レーザーディスクゲーム
れーざーでぃすくげーむ
概要
レーザーディスクゲームとは、1980年代前半から90年代初頭にかけて存在したビデオゲームのシステム。おもにアーケードゲームで利用されたほか、一部の家庭用ゲームでも採用されている。
特徴
その名のとおり、映像表現にレーザーディスク(DVDの前規格にあたる映像用ディスク)を使用する。ディスクにはあらかじめ録画した実写もしくはCG、アニメ映像を記録しておき、ゲームの進行にあわせて表示する形式をとる。またゲームのプログラムはレーザーディスクプレーヤとは別の基板に格納されている。
長所
1980年代から90年代初頭はコンピュータの処理能力が低く、高精細なグラフィックをドットもしくはポリゴンで表現することは不可能であった。レーザーディスクを使うことにより、実写映像やアニメフィルム、3DCGを画面に映し出すことができ、当時としては驚異的な演出力であった。
短所
レーザーディスクによって表示される映像はハードの演算に依拠したものでなく、あらかじめ記録された映像をプレーヤに読みこませているだけである。PS1,PS2時代によく利用された「プリレンダリングムービー」に近い。肝心のゲーム部分をつかさどるハードウェアは時代相応の性能であり、ディスクより出力された映像と重ねると、どうしてもそれらが高精細な映像の上に「浮いた」状態となってしまい、完ぺきなリアリティは実現できなかった。
その後
90年代以降小型で安価なCDROM、DVDROMが普及しレーザーディスクを利用するメリットがなくなったことやレーザーディスク自体が衰退したこと、ハード性能の向上で記録した映像にたよらなくとも高精細なグラフィックを表示できるようになったことなどから、現在では完全に消滅したゲームシステムとなった。レーザーディスクおよびプレイヤー本体の老朽化で現存するシステムがほとんど残っておらず、移植が絶望視されているタイトルも多い。
代表作
- アストロンベルト
- ギャラクシアン3
- GPワールド
- タイムギャル