「大王って呼ばれてるにしては弱そう。お兄様の方がよっぽど強そうだわ」
「だ、誰が寂しいって!?チミッコのくせに生意気なのよ!」
「私は賭けに勝ったんだああああ!!」
プロフィール
フルネーム | ユリガ・ハーン |
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肩書 | 草原遊牧国家マルムキタン王女(~文庫14巻)→ハーン大虎王国王女(文庫14巻~16巻)→フリードニア王国第四正妃(「世界解明」以降) |
出身 | 東方諸国連合 草原遊牧国家マルムキタン |
生年月日 | 大陸暦1534年(大陸暦1552年時点で18歳の為) |
種族 | 天人族 |
性別 | 女性 |
初登場話 | 文庫9巻第3章 |
概要
フウガの妹。東方諸国連合の草原遊牧国家マルムキタン出身。
水色の遊牧民風の装束を身に纏い、活力漲る目が印象的で、紺色の髪を結んだ天人族の少女。
性格はちょっと気の強く、リーシアやナデンに近いタイプ。
護衛を付けても撒いて自由行動するお転婆で、フウガの妹ということで周囲も甘いので
フウガも困っていた。ただし、悪さをすればフウガから拳骨を落とされることも。
当初はマルムキタンの歴史からくる価値観もあってソーマを軽く見ていたが、大国の王である彼が諸国連合の王ですら軽く見ることのあるフウガを強く警戒していることから、評価を少しずつ改め始め、留学の影響もあってフウガと異なる観点で成長を遂げていく。
フウガがソーマに連絡する際、ユリガを経由することが多く、兄のことで謝ったりと苦労人となっている。魔王領侵攻の際もフウガを牽制する役を務める。
対人関係
家族(ハーン家)
兄。東方諸国連合統一の動乱から守るため、ソーマにユリガを預ける。
兄嫁。義理の姉。
ライガ・ハーン
父。故人。
友人関係
ムツミの弟。ムツミがフウガと結婚したことで、ユリガとは義従弟にあたる。
チマ公国で知り合って以降の友人。ユリガ本人はチミッコと呼んだり、
腐れ縁と言っているが、お別れになりそうな場面では寂しい状態になった。
家族
フリードニア王国国王。
最初は保護者代わりだったが、後に夫となる。
フリードニア王国第1正妃。
政略の一環として国王ソーマに嫁いだ女性ということで相談相手となる。
フリードニア王国第3側妃。元グラン・ケイオス帝国女皇。
マリアからすれば、ユリガ自身は国を崩壊させた男の妹になる為、緊張状態だった。
しかしマリア本人は、ソーマが受け入れてくれた計画にユリガも協力してくれた為、特に遺恨はなく、むしろ姉妹のような関係を築きたい意向なので負い目を感じることもなくなった。
その他
サミ・チマ
イチハの姉。ユリガの義姉・ムツミの妹であり、親戚関係にあたる。
義父・ハインラントがハシムの策略(フウガが献策採用した)で殺されたので気にかけていた。
サミ本人は、フウガのことは恨んでいないが、
ユリガについては血の繋がった兄に振り回されそうな感じで親近感を覚えていた。
活躍・経歴
現実主義勇者の王国改造記
- 文庫9巻第3章以降
- 大陸暦1547年、13歳前後
東方諸国連合の魔浪時、フウガにわがまま言ってチマ公国に付いてくる。
その最中、ソーマや後に友となるトモエ、イチハと会う。
戦場に行くフウガの依頼でソーマに預けられ、共に行動する。
その最中、同年代であるトモエ、イチハと親睦を深める。
東方諸国連合の魔浪が収まった後、フウガの意向でフリードニア王国に行く。
フリードニア王国到着後、ハクヤと対面する。
王立アカデミーに通うまで、ハクヤが教育係となる。
リーシアが王城に帰還した際、彼女に挨拶するが
自分と同じ空気を感じて緊張する。
- 文庫10巻、文庫11巻
- 大陸暦1548年、14歳前後
マルムキタンの客人として、フリードニア王国の戴冠式・結婚式に出席する。
トモエ、イチハと共に王立アカデミーに通い、ルーシー・エヴァンズとヴェルザ・ノルンと出会う。
学生生活を過ごしながら、フリードニア王国が変な国(国民が国王に熱狂していないけど信頼している国)だと実感する。
フウガへの手紙を出す際、ソーマの許可を貰いに行くが、事務担当官に渡せばいいと気にされなかった。ただし、ソーマも重要機密に触れるような場所に近づけないようにしており、機密漏洩したら即刻送り返すつもりでいる。その話題時、アイーシャ、ナデンの眼光が鋭くなっていて、王も、王妃も恐ろしいと感じる。
魔物学シンポジウムが始まる時期に、魔導サッカーに興味を持ったり、オバケ祭りにも参加する。
現実主義勇者の大国建造記
- 文庫13巻~文庫14巻
- 大陸暦1549年、15歳前後
九頭龍諸島でのオオヤミズチの討伐に向かうソーマやトモエらに無断で付いてくる。
トモエやイチハに聞いても教えてくれないので、ゴンドラの荷物に紛れ込んで付いていったが
