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アルベルト・エルフリーデンの編集履歴

2019-06-28 21:20:22 バージョン

アルベルト・エルフリーデン

あるべるとえるふりーでん

アルベルト・エルフリーデンとは、「現実主義勇者の王国再建記」の登場人物である。

概要

 現実主義勇者の王国再建記の登場人物。主人公であるソーマを自分たちの世界に召喚した張本人。


 よく言えば野心なく温厚、悪く言えば覇気なく臆病な人物。人に愛されることで国家を運営するタイプで、善良な人物は支えてあげたいと思い、奸臣の類はちょろいあいてだと思うため、積極的に排除されにくいタイプ。そのためいろいろ国内があれた状態での現状維持などには都合がよく、妻にして当時のエルフリーデン王族唯一の生き残りであるエリシャが「自分が王国を収めるより彼が納めて次代までのつなぎにする方が王国のためになる」ということで国王になる。


 実際問題平時においては名君と称される可能性がある人物でもあったのだが、不幸なことに数年後に魔族と魔物が大陸北部に出現。多くの国家が滅ぼされ、難民が王国にも流入する乱時に突入してしまいその素質とは相性が悪かった。


 不作に不況に難民に、加えて先代国王の拡充政策のせいで隣国アドミニア公国がいつ仕掛けてくるかわからない。とどめに人間側の最大国家であるグラン・ケイオス帝国から「王国の国家予算に匹敵する支援金を払うか、王国に伝わる勇者召喚で勇者を呼んで帝国に送れ」という要請が来てしまう。


 圧倒的国力差がある帝国からの要請をはねのけることなど不可能だが、ただでさえ不況の王国に年間国家予算を払うことも困難。かといって本当に勇者が召喚できるかもわからない。悩みに悩んだ末「とりあえず勇者召喚を行ったという姿勢は見せよう」と、勇者召喚を行うことにする。


 そして本当に来てしまったソーマが保身のために持てる能力を最大限に発揮して「色々頑張れば支援金はねん出できる」「二択を迫っている以上、支援金を払ってしまえば帝国もすぐには何かすることはない」「その時間で富国強兵政策を行って、帝国に対抗できるようにする」などという意見を提案。途中までは戸惑っていたが、やがて急に乗り気になると二日間ぶっ続けの会議を熱心に関与する。


 そして会議が終わった彼の顔は「何かの英断をした為政者の顔」とでも形容できるようになり―


 ソーマに王位を譲ったうえ、娘であるリーシアとの婚約迄発表した。


 しかし結果的にソーマは非常に動きやすくなり、すさまじい勢いで農業改革に成功して不作関係の問題が大幅解決し、人材も集まるなど状況改善はとんとん拍子に進むことになる。反面、王国の軍事を担う三公から警戒され、こと陸軍を司るゲオルク・カーマインはソーマが追放した不正貴族を抱え込むなど徹底抗戦の構えを見せるなど、英断でこそあれ問題も発生してしまうが……。




























以下、現実主義勇者の王国再建期の大きなネタバレがあります。










 確かに結果として、この英断はソーマにとってもエルフリーデン王国にとっても好都合極まり案かった。


 だが上記した彼の性格からすれば、こんな大それた決断ができる男とも思えないだろう。


 なぜ、勇者とは言え初めてあった十代の男性に王位を丸投げするなどという大決断ができたのか。それも、娘の性格からいってひと悶着あるだろうことが確実の「無断での婚約」まで行って。


 その理由は単純明快である。


 彼はソーマのことをよく知り、ソーマとリーシアが恋仲になる可能性も理解できていたからだ


 この世界の魔法体系は大きく分けて六属性に分かれている。


 火、水、風、土の見てわかるような四属性。回復魔法である光属性。そして、それ以外の特殊な効果が出てくる闇属性。


 アルベルトの妻であるエリシャは闇属性であり、その能力は秘匿されていたのだが、それがこのカギを握っている。


 その彼女の能力は―


 自分が経験したことを過去の自分に送ることができる


 細かいことは彼女の項目でないので飛ばすが、アルベルトが国王になったのもこの能力で「アルベルトを国王にする以外の方法では過程はともかく王国滅亡がさけられなかったから」という点があるのだが、とにかくこれは実績がある能力であり、アルベルトはこの妻の能力を自身も巻き込んで使用する博打でソーマが富国強兵政策などを提案しているときに未来で起こりうる経験を受け取ったのだ。(急に乗り気になったのはその影響)。


 その未来でもソーマに可能性を感じたアルベルトだが、さすがに国王の座を丸投げすることは躊躇して宰相に抜擢。十分要職でありソーマはその世界線でも改革を行っていたが、気弱なアルベルトに認可を必要としていたため、国王の座を丸投げされたときほどは進まなかった。


 結果としてゲオルクからも信頼され陸軍所属だったリーシアとも恋仲になったソーマだが、不正貴族たちの抵抗や突き上げが大きくなり、国が二分化されることを憂慮したアルベルトはソーマを罷免してしまう。


 だが、不正貴族たちはこれで納めることをせず、隣国との戦争が勃発したのを機にソーマたちを亡き者にするべく隣国と示し合わせてゲオルクを不意打ちにする。ソーマとリーシアもゲオルクのもとにいたため、死体こそ発見できなかったがほぼ確実に討ち死にされた状況となった。


 さらに負の連鎖は続き、国民にとっては恩人であるソーマを罷免してしまったことが仇となって状況は一気に悪化。ついに王国の城すら炎上する事態になってしまう。


 この状況に対してアルベルトはソーマを逆恨みするどころかいっそ王位を譲るぐらいした方がいいと後悔。それを見たエリシャは自分の魔法を告白し、過去の自分達にこの事態を伝えることを提案。そして実行に移される。


 そして情報を受け取ったアルベルトは、信用にも信頼にも値するソーマを国王にすることを決定。恋仲になることがほぼ確実のリーシアとの婚約も速攻で発表し、後ろ盾をソーマに与えることに成功する。


 実際問題これにより不正貴族などの横やりをだいぶ無視したり摘発することができ、人材集めなどにより王国内の埋もれていた人員を発掘することにも成功。そうしなかった未来を知るアルベルト曰く「最初から変わっていた」とのこと。


 ゲオルクの暴走も気弱なアルベルトが最も信頼における人物であることから包み隠さず告白したうえで行った、内憂である不正貴族たちの殲滅のための大芝居。同時タイミングでソーマはソーマで外患のアドミニア公国をどうにかするためいろいろと動いていたり、他の三公の動きまで完全には読み切れずトラブルは発生したが、最終的に内憂外患の切除に成功するという大成功を収めることになった。


 今とは異なる自分の失敗を受け取り、その無念を胸に最大級の決断を行ったアルベルトの決断は、王国の新たなる一歩を確実に踏み出すことに成功したのである。

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