フリッツヘルメット
ふりっつへるめっと
ケブラー製の軍用ヘルメットの俗称。
フリッツヘルメットは、1980年代にアメリカ軍に採用された「PASGTヘルメット」に付けられた俗称。
フリッツ(Fritz)はドイツで普遍的な姓である「フリードリヒ」の略であり、アメリカ軍内では「ドイツ人」を指すスラングである。
PASGTは、横から見ると全体的にやや四角く耳覆いが付くデザインで、これがかつてドイツ軍が使用していた「シュタールヘルム(Stahlhelm)」を彷彿させたことから名付けられた。
転じて、PASGT以降に同様の手法で作られた耳覆いが付く軍用ヘルメットも、生産国などを問わず「フリッツヘルメット」と呼ばれるようになった。
ところが、「フリッツ」がスラングであり差別的なニュアンスが含まれることや、現在ではケブラーなどを使用したヘルメットが一般的になり、個々のモデル名で呼ばれる事が殆どとなったため、余り使用されない言葉となった。