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音階の編集履歴

2017-02-24 08:00:02 バージョン

音階

おんかい

音を高低の順番にならべたもの。

音階とは、音を高低の順番で基準の音から上に高くしたり、下に低くしたりして順番にならべたものである。


なお、音階とスケールは同じものである。


平均律と純正律

音階には平均律と純正律がある。

平均律は1オクターブを12個に等比分割したもの。ドの周波数を約1.059倍するとド#になり、ド#を1.059倍するとレになり、レを1.059倍するとレ#になり……という仕組みになっている。周波数を2倍にするとちょうど1オクターブ上の音になる。約1.059という数値は2の1/12乗で求められ、12回かけると2倍になる数値という意味。

純正律は各音の響きがよくなるように音の高さを調節したもの。レはドの周波数を9/8倍、ミはドの5/4倍、ファはドの4/3倍、ソは3/2倍、ラは5/3倍、シは15/8倍したものとなっている。♯は元の音を16/15倍、♭は15/16倍にする。

平均律ではレ#とミ♭が同じ音になるが、純正律では異なる音になる。

純正律は和音の響きが良い、平均律は移調転調がしやすいというメリットがある。


西洋音階

西洋音階ではミとファ、シとドの間隔が半音1つ分になっている。(その他は半音2つ分)

西洋音階には長調短調があり、短調には自然的短音階・和声的短音階・旋律的短音階がある。

長調はドレミファソラシ、自然的短音階はラシドレミファソの順番になっている。

和声的短音階はソを半音上げたもの。

旋律的短音階は和声的短音階のファを半音上げたもの。ただし下行形は自然的短音階と同じ。

音階の各音には順番によって名称が付けられている。とは言っても主音・属音・導音以外の名称はほとんど使われない。

1番目 主音 音階で最も重要な音

2番目 上主音

3番目 上中音 曲の明るさを決める音 中音とも言う

4番目 下属音 主音・属音に次いで重要な音

5番目 属音 主音に次いで重要な音

6番目 下中音

7番目 導音 主音に導く音 主音の半音下でない場合は導音に含めないことがある。

音名と階名

同じ階名でも調によって異なる音を表す。例えば「ハ長調のド」と「ト長調のド」は異なる音を指す。音そのものの絶対的な位置によってつけられた名前を音名といい、相対的な位置によってつけられた名前を階名といいう。例えば440Hzの音は音名ではAとなる。階名で440Hzの音は先述のように調によって変わり、ハ長調ではラ、ト長調ではレとなる。


各国の音名

日本語
英語CDEFGAB
ドイツ語CDEFGAH
フランス語UtReMiFaSolLaSi
イタリア語DoReMiFaSolLaSi

※ドイツ語の第7音がBではない理由は後述。


各国の階名

日本語ファ
英語DoReMiFaSolLaTi
ドイツ語CDEFGAH
フランス語UtReMiFaSolLaSi
イタリア語DoReMiFaSolLaSi

日本語では♯を「嬰」、♭を「変」と表す。

ドイツ語では基本的に♯を"is"、♭を"es"で表す。

日本語嬰ハ嬰ニ嬰ホ嬰ヘ嬰ト嬰イ嬰ロ
ドイツ語CisDisEisFisGisAisHis

日本語変ハ変ニ変ホ変ヘ変ト変イ変ロ
ドイツ語CesDesEsFesGesAsB

ドイツ語の第7音がBではないのは、Hの♭をBとしているため。


民族音階

※本来は西洋音階で表すことができない場合もあるため、近い音に当てはめています。

※同じ名前の音階でも地域や時代によって異なる場合があり、ここに挙げているのはあくまでも一例です。

東洋

  • 陰音階 ド レ♭ ファ ソ ラ♯ 下行形ではラ♯がラ♭になる。
  • 陽音階 ド レ ファ ソ ラ♯ 下行形ではラ♯がラ♭になる。
  • 律音階 ド レ ファ ソ ラ
  • 呂音階 ド レ ミ ソ ラ
  • 琉球音階 ド ミ ファ ソ シ

西洋の民族音階

  • スコットランド音階 ド レ ミ ソ ラ

インドネシア

  • ぺログ音階 ド レ♭ ミ♭ ソ ラ♭
  • スレンドロ音階 ド レ ミ ソ ラ

その他

その他の音階にはインド音階・アラブ音階などがある。ただし一口にアラブ音階といっても様々な種類がある(インド音階も同様)ため、ここではその一部を掲載する。

  • インド音階 ド レ♭ ミ♭ ファ♯ ソ ラ♭ シ
  • アラブ音階 ド レ♭ ミ ファ ソ ラ♭ シ
  • ジプシー音階 ド レ ミ♭ ファ♯ ソ ラ♭ シ

教会旋法

かつてヨーロッパではドレミファソラシの音をもとに様々な旋法が作られた。

音階と旋法は似たような意味だが厳密には微妙に異なる。音階は曲に使用される音の並びを意味し、旋法は旋律の作り方を意味する。

  • イオニア ドレミファソラシ
  • ドリア レミファソラシド
  • フリジア(フリギア) ミファソラシドレ
  • リディア ファソラシドレミ
  • ミクソリディア ソラシドレミファ
  • エオリア ラシドレミファソ
  • ロクリア シドレミファソラ

このうちロクリアはほとんど使われず、イオニアとエオリアが現在の長音階・短音階となった。


関連タグ

ドレミ

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