船の貨物室に詰め込まれていた。密航者が見つかると大型海洋生物のエサにされる噂で
出るわけにいかず、半分船酔いで意識を失っていた。
その場はソーマが一緒に謝ってくれたので、事なきを得る。
九頭龍諸島から帰還後は、無断欠席の罰として
毎日授業終了後2時間、講師が付きっきりでの補習(2週間は休日返上)を受けることになった。
本来密航、密入国までやると国際問題レベルの大事件となり退学となるが、ソーマらの温情で、密航・密入国の事実自体揉み消したので、無断欠席だけ問題となった。
- 文庫14巻~文庫15巻
- 大陸暦1550年、16歳前後
東方諸国連合の動乱では、フウガがイチハの兄・ゴーシュに命を狙われ、返り討ちにしていた。
ソーマからイチハとユリガに敵意・害意はないか尋ねられたが
ユリガ本人はゴーシュや裏で仕切るチマ公は許せないが、イチハに対して何も思わず
イチハ本人は恨みに思うなら父・チマ公なので
お互い敵意はなく、友人関係に暗雲は来なかった。
義父をハシムの策略で殺されたサミ・チマのことも気にかけていて
東方諸国連合統一するのに騙し討ちの正当性はあるのかとソーマに意見を聞くことも。
潜血魔蝕虫症(通称:魔虫症)への対処時は
フウガの妹であることを利用して大虎王国側を牽制する役で
トモエ、イチハに同行する。その際、シュウキンと再会する。
8月半ばにガーラン精霊王国父なる島の城塞都市ミンでフウガと再会する。
フリードニア王国帰還後は王立アカデミー夏季休暇中の課題に取り組む。
夏祭りにトモエ、イチハ、サミ、ルーシー、ヴェルザと参加する。
その最中、ジルコマ、コマイン、ローレン、セリィナ、ジンジャー、サンドリアと会う。
現実主義勇者の帝国建立記
大虎ケイオス戦争前後
- 文庫16巻、「群像の章7」
- 大陸暦1552年、18歳
王立アカデミー卒業した。大虎王国に帰国させても問題はないはずだが、
フウガからの命令がなく、フリードニア王国に留まっていた。
背は伸びてリーシアくらいになり、身体付きもすっかり女性らしくなった。髪の長さは変わらないが、髪型はハーフアップに変わっている(曰く『この歳までツインテールはキツいでしょ!』)。可愛くも凜々しい顔立ちは会ったばかりの頃のリーシアを思い出させた。能力的にもトモエちゃんやイチハのようにずば抜けた部分はないものの、軍事も学問も政務も平均以上を叩き出せるオールマイティな人材となっている。
ただ、どういう立場かハッキリしてくれないと客分のままだし、軍事にも政務にも学問にも従事させづらいので、ソーマもどう扱って良いかわからず、ユリガもどうすればいいか困っていた。
そんな中、在学中魔導サッカーで一目置かれており
チーム『パルナムブラックドラゴンズ』からスカウトが来ており
魔導サッカー選手として活躍した。
ネタバレ注意
放送越しでフウガと再会し、フウガから
ソーマ・A(アミドニア)・エルフリーデンに輿入れさせる
と命令される。
彼女本人は承認したが、フウガがソーマと戦った場合
フウガが縄を打たれることになったら助命を乞わなければいけないからという理由である。
それが通るのはユリガがソーマやフリードニア王国の人々に愛されているかどうかにかかる。
ソーマから寵愛を受け、王国の人々からも不憫に思って貰えるような妃にならなければならない。
そのために、誠心誠意、王国に尽くしたいということである。
仕方なく婚約した.....と見えるが
「私は賭けに勝ったんだああああ!!」
と婚約したことをトモエ共に大喜びした。
フリードニア王国に数年暮らしてきて、すっかり王国の生活に慣れた今となっては、
・余所の国に行くことを考えていない
・魔導サッカーのチームでもっと戦いたい
・トモエやイチハやルーシーやヴェルザみたいな友達と離れるのも嫌
なので王国に留まれて、できるなら魔導サッカーの選手をしばらくは続けさせてくれそうな人に嫁ぎたい。フウガが認めてくれそうな人となると、ソーマくらいしかいなかった。
そのために、リーシア達嫁5人にソーマのもとに嫁いで受け入れてもらえるか、
どうすればフウガにソーマ殿との婚姻の命を出させられるか相談し、裏で動いていた。
なお、イチハは二つ目までの条件は満たしてるけど、ソーマの家臣との結婚じゃあフウガは納得しない上に、トモエが怖いので、嫁ぎ先候補から外した。
ヴァロワ停戦条約後は、第二正妃のアイーシャ、第三側妃候補のマリアと三妃の茶会を行い、親睦を深める。
魔族・シーディアンとの交流
- 世界解明の章
- 大陸暦1553年、19歳
ソーマと結婚し、第四正妃となる。
魔王領侵攻ではフウガを牽制する役としてソーマに同行する。
停戦後はトモエ、イチハ達と共にシーディアンと交流する。
ある決意
- 英雄挽歌の章
