概要
本作の主人公であり、作品タイトルである「血と灰の女王」その人。
富士山の噴火以前から吸血鬼の能力を持っていた「真祖」の一人。吸血鬼の戦争に勝利し、自らが吸血鬼の女王になることを目指している。
人物
大胆不敵、傲岸不遜、神出鬼没の謎多き美少女。善を吸血鬼の世界へと誘った張本人である。
佐神善とは仲間として互いの目的のために協力し合う関係。しかし、現時点では善が未熟なこともあり、彼の意志を尊重しつつも事実上の部下の一人として扱っている。
向かってくる相手は一切容赦せず叩き潰す、倒した相手を前にして勝ち誇るような笑みを浮かべる、一度殺すと決めた相手は絶対に殺すなど、極めて好戦的な性格の持ち主。自分の実力には絶対に近い自信を持っており、自ら「女王様」を名乗って憚らない。善を始めとする自身の部下のことは「犬」、「下僕」などと呼び、自らが吸血鬼の女王になるという目標のために日々彼らを振り回している。普段の過激な行動や言動からは、とてもマトモな感性の持ち主とは思えない。
しかしそれとは裏腹に、内心には他者への優しさを持った思慮深い人物でもある。闘う力や意志の無い者はできる限り殺し合いから遠ざけようとし、自身の戦闘においても無用な犠牲が出るような闘い方は極力避けている。部下達に対しても、本人の意志にそぐわないことは基本的に強要しない。また、本能や欲望のままに殺戮を行う吸血鬼を「屑」と呼び蔑んでいる反面、心の迷いを振り切って、自分自身の意志で戦う相手には一定の評価をしている。
彼女にとっての世界とは、「絶対に正しいこと(白)はない。でも絶対に間違っていること(黒)はある。『灰』色がどこまでも広がっている世界」。そして戦いとは、「灰色の世界の中で、自分の信じる道を『血』で血を洗い真っ赤に染まりながら、走り続けること」。
自身が吸血鬼の女王を目指すことを決して正しい行いとは見なしておらず、それどころか目的のために他者の命を犠牲にすることは「蛮行」であるとまで評している。しかし、それでも彼女が王を目指すのは、「自分が支配するのが好きだから。」であるとも発言している。
ドミノについて善は、「マトモじゃないけど悪人じゃない。優しさのある人」と語っているが、そんな彼女がなぜそのような決意を持つに至ったのかは、作中では未だ明らかになっていない。
基本的に権謀術数の類はあまり用いず、向かってくる相手を正面から力づくで叩き潰すスタイルを得意としている。しかし他人が非道な手段を用いることは特に否定していないため、この辺りは信念というよりも本人の性格によるものなのかもしれない。
僅かな時間で相手の本質を的確に見抜く鋭い眼力を持っているが、これは真祖なら皆備えている支配者としてのステータスでもあるらしく、彼女になぜそういったことができるのかはやはり明らかになっていない。
能力
吸血鬼としての身体能力に加え、固有の能力として強力な念動力を有している。
その範囲、威力、精度、いずれを取っても並みの吸血鬼とは比較にならない。頭部の付け耳のような器官にはレーダーの機能があり、かなりの広範囲の索敵が可能。コスチュームと一体化した背中の翼によって高速で飛行する。肉体的にも強靭であり、京児の装甲を素手で引きちぎり、堂島をパンチ一発でふき飛ばすなど、接近戦にも優れている。
一見すると無敵に近い能力の持ち主だが、大規模な能力行使には体への大きな負担が伴う模様。また、真祖ユーベン・ベンバートンからは、ミクロ単位のコントロールができる反面、高威力の能力行使には加減が効かないという弱点も指摘されている。
容姿
金髪翠眼。腰まであるストレートの長髪の美少女。頭にヘアバンドを掛け、丈の長い清楚な洋服を着ている。
初登場時には善の高校のカバンを持ち歩いていたため、外見的には高校生程度と思われる。
行く先々で美人と評されており、本人も容姿には自信がある様子。
変身体は、普段着とは打って変わって、露出度が非常に高い煽情的なコスチューム。髪が鮮やかな赤色に変わり、後髪が左右に大きく広がる。作中でも「変質者」「ケツ丸出しの痴女」などと割と散々な言われ方をしているが、ドミノ本人は自分の肌を見せることに特に抵抗はないようで、事あるごとにその見事なプロポーションを披露している。
ちなみに漫画アプリのおまけコーナーでは、新登場した女性キャラがドミノの変身衣装を着せられるのがお約束になっている。他のキャラクター達が恥ずかしそうにしている中で、彼女一人だけ堂々とセクシーポーズを決めているのは女王の貫録のなせる業だろうか・・・。