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ソーマ・カズヤ

そうまかずや

ソーマ・カズヤ(漢字表記:相馬一也)(イラスト右側の男性)とは、ライトノベル作品『現実主義勇者の王国再建記』の主人公である。
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「ただ才あらば用いる!」


「国王の仕事なんて、戦前と戦後にしかないよ。あとはそうだな・・・いざというときにはこの首を差し出して、将兵の命乞いをするくらいかな」


「キミを愛している」


「俺自身は非力だけど、人手は足りてるからな。家族も人材も盟友も沢山いる。世界の担い手は沢山居るんだから、ここからは人海戦術でいこう」


「もし我が家に手を出すつもりなら、報いを受けることになるだろう」


プロフィール編集

本名(現実世界)相馬一也
フルネーム(異世界)ソーマ・カズヤ
フルネーム(偽名使用の場合)カズマ・ソーヤ
フルネーム(フリードニア王国)ソーマ・A(アミドニア)・エルフリーデン
フルネーム(グラン・フリードニア帝国)ソーマ・E(ユーフォリア)・フリードニア
肩書(文庫1巻~3巻)エルフリーデン王国暫定国王
肩書(文庫4巻~9巻)フリードニア王国暫定国王
肩書(文庫10巻~)フリードニア王国国王
肩書(文庫16巻~)グラン・フリードニア帝国皇帝
性別男性
生年月日大陸暦1528年(大陸暦1547年時点で19歳の為)
種族人間族
性格典型的なA型気質。物事を現実的に考え冷静に行動するが、家族に対しては損得勘定抜きで振舞う
CV小林裕介

概要編集

ライトノベル作品『現実主義勇者の王国再建記』の主人公。

大学合格と同時期に最後の家族である祖父をなくしており、天涯孤独の身だった。

因みに大学の社会経済学部(試験の時の選択科目は世界史)に合格しており、

将来の夢は地方公務員

ある日、勇者召喚で異世界のエルフリーデン王国に転移され、保身を図ったら国王を丸投げされる。


年齢については、ジュナと同い年のはずだったが、大陸暦1547年時点(文庫5巻の花嫁講座にて)の年齢は、現実世界の時間で換算すると20歳だったが、この世界の時間で換算すると、約19歳になる。


能力編集

勇者として召喚されてはいるが、武勇において優れているわけではない。


戦闘能力編集

地球にいたころは概要の通り文系タイプであり、兵士としては一兵卒が限界。

後述の能力ゆえに状況次第ではそこそこ戦えるが、それ以上の戦闘能力を持つもの(内四名)に恵まれていることもあるので、基本的には文官タイプ。


指揮官としては世界史などで現代世界の戦争に対する知識などがあることから、時折模範解答を取るが、それ以外に関しては専門教育を受けたわけでもないので、卓越しているというわけでもない。

後年の歴史的視点での解説でも片手で数える程度の戦争しか指揮していないといわれている。


君主論編集

マキャベッリの君主論や現代知識を参考に改革を行っているが、これらの知識を得ることは現代人なら決して難しくないこともあり、そこに関して過度に自慢したり誇ったりすることは基本的にない。


現実世界の知識編集

いわゆる知識チート系作品とは違い、「そういうものがある」「どういうものか」は知っていても「どうやって作るか」という知識はないため、当人の知識だけで再現できるものには限度があり、その分野のスペシャリストが彼の意見を聞いて独学で作る必要があったり、そもそも厳密には似て異なるものを使用することもある。


加えて魔法の存在ゆえに技術発展のバランスが地球と異なることもあり、現代知識を参考にすることは多いが、やたらめったら教えてこの世界の発展バランスを崩すことには否定的。


内政編集

内政に関しては回りくどい方法をとることが多く、これは急激な改革や変革が反動で多くの犠牲を生むことを地球の歴史に学んでいるから。

これに関しても優れた傑物を集めることができたからこそであり、当人も悩んでいたことが多いと後世の歴史家に評されている。劇中でも慎重にいく予定だった改革案件が、まったく別の政策の副次効果で急速に進みすぎてしまったことも。


