律(この時学ラン呼び)のことを「気に入った」「いいダチになれそう」などと言っており、この頃から将の意識は律のもとにあったように思う。
全ての傷との死闘を終えた後、終着へのピリオドを打った将は、律に向かって「またな!」と笑顔で手を振り去っていく。この言葉が、のちに待つ大きな戦いへの伏線となるのだった。
塩中マラソン大会が終わった夜、突如将が律のもとを訪れる。突然の出来事に戦慄し、うろたえる律であったが、これは将が決着をつけるべく戦いへの、協力の要請であった。そして律は、将とともに戦うことを決める。この瞬間、将と律は『仲間』という関係になったのだった。
同じような心を持ち、同じような距離にいる二人は、戦い中も互いに背を預け合えるような共闘ぶりを披露する。この戦いの決着がつくまで、その関係は揺るがなかった。
この二人の絆はその後も続いているようで、塩中文化祭1年3組の女装メイド喫茶に、将が遊びに来ている様子も描かれている。濁った目に怒りマークを浮かべ接客する律と、気まずそうに片手を上げて入ってくる将。この二人が同じコマに収まっている様子は、『共に戦う仲間』から本当の『友達』という関係になれたように思え、コマのオーラに反してとても和やかなものに思えた。
また、この時律はメイドコスチュームを披露しており、読者を大いに盛り上げた。