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音階の編集履歴2017/05/04 09:16:05 版
編集内容:陽音階を修正

音階とは、音を高低の順番で基準の音から上に高くしたり、下に低くしたりして順番にならべたものである。

なお、音階とスケールは同じものである。

平均律と純正律

音階には平均律と純正律がある。

平均律は1オクターブを12個に等比分割したもの。ドの周波数を約1.059倍するとド#になり、ド#を1.059倍するとレになり、レを1.059倍するとレ#になり……という仕組みになっている。周波数を2倍にするとちょうど1オクターブ上の音になる。約1.059という数値は2の1/12乗で求められ、12回かけると2倍になる数値という意味。

純正律は各音の響きがよくなるように音の高さを調節したもの。レはドの周波数を9/8倍、ミはドの5/4倍、ファはドの4/3倍、ソは3/2倍、ラは5/3倍、シは15/8倍したものとなっている。♯は元の音を16/15倍、♭は15/16倍にする。

平均律ではレ#とミ♭が同じ音になるが、純正律では異なる音になる。

純正律は和音の響きが良い、平均律は移調転調がしやすいというメリットがある。

西洋音階

西洋音階ではミとファ、シとドの間隔が半音1つ分になっている。(その他は半音2つ分)

西洋音階には長調短調があり、短調には自然的短音階・和声的短音階・旋律的短音階がある。

長調はドレミファソラシ、自然的短音階はラシドレミファソの順番になっている。

和声的短音階はソを半音上げたもの。

旋律的短音階は和声的短音階のファを半音上げたもの。ただし下行形は自然的短音階と同じ。

    音階の各音には順番によって名称が付けられている。とは言っても主音・属音・導音以外の名称はほとんど使われない。

    1番目 主音 音階で最も重要な音

    2番目 上主音

    3番目 上中音 曲の明るさを決める音 中音とも言う

    4番目 下属音 主音・属音に次いで重要な音

    5番目 属音 主音に次いで重要な音

    6番目 下中音

    7番目 導音 主音に導く音 主音の半音下でない場合は導音に含めないことがある。

    音名と階名

    同じ階名でも調によって異なる音を表す。例えば「ハ長調のド」と「ト長調のド」は異なる音を指す。音そのものの絶対的な位置によってつけられた名前を音名といい、相対的な位置によってつけられた名前を階名といいう。例えば440Hzの音は音名ではAとなる。階名で440Hzの音は先述のように調によって変わり、ハ長調ではラ、ト長調ではレとなる。

    各国の音名

    日本語
    英語CDEFGAB
    ドイツ語CDEFGAH
    フランス語UtReMiFaSolLaSi
    イタリア語DoReMiFaSolLaSi

    ※ドイツ語の第7音がBではない理由は後述。

    各国の階名

    日本語ファ
    英語DoReMiFaSolLaTi
    ドイツ語CDEFGAH
    フランス語UtReMiFaSolLaSi
    イタリア語DoReMiFaSolLaSi

    日本語では♯を「嬰」、♭を「変」と表す。

    ドイツ語では基本的に♯を"is"、♭を"es"で表す。

    日本語嬰ハ嬰ニ嬰ホ嬰ヘ嬰ト嬰イ嬰ロ
    ドイツ語CisDisEisFisGisAisHis
    日本語変ハ変ニ変ホ変ヘ変ト変イ変ロ
    ドイツ語CesDesEsFesGesAsB

    ドイツ語の第7音がBではないのは、Hの♭をBとしているため。

    民族音階

    西洋以外にはその地域独自の音階があり、これらの音階を使うとその国の雰囲気を出した曲を作ることができる。民族音階には1オクターブに5音しかない音階が多数あり、5音音階のことを英語ではペンタトニックという。

    ※本来は西洋音階で表すことができない音もあるため、近い音に当てはめています。

    ※同じ名前の音階でも地域や時代によって異なる場合があり、ここに挙げているのはあくまでも一例です。

    東洋

    • 陰音階 ド レ♭ ファ ソ ラ♯ 下行形ではラ♯がラ♭になる。
    • 陽音階 ド レ ファ ソ シ♭ 下行形ではシ♭がラになる。
    • 律音階 ド レ ファ ソ ラ
    • 呂音階 ド レ ミ ソ ラ
    • 琉球音階 ド ミ ファ ソ シ

    西洋

    • スコットランド音階 ド レ ミ ソ ラ

    インドネシア

    • ぺログ音階 ド レ♭ ミ♭ ソ ラ♭
    • スレンドロ音階 ド レ ミ ソ ラ

    その他

    その他の音階にはインド音階・アラブ音階などがある。ただし一口にアラブ音階といっても様々な種類がある(インド音階も同様)ため、ここではその一部を掲載する。

    • インド音階 ド レ♭ ミ♭ ファ♯ ソ ラ♭ シ
    • アラブ音階 ド レ♭ ミ ファ ソ ラ♭ シ
    • ジプシー音階 ド レ ミ♭ ファ♯ ソ ラ♭ シ

    教会旋法

    かつてヨーロッパではドレミファソラシの音をもとに様々な旋法が作られた。

    音階と旋法は似たような意味だが厳密には微妙に異なる。音階は曲に使用される音の並びを意味し、旋法は旋律の作り方を意味する。

    • イオニア ドレミファソラシ
    • ドリア レミファソラシド
    • フリジア(フリギア) ミファソラシドレ
    • リディア ファソラシドレミ
    • ミクソリディア ソラシドレミファ
    • エオリア ラシドレミファソ
    • ロクリア シドレミファソラ

    このうちロクリアはほとんど使われず、イオニアとエオリアが現在の長音階・短音階となった。

    関連タグ

    ドレミ

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