人材集め(唯才令)編集

彼が王として唯一誇っていることは人材運用

人材を集め、それを生かすことこそを自分の王の資質としており、後年の彼の評価もそこが中心。

当人にいわせれば「できる奴に任せた」からできたことが大半。

事実、後年で最も戯曲化された偉業は最初期の人材集め(唯才令)である。



優れた才能を持つものなら難民だろうとかつて反逆したものであろうと登用するスタンスであり、自己評価として「ピーキーな才能の持ち主を選ぶ」スタンス。そのスタンス故か、優れた才能の持ち主だが変わっている人物(例:中二病をこじらせた。やたらとキャラが濃い俳優)が割と集まっている。

そもそも当人が君主論を何度も読み返すなど、現代日本高校生の観点からすると若干変わっている部類なので……

なお、物にはきちんと限度があり、「足並みをそろえられる」範囲内としている


現実世界における漢時代の郷挙里選が近いと言える(相違点は王自身が推挙する点)。


政治スタンス編集

ローリスク重視の現実主義

愛国心などの理想よりも現実的な利益を国民に還元することで賛同を得ていくスタンス。

だからといって理想を持つことを否定しているわけではなく、「子供が理想を語れるように現実を見るのが大人の役目」として、情操教育を兼ねた特撮番組を作ったことも。


勇者として編集

そのような来歴ゆえに自他ともに勇者らしくないと認識されているが、エルフリーデン王国の儀式における勇者とは時代の変革を導く者とされており、グラン・ケイオス帝国の女皇マリアは寧ろソーマの政策などから合致していると認識している。


失敗編集

国王として急激にエルフリーデン王国を発達させているが、彼もまたまだ若いため失敗も多い。

一例をあげると日本とエルフリーデン王国の名認証された順番(エルフリーデン王国は西洋諸国のように名前が先で名字が後)なのを失念して日本表記で名乗ったことから、ソーマを名前と認識され、気づいた時には訂正不可能になったことなど。

そのため国民から地の文に至るまで「ソーマ」で基本的に呼称されている。

またシリアスなものだと、序盤の内憂の対処の手抜かりに気づかず外患に注力しており、一歩間違えれば挟撃されていた可能性があるなど、何でもかんでも無問題で解決できるほどの傑物でもない。


生きた騒霊たち〈リビング・ポルターガイスツ〉編集

能力内容編集

ソーマが勇者召喚されたときに得た固有能力。異世界での魔法体系では闇属性に該当する。


物体に意識をコピーして操る能力で、軽ければ軽いほど自由自在に操ることができ、更に俯瞰的に見ることが可能。意識をコピーする関係上、同時に別の行動をすることも本体が休憩している最中に独立して活動することも可能。

有効距離は100mだが、媒介するものを人形にすることでそれを突破することが可能。


その特性上書類仕事などに非常に有効であり、国王就任直後の各種財源確保はこの力で乗り切ったといってもいい。また人形による有効距離の拡大は汎用性が高く、木彫りの動物を使って普通では入れないところを探ったり、精密な人の腕を模した「コーボー・アーム」によって遠出しながらも書類仕事を行ったり、王都に連絡するなど、できることがどんどん増えている。特撮番組の変身シーンじみた真似までやったことも。


戦闘において編集

戦闘においては自分の住んでいたところのゆるキャラ「ムサシ坊や君」を模した着ぐるみや人形を使って戦うことができる。無駄に金を使って(王としての私的に使える範囲内であり、贅沢をしないソーマまだからこそできる金だが)最高峰の素材を使って作られており、地味に高性能。

本人が戦うよりはるかに強いのだが、周りにさらに上回る実力者もいるためあまり使わないものの、

大型の着ぐるみに入ってパワードスーツのように使ったり、中型の人形を複数運用して多角的に戦うこともできる。


活躍・経歴・偉業編集

現実主義勇者の王国再建記編集

時期・年齢:大陸暦1546年、18歳

勇者召喚編集

祖父を亡くし、天涯孤独の身になったある日、グラン・ケイオス帝国より「年間予算に匹敵する支援金か貴国に伝わる勇者召喚をおこなって、召喚された勇者を帝国に預けろ」という二択を迫られたエルフリーデン王国が行った勇者召喚で、本当に召喚されてしまう。


