魔剣リベリオン
まけんりべりおん
概要
デビルメイクライの主人公ダンテが使用する魔剣。その名は「反逆」を意味する。
『2』でダンテの初期装備として実装される(『1』の初期装備はフォースエッジ)。『3』以降の作品でも始めから所持している武器として登場し続けている。イベントシーンでの登場回数もエボニー&アイボリーほどではないがかなり多い。プレイヤーからはダンテを象徴する武器、ダンテと言えばリベリオン(あるいはエボアボ)というイメージを持たれている。
見た目は銀一色の大剣といったところ。鍔に当たる部分の中央に二本の角が生えた髑髏の彫刻が施されている。因みにこの髑髏の目は時々赤く発光する。
設定
悪魔スパーダが所有していた三振りの剣のうちの一つ(残り二つはスパーダと閻魔刀)。スパーダは幼少期のダンテにこの剣を、バージルに閻魔刀を託した。
ダンテは悪魔狩りで入手した魔具を質に入れて生活費の足しにしているが、リベリオン(とスパーダ)だけは手放そうとしたことはない。リベリオンしかなかった『3』以前はともかく、『1』以降は魔剣スパーダがあるにもかかわらずダンテはリベリオンを振るっている。『5』では電気ガス水道を止められるまで困窮していたが、それでもリベリオン(と一部の魔具、銃器)は手放さなかった。ゲームでダンテがはっきりそうだと主張したことはないが、彼にとって大切な物であることは間違いないだろう。
魔剣としての性質・性能はあまりはっきりしていない。小説では家族を失ったダンテに名前を変えて生きるよう助言する描写があった。『3』ではダンテの魔人化に呼応して形状を変化させた(骸骨の口と柄が開く)。『3』ではソードピアスという剣を投げて敵に突き刺す技があり、ダンテの「来い!」という掛け声に合わせて剣が戻ってくるという演出が見られる。
アニメではダンテが手を伸ばすとリベリオンが窓を突き破って登場するシーンがある。また街中を出歩くときはリベリオンをギターケースに隠して持ち歩いていることが明らかになった。
長年ダンテと共に戦い続けたリベリオンだったが、とうとう『5』の魔王ユリゼンとの戦いで刀身を砕かれてしまう。
リベリオンを失ったダンテは魔剣スパーダを振るいレッドグレイブを進む。
ダンテは「なぜスパーダは自分にリベリオンを与えたのか」とずっと考えていた。
かつてリベリオンで心臓を刺されたことで悪魔の力が完全に目覚めた体験や、閻魔刀を自らに用い人と魔を切り離したバージルのことを知り、彼は一つの答えを見出す。
「人と魔を分かつ」閻魔刀の対、「人と魔を融合する」ことこそがリベリオンに秘められた特別な力なのだと。
意を決したダンテがリベリオンを自らに突き刺すと、リベリオンと魔剣スパーダがダンテと融合していく。そして完全に一つになった時、ダンテは新たな魔剣を手にしていた。
その名は「ダンテ」。彼自身の名を冠する魔剣である。
魔剣ダンテ
リベリオンとスパーダが融合して誕生した、新たなる伝説の魔剣。ダンテと同じ意志を持つ。
スパーダの魔力をも取り込んだためにこの剣そのものが『ダンテが父を超えた』という証でもある。
両者の特徴をそのまま受け継いでおり、有機的な外見はスパーダから、刃は両刃でリベリオンから、柄頭にはアミュレットの赤い宝石が埋め込まれている。魔人化・真魔人化すると刀身が開きダンテの赤い魔力が満ちているのが確認できる。
ダンテと一体化しているため彼の意思に応じて自由に出現させられる。また真魔人化のトリガーでもあり、これを自らに突き刺して真魔人に変貌する。
ダンテの使う多くの剣技が使用できるだけでなく、新たに内包する魔力を剣に形成したミラージュソードを展開し様々な行動をサポートするソードフォーメーションが使用可能。
DTゲージを消費して形成したミラージュソードはスタイルごとに異なるフォーメーションを組む。
行動回数を増やしたり、技の威力や範囲を上昇させたり、周辺の敵に自動で攻撃したり、防御性能を上昇させたり、と戦いを有利に運ぶことができる。また魔人化中は常に展開され続ける。
リベリオン・ダンテの主な技
スティンガー
相手に猛スピードで突進しながらリベリオンで突きを繰り出す。
あらゆる局面で使える万能技で、相手を蹴散らしたい時や、敵の包囲から抜け出す時に役立つ。
ミリオンスタッブ
スティンガー、コンボBからの派生技で高速で無数の突きを繰り出す。
スタイリッシュランクを上げるのに持ってこい。
ハイタイム
リベリオンを下から振り上げ相手を空中に打ち上げる。
ボタンを押し続けると一緒に跳び上がる。空中コンボの始動に使える。
ヘルムブレイカー
空中から急降下して切り付ける。降下はエネステでキャンセルが可能。
魔剣ダンテだとコマンド入力が必要になり咄嗟に出すのがやや難化した。
