解説
2000年前に正義に目覚めて魔界に反旗を翻し人間界を救った伝説の悪魔。
魔帝ムンドゥスや覇王アルゴサクスを倒し、当時まだ隔たりの無かった魔界を人間界から分かち封印する。
人物
何故正義に目覚めたのかは未だに不明であるが、少なくとも人間のために同朋を裏切ったのは覆せない事実である。人々から英雄と称されている(実際、一時期領主として統治していた城塞都市ではいつの間にか彼を神とする宗教団体が出来上がっていた)が、悪魔達には元々広く憧れの的となっていたため今なお激しい恨みの的になっており、これが原因でダンテが悪魔との出合い頭に襲われることも少なくない。
20世紀に入ってから人間の女性・エヴァと添い遂げ、ダンテとバージルを儲けた。二人に剣術と二振りの魔剣を授けて以後の消息は不明。
4に至っては2代目主人公・ネロの祖父疑惑が浮上したが、後にそれが事実であると確定した。
人間に擬態した際は紫の貴族風衣装に身を包み、髪はオールバック、左目にモノクルを付け、胸元にパーフェクトアミュレットを付けている。
数々の台詞から結構な女性遍歴があったことが示唆されている。エヴァの他には少なくとも2で登場した老婆マティエ、3で登場した女悪魔ネヴァンがそれぞれ彼に付いて言及していた。更にマティエは「よく他の女と名前を間違えた」と言っており、実際にはもっといたと思われる。
この女性との巡り会わせは特にダンテによく受け継がれた。
ただしアニメでは「上辺では仲が良さそうに見えても、そうでないこともある」という前置き付きだが、ダンテの口から「本気で愛し合っているように見えた」と語られているので、結ばれてからの二人の仲は誠実なものであったと思われる。
彼の血族には以下の共通点が現れる。
- 銀髪碧眼、恵まれた体格と身体能力
- 初見の武器でも操る天才的なセンス(手に入れた魔具を振り回すのはお約束)
- 優れた嗅覚(人間に擬態した悪魔を嗅ぎ分けられる。良すぎるためタバコの煙が苦手)
ちなみに、ダンテとバージルが『手に入れた魔具をとりあえず振り回す』癖があるせいで、スパーダも似たような癖がある疑いがある。
アニメ版ではスパーダの弟子であるバアルとモデウスが登場していた。
作中ではテメンニグル(『3』)、地獄門(『4』)など、魔界と人間界を繋ぐゲートが何度も登場しているが、冷静に考えると人間界を守る立場のスパーダが、将来その世界を脅かす可能性のある存在を放置したままこの世を去るのはおかしい。これについて、『4』の小説ではトリッシュが自分の故郷である魔界への道を残しておきたかったのではないか、と考察していた。
容姿
悪魔としての姿は『1』のオープニングムービーではっきりと描かれているが、人としての姿ゲーム内では一度も明らかにされていない。ただ『5』でダンテの生家に飾ってある肖像画に(顔の部分は潰れていたが)大人の男性らしきシルエットが描かれていたので、人間の姿で生活していたことは間違いないと思われる。
『1』のLegendary Dark Knightモードのコスチュームを人間体のスパーダとする説もある。
DmCDスパーダ
DmCデビルメイクライでもダンテとバージルの父である設定は変わらないが、天使だったエヴァとの駆け落ちをしたとされており、ムンドゥスの処刑で死より残酷な制裁を受け封印されている。
劇中において顔が伏せられている。
魔剣スパーダ
スパーダと同じ名を冠した魔剣。絶大な魔力を内包している。力を封じられた状態のフォースエッジと二つのアミュレットを