ちなみにこの要求、エルフリーデン王国がとある国際条約に加盟していないのに恩恵を受けているが、

大絶賛がけっぷちであることも把握している帝国が「とりあえず勇者召喚の儀式を行ったという姿勢を取らせる」ことで条約加盟国のヘイトを下げることが目的であり、

帝国No.2であるジャンヌも本当に召喚されてしまったことでのちに謝罪している。


エルフリーデン王国も本当に召喚できると思っておらず、

・「とりあえず召喚を試みた姿勢を見せる」という程度で召喚を行ったこと。

・王国からすれば唯一帝国と交渉に使えるカードで、

・うかつに切ると今度こそ交渉が不可能になること。国王であるアルベルトが人が良かったこと。

・帝国の目的がわからないので帝国に送られるとまずいと考えたこと。


祖父の残した遺言じみた言葉の影響から、家族というものに対して強いこだわりを持つ。ソーマが国王になる決意を決めたのも、召喚された世界で家族ができたという点が最初の切っ掛け。


国王になる編集

これらから保身を図った彼は、各種資料を読ませてもらったうえで

「支払いそのものは何とか可能なのでとりあえず払ってしまえば帝国は王国に即座に仕掛けてくることはない」

「そして稼いだ時間で富国強兵政策を行い、帝国と交渉できる国家にする」という提案をした結果、

アルベルトに王の座を丸投げされるというとんでもない目にあう。


とりあえず国家運営を軌道に乗せるところまでやって、あとは王国の者たちに任せようという程度だったが、神護の森での災害救助など、紆余曲折あり真剣に国王としてやっていくことを決意することになる。


国王になってからしたこと(現実主義勇者の王国再建記では)編集

  • 玉音放送を使用する

番組を作って音楽・教育番組を放送している。なお、これを真似て帝国はマリアが歌姫(ローレライ)となり、ジャンヌは呆れていた。

  • 唯才令

エルフリーデン王国内の人材募集して、アイーシャ、ジュナ、トモエ、ポンチョ、ハクヤを採用する。

  • 黒猫部隊を作る
  • 食糧難の解決
  • バラバラだった軍の編成

禁軍、海軍、空軍、陸軍、アミドニア軍をフリードニア王国防衛軍として統一する。

  • 帝国との秘密同盟
  • フリードニア王国建国

アミドニア公国を併合し、エルフリーデン及びアミドニア連合王国(フリードニア王国)を建国する。

  • 医療制度の改革
  • 奴隷の有名無実化、職業訓練所の設置

現実主義勇者の王国改造記編集

時期・年齢:大陸暦1547年~大陸暦1548年(19歳~20歳)

  • 航空母艦を造り、カストールを艦長に任命する
  • 全ての信仰・宗教を国家への認証登録制にして、認証された宗教は全て「国教」にした

ルナリア正教は国教として認める代わり、ソーマを聖王に任じない、司教としてソージ・レスターを派遣することを条件にした。

母竜信仰、ダークエルフが崇める神獣信仰も登録した。

  • 星竜連峰で嵐の対処をする

その際、翼のないナデンを現実世界でのヒントをもとに飛べるようにして、ナデンを蔑んでいた竜たちに今後ナデンにちょっかいを出せば外交問題に発展すると脅す。

  • トルギス共和国との同盟

外遊で共和国に行き、そこで出会ったクーと協力し、医療関係は共和国、帝国、王国で同盟を結ぶ。


現実主義勇者の大国建造記編集

時期・年齢:大陸暦1548年~大陸暦1550年(20歳~22歳)

  • 海洋同盟発足

トルギス共和国、九頭龍諸島連合と同盟を組む。

  • 東方動乱から亡命する者を保護

東方諸国連合(ラスタニア王国など)、ルナリア正教皇国から亡命する者たちを保護する。

その中でユリウスを家臣として迎える。

  • 精霊王の呪い(魔虫症)を解決に導く

その際、大陸主要六国家でバルムサミットを行う。


現実主義勇者の帝国建立記編集

時期・年齢:大陸暦1552年~大陸暦1554年(24歳~26歳)