エリアルレイヴ
空中での4連続攻撃。エネステを挟むとかなりの回数叩き込める。
魔剣ダンテでは空中での通常攻撃になり出しやすくなった。
ラウンドトリップ
リベリオンを相手に投げつけ切り刻み続ける。任意で呼び戻すことも可能。
タメが長ければ長いほど、相手に喰らわす時間が長くなる。
魔剣ダンテはミラージュソードを飛ばすラウンドトリップスとなる。投擲技ではないので攻撃しながら溜めて発射できる。
プロップ
リベリオンを高速回転させて相手を上昇させる。派生技のシュレッダーで切り刻む。
魔剣ダンテではコンボCに組み込まれている。
ソードピアス
ダーツのようにリベリオンを相手に投げつけ突き刺す。
刺している間は継続ダメージが発生し、ラウンドトリップと同じく任意で呼び戻せる。
ドライブ
リベリオンに魔力を溜め衝撃波を放つ。
続けて2連発するオーバードライブに派生する他、リベリオン攻撃中に即座に放つクイックドライブがある。
5では魔剣ダンテでのみ使用可能。
ダンスマカブル
ダンテの剣技を連続で繰り出し、最後はホームラン。
3ではリベリオンを地面に突き刺し、それを軸に回転しながら相手を蹴り、最後はその勢いで一閃するクレイジーダンスに派生。
性能
DMC2
リーチ、威力は標準。ただしPS2版は設定ミスで全ての剣の威力が同じなので、ただのリーチの短い剣になっている。
ヒットストップが凄まじく長く、また攻撃後の硬直をキャンセルできないため操作難易度は高い。その代わりスタイリッシュランクは上げやすい。戦闘が始まったらスティンガーやハイタイムで手早くスタイリッシュランクを上げて、Sになったら回避と銃器で安全に立ち回るのが『2』のセオリーとされている。
…がこれは高ランク狙いの話であり、クリア目的なら近接攻撃は捨てて回避と銃器だけに専念した方が楽に攻略できる。『2』が「銃だけでクリアできる」と揶揄される所以である。哀れリベリオン。
DMC3
『2』であんまりな性能だったので超絶強化された。モーションが全体的にキビキビとした動きになり、ヒットストップは短縮され、硬直もジャンプやサイドロールでキャンセルできるようになった。
最大の特徴は打ち上げ、吹き飛ばし性能の高さ。敵を簡単にダウンさせたり浮かせたりできる。デビルトリガーを引いた敵は仰け反りにくくなり他の武器ではなかなか動きを止められなくなるのだが、リベリオンなら(コツはいるが)少しの連携で簡単に捕まえられる。
一方で、ダメージ効率のよい連携や一撃必殺級の大技がない、技を出し切るたびに敵を吹っ飛ばしてしまうので(リベリオン一本では)コンボを継続させにくいといった欠点もある。吹き飛びの心配がないステージの角や地形の凹みに誘い込む、他の武器と組み合わせるなど、上手く工夫したいところ。
ソードマスタースタイルでは空中連携のエリアルレイヴ、手数を稼げるプロップ&シュレッダー、剣を突き刺すソードピアス、踊るように連続で斬りつけるダンスマカブルなどが解禁される。
プロップ>ハイタイムジャンプで敵を高く打ち上げて、エリアルレイヴをエネミーステップ(ジャンプボタンで動作を強引にキャンセルするテクニック)で連打する戦い方が強力。
DMC4
『3』のモーションをほぼ受け継いだ。『4』ではダンテは地上技、ネロは空中技が強いという差別化がされており、リベリオンの性能にもそれが反映されている。
エリアルレイヴの挙動がエネステと微妙に噛み合わなくなり(モーション中に落下しない)、敵のエネステ判定の関係もあってエネステコンボの難易度が急上昇。『3』のつもりでリベリオンを振り回すとかなりの違和感を感じるだろう。
その代わり大技オーバードライブを習得した。魔人化の仰け反り耐性を利用して、最大溜めオーバードライブを強引に撃つ戦法が非常に強力。強烈な打ち上げ技のプロップ→ギルガメスのリアルインパクトのコンボはあまりにも有名かつ凶悪。
またスティンガーが魔人化時に多段ヒット+広範囲技へと強化される。ヒット時のエフェクトが派手で威力も高いが、DTゲージを一気に消費してしまうため乱用はできない。
DMC5
エリアルレイヴの挙動、敵のエネステ判定が見直され、エネステコンボの難易度が緩和。
地上技が強く空中技がいまいちという『4』の性質はほぼ見られなくなった(ネロも同様)。しかしドライブが使えない。
1周目ではストーリーの関係上最初のダンテ操作ミッションでしか使えない。クリア後は魔剣スパーダ・魔剣ダンテを加えた3種の中から選択できるようになるが2つに比べるとややパワー不足。
イレギュラーフルカスタムというスキルを取得すると3本を同時に装備できるようになり、ラウンドトリップを重ね掛けなどといった特殊な戦い方ができる。