概要
スパーダと同じ名を冠した魔剣。絶大な魔力を内包している。力を封じられた状態のフォースエッジと二つのアミュレットを合体させた『パーフェクトアミュレット』が融合し、スパーダの血族が揃う事でその姿を現す。
スパーダは自身の強大な魔力を分割して、自身の名を冠する魔剣スパーダとリベリオンと閻魔刀の三つの魔剣を生み出している。
神にも等しい力を持つムンドゥスを封印するのに用いられただけあって、その力を狙う者や脅威と見做す者は数知れない。特に心まで悪魔と化した人間たちには神の如き力とまで言われていた。
特徴
外見は反った片刃の巨大な剣で、フォースエッジ時の刀身部分には生物的な外装ができ、その姿も相まって真に悪魔が持つ武器という感じである。『5』ではさらに骨や肉塊のようなデザインになったこともあり、禍々しくも神々しいという相反する印象を与える。
攻撃の際に変形する事があり、スティンガーの時は槍のように、ラウンドトリップやフロップ&シュレッダーの場合は大鎌に変形する(しかも変形の際はフォースエッジ時の刀身部分が伸びる)。
魔剣スパーダを扱う資格
見た目通り巨大な剣なので、持ち上げること自体は腕力があれば誰でもできる。だが魔力の解放や刀身の変形と言った力を引き出せるのは、限られた人間にしかできない描写が各々で見られ、それ以外の者が扱えば、力を制御できずに暴走するか、表面的な力しか引き出すことができない。魔剣スパーダはスパーダの魂を内包した謂わば彼の分身ともいうべき剣であり、使いこなすにはこの魔剣を持つに相応しい強大な力と人を愛したスパーダの志を理解できる正しき心を併せ持った者に限られる。そして、全ての力を解放できるのはスパーダの血族のみである。
作中で魔剣スパーダを使いこなせたのは使い手であるスパーダ本人と父スパーダの誇り高き魂を継承したダンテ、ダンテとの出会いで人の心と愛に目覚めたトリッシュである。
『1』のエンディングムービー、および『4』、『5』ではトリッシュが変形斬りまで使いこなしていたので、スパーダの血族でなければ使えない訳ではないが、ムンドゥスを倒せるほどの力を引き出すには、やはりスパーダの血族でなければ不可能であると思われる。
『3』ではアーカムがパーフェクトアミュレットとフォースエッジを揃え、封印を解除したが、その姿はフォースエッジのままであり、アーカム本人も始めこそスパーダを模した姿をしていたものの、すぐに肉体がスライムのような醜悪な外見に変化してしまっていた(この醜悪な姿はスパーダの力によるものではなく、アーカムの心の闇が反映されたもの)。このときアーカムは「スパーダの真の力」と豪語していたが、バージルには「貴様ではその力を制御しきれない」と、スパーダを制御できていないことを見抜かれていた。
『4』ではサンクトゥスが魔剣スパーダを持ってネロの前に立ち塞がるが、例によってその力を引き出すことができず、追い詰められ「何故力を与えてくれぬ」と嘆いていた。ネロはその場で「スパーダは人を愛した、その人を愛する心がお前にはない」と語っている(不信心者であるネロですらスパーダの志を理解できていたのに、魔剣教団の教皇であるサンクトゥスがスパーダの志を何一つ理解していなかったのは皮肉である)。
『5』ではVが「魔剣スパーダがあれば、ネロでも奴(ユリゼン)に勝てるかもな」と発言しているので、振るう機会こそ無かったもののネロもスパーダを制御できた可能性がある。Vもその出自からスパーダを制御できる資格がありそうではあったが、実際には持ち上げるだけで精一杯で制御どころではなかった。このとき傍にいたグリフォンから「心はあっても力がない」と指摘されていた。
魔剣スパーダの軌跡
いつまでスパーダが所有していたかは不明だが、フォースエッジとアミュレットの二つに力を分かたれ、フォースエッジはテメンニグルと共に魔界に封印され、アミュレットは妻であるエヴァに託された。後にエヴァはそのアミュレットを二つに分けて、ダンテとバージルに誕生日プレゼントとして与えた。
デビルメイクライ3
終盤にてアーカムによって引き抜かれる。
しかしスパーダの血族ではないうえ正しい心もないアーカムではスパーダの力を制御しきれず、醜悪なスライム状の悪魔へと変貌した(最初はスパーダの姿をしていた)。
アーカムが倒された後バージルが手に入れるも、ダンテとの最終決戦にて手放されダンテの手に渡った。
ゲームではフォースエッジとしての登場のみだが、バージルが三戦目で装備しており、また『SE』ではバージルモードで実際に使うことができる。ほか、ダンテも『1』のコスチュームにするとリベリオンがフォースエッジに変化する。
デビルメイクライ1
ダンテはフォースエッジを手にマレット島へ向かい、ネロ・アンジェロとの3度目の戦闘の末パーフェクトアミュレットが揃い魔剣スパーダが復活。そして魔帝との戦いの後、ダンテの相棒となったトリッシュの武器になる。
M17でネロ・アンジェロ三戦目をクリアすると、武器として解禁される。剣の中で最も威力が高いが、これは非魔人化時の数値であり、実際は魔人補正込みのアラストルより威力が低いため、通常の攻略で使われることはあまりない。(特にハードになるとボスが非魔人の攻撃に対し耐性を持つようになるため)
M22のムンドゥス二戦目限定で魔人化が解禁され(厳密には武器が強制的にスパーダになる)、伝説の魔剣士スパーダに変身できるようになる。魔人状態の攻撃の射程、威力が大幅に強化され、離れた位置にいるムンドゥスにも剣が届くようになる。しかし難易度ダンテマストダイになると、被ダメージが大幅に上昇しゴリ押しによる戦法が通じなくなるため、本来の主力である近接攻撃はほとんど使う余裕がなく、安全な足場からラウンドトリップでチマチマ削っていかざるを得なくなる。
このダンテマストダイにおけるムンドゥス戦の印象が強いのかどうかは定かではないが、『4SE』におけるトリッシュはラウンドトリップを軸にした戦術を得意としている。
余談ではあるが、ネロ・アンジェロが失われたはずのバージルのアミュレットを所有していたことがスパーダ覚醒のきっかけだが、もしムンドゥスがアミュレットの役割を見抜き破壊あるいは自身の手で管理していたら、ムンドゥスの勝利で終わっていた可能性がある。実際、ゲームでは魔剣スパーダの力をもってしても、ムンドゥスを次元の狭間に押し返すことが精一杯だった。
『5』の小説では、黒騎士に改造されたバージルが抵抗した際にアミュレットを与えたところ落ち着き制御可能になった、とされている。バージルを自身の配下として扱き使ってやろう、というムンドゥスの悪意が、皮肉にもダンテを手助けしてしまう結果になったと言える。
デビルメイクライ2
ゲームストーリーには直接出てこないが、ハードモードをクリアすることで隠しキャラとしてスパーダ装備のトリッシュが使えるようになる。モッサリッシュと揶揄されるダンテよりも攻撃速度が速く、爽快な戦闘が可能。
デビルメイクライ4
店の壁に立て掛けられていたが、魔剣教団への潜入の為トリッシュがいつの間にか持ち去っていった。魔剣教団への手土産として持っていったらしく、このせいで黒幕のサンクトゥスの計画が進む羽目になる。
終盤にてサンクトゥスが武器として扱い、魔剣スパーダと共鳴することで自身の魔力をさらに増幅させることに成功したが、人としての愛する心を捨てたサンクトゥスは魔剣スパーダの全ての力を引き出せず(最終決戦でサンクトゥスがスティンガーを放つのだが、よく見ると変形していない)
、ネロに敗北する。その後はネロによって奪還されダンテの手元に戻ってきた。
デビルメイクライ4SE
新たにプレイアブルキャラクターとなったトリッシュの近接武器として登場する。ラウンドトリップの拘束力が異常に強く、これを主軸に素手格闘(ベアナックル)や各種銃器で畳み掛けるスタイルを得意としている。技に応じて変形する機能ももちろん搭載されている。
デビルメイクライ5
愛剣リベリオンを失ったダンテが久しぶりに振るう。ダンテが武器として振るうのは『1』以来である。ゲームハードの進化に合わせて、剣の外見も変化している。
モーションはリベリオンと同じであるが、プロップやスティンガーなどの変形斬りの威力がわずかに高いという特徴を持つ。
ストーリー後半では魔王ユリゼンに対抗するためにリベリオンの「人と魔を繋ぐ」能力によってリベリオンと魔剣スパーダが融合し、ダンテ自身の名を冠する新たなる魔剣「ダンテ」として生まれ変わった。
関連タグ
デビルメイクライ スパーダ(デビルメイクライ) ダンテ トリッシュ 魔剣リベリオン 閻魔刀
真田幸村(戦国BASARA):戦国BASARAのゲーム版無印において、彼の第八武器として登場。その名も「棲羽亜陀(すぱあだ)」。このゲームにおいての幸村の得物は剣ではなく両手に一本ずつ持った槍なのだが、スパーダは剣としては柄の部分が長い特殊な形状のこともあり幸村の両手に一本ずつ(計二本)持った状態で振るわれる。さらにいうとこれを装備した際、幸村の手にはイフリートの籠手も同時に装備される(幸村が炎属性だからか)。
なお、このゲームにおいて幸村のライバルとされている伊達政宗も第八武器が「亜羅棲斗流(あらすとる)」だったり…。
ちなみにこの戦国BASARAにおける各キャラの第八武器は、こうしたお遊び・ネタ要素の強い(そのくせ入手ポジションがポジションなため超性能な)ものばかりである。