  • 大虎ケイオス戦争で、国家存亡の危機に陥ったグラン・ケイオス帝国を助ける
  • 異界の門を閉じて魔物からの侵攻を止める
  • 魔王領で魔族(シーディアン)と和解


家族関係編集

詳細はソーマ家にて。


友人関係編集

知り合いのいない異世界に転移した上に王位を押し付けられたため、

対等な友人関係が結べない状況ではあるが、気安い関係の者がいないわけではない。

もともとソーマ自身が責任をしっかりと考慮した上で平穏な生活を望む性分であるため、

妻たちとは違う意味で精神的な癒しになっている側面がある。


ハルバート・マグナ

陸軍閥の名門であるマグナ家の嫡男。

内乱が間近になっていた時はソーマではなくゲオルグ側につくつもりだったが、たまたま居合わせたソーマに各種問題点をこれでもかと言われたことで断念。その後紆余曲折あり禁軍に配属されることになるが、その際に不遜な口をきいていたことが逆に良かったのか、ソーマ自身から対等な口調を求められる。実年齢も近く威厳があまりないソーマと脳筋君のハルバートとの相性が良かったのか、その後も割と気の置けない関係を維持している。

 その際に起きた神護の森の災害で、アイーシャと同じダークエルフであるヴェルザの心を射止めたり、星竜連邦の一件でルビィと契約を結ぶことになるなど、視点を変えれば十分主人公を張れるような人生を送っている人物。


クー・タイセー

トルギス共和国の元首であるゴウラン・タイセーの実子。

正体を隠した状態で懸想しているタルに依頼を求めたソーマとたまたま出会い、ソーマが王であることを知らずにハルバート達含めて仲良くなる。その後ゴウランの判断で王国で学ぶことになった際に「兄貴」と呼ぶ気安い関係になった。

後にトルギス共和国の元首になったこともあり、立ち位置としては最もソーマと対等な人物。


シャ・ボン

九頭竜諸島連合の九頭竜王シャナの娘。


ユノ・ミナヅキ

ソーマが生きた騒霊たちの練習もかねムサシ坊や君を冒険者として活動させていた際、

ともに仕事をすることになった冒険者パーティの斥候約。

生きた騒霊たちの都合上しゃべれない状態のソーマと意思疎通を行えるほど仲良くなっており、また別件で正体を隠したソーマと出会った時の諸々の事情でムサシ坊や君が王国につながりがあると察知。王城をじっと見るという不審な活動もするようになったため、ソーマ自身が正体を明かすことになった。その後も冒険者という自由な立場とソーマ自身の要望もあって対等に会話しており、パーティのメンバーに内緒で、リーシア達ともお茶会をする中となっている。

冒険者と王城暮らしという正反対の生き方もあるが、同時にかなり初期からソーマと縁があることから、web版のコメント欄では八人目の婚約者になるのではないかという予想などが存在。どぜう丸氏も考え中と返信しており、可能性は存在している。


関連動画編集

ラジオ動画編集

ソーマ役の小林裕介氏がWEBラジオ「現実主義言者の王国再声記 ~現国ラジオ~」に出演している。


関連タグ編集

関連タグ編集

ソーマ・カズヤ TVアニメ現実主義勇者の王国再建記


アルスラーン……中の人(日5版)&国を背負って立つ者繋がり。そして王となる並びに奴隷制度の撤廃も目標とする点も共通。

ナツキ・スバル……中の人&異世界へ繋がり。なおリーシア・エルフリーデンメイドの方で出演している。


作品関連編集


本編編集

文庫名収録本pixiv・なろう小説
現実主義勇者の王国再建記文庫1巻~文庫4巻現実主義勇者の王国再建記
現実主義勇者の王国再建記文庫5巻~文庫10巻現実主義勇者の王国改造記
現実主義勇者の王国再建記文庫11巻~文庫15巻現実主義勇者の大国建造記
現実主義勇者の王国再建記文庫16巻~現実主義勇者の帝国建立記

キャラクター関連編集

※太字は中期・後期ヒロイン

※項目は初登場時の立ち位置で、主要キャラを記載

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