- 大陸暦1554年、20歳
王妃になってからも、魔導サッカーをしていた。
王国での日々を守りたいと思っており、そのために、大虎帝国に一時帰国することを決意する。
この国の被害を抑える為、フウガの野望に時間制限を付けることを提案する。その為の策を、師であるハクヤに相談した際、
- 必ず、この国に戻って来られるように手筈を整えておくこと
- この計画はフウガと会って話ができれば良いので、ハーン城での面会にこだわらないこと
以上2つの条件を出された。
ソーマから許可を得た後、MAOの手助けもあって、フウガ、ムツミと会談する。
会談の結果は、フウガは負ければ次のない、乾坤一擲の戦いを挑まなければならなくなった。楔を打ち込むことには成功できたが、戦う以外の未来を得られず、帰国後にソーマと2人きりの時に泣いた。
世界大戦では、湾岸都市ヴェネティノヴァに避難するトモエとイチハと別れ、
自身はソーマやリーシア達と共に王都パルナムに残る。
登場話
作中日時 | 収録巻・出典 | エピソード名 | 出来事 |
---|---|---|---|
大陸暦1543年 | |||
不明 | 文庫14巻プロローグ | 若虎覚醒 | |
大陸暦1547年 | |||
11月某日 | 文庫9巻第3章 | 小さな冒険と出会い | トモエ、イチハやユリガと出会う |
11月某日 | 文庫9巻第4章 | 終局 | |
11月某日 | 文庫9巻第5章 | 諺は意味を変える | フウガとムツミが結婚する。イチハ、フリードニア王国へ行くことになる |
11月某日 | 文庫9巻第6章 | 扱いに困るお土産 | ユリガもフリードニア王国へ行くことになる |
11月末 | 文庫9巻群像編1 | 子供たちと保護者たち | |
大陸暦1548年 | |||
2月1日 | 文庫9巻エピローグ2 | おかえり | |
4月1日 | 文庫10巻第8章 | 式を前に | フリードニア王国で戴冠式・結婚式 |
4月1日 | 文庫10巻最終章 | 華燭の典 | |
4月7日 | 文庫11巻第1章 | 学園へ行こう | トモエ、イチハ、ユリガ、ヴェルザ、ルーシーが王立アカデミーに入学 |
6月 | 文庫11巻第2章 | 東西リアル歌合戦 | |
6月 | 文庫11巻第3章 | シンポジウム | |
8月2日~11日 | 文庫11巻第5章 | 盆パレード行進曲 | |
大陸暦1549年 | |||
1月 | 文庫13巻第4章 | 先行 | |
1月 | 文庫13巻第5章 | 遭遇 | |
2月 | 文庫13巻第9章 | 快斗 | パルナムへ強制送還 |
2月 | 文庫13巻後日章1 | 凱旋 | |
2月末 | 文庫13巻後日章2 | 余波 | 名前のみ |
5月 | 文庫14巻第3章 | 揺れる諸国連合 | |
6月15日 | 文庫14巻第5章 | セバル平原の戦い | 名前のみ |
9月 | 文庫14巻第9章 | 亡命者の仕官 | 名前のみ |
9月 | 文庫14巻第10章 | 再会する者たち | 名前のみ |
大陸暦1550年 | |||
1月1日 | 文庫14巻エピローグ | ハーン大虎王国 | 名前のみ |
1月半ば | 文庫15巻プロローグ | 1つの国が興る陰で | |
1月半ば | 文庫15巻第2章 | 積み重ねが導く真実 | |
数か月後 | 文庫15巻第4章 | 父なる島の戦い | 名前のみ |
数か月後 | 文庫15巻第5章 | 精霊王の呪い | |
数か月後 | 文庫15巻第7章 | 人類の名のもとに | |
数か月後 | 文庫15巻第8章 | 調査 | |
数か月後~8月半ば | 文庫15巻第11章 | 終息 | |
8月末 | 文庫15巻後日章 | ある夏の夜に | |
大陸暦1552年 | |||
4月 | 文庫16巻プロローグ | 2 years after | トモエ達が王立アカデミー卒業 |
4月末 | 文庫16巻第1章 | 結婚式と家族旅行 | クー、タル、レポリナの結婚式 |
4月末~6月 | 文庫16巻第2章 | 野望の再動 | 名前のみ |
6月~6月末 | 文庫16巻第3章 | 揺らぐ帝国 | 帝国で奴隷制度の廃止、災害発生 |
7月 | 文庫16巻第4章 | 花たちの暗躍 | ユリガとソーマ婚約 |
7月 | 文庫16巻第5章 | 交差し交錯する思い | |
8月上旬 | 文庫16巻第8章 | 海洋同盟の本気 | 海洋同盟の武力介入 |
8月上旬 | 文庫16巻第12章 | 決着 | 名前のみ |
大陸暦1552年 | |||
8月上旬頃 | 《群像の章7》第五話 | 『三妃の茶会』 | |
8月上旬頃 | 《世界解明の章》プロローグ | 『国固め』 | |
大陸暦1553年 | |||
大陸暦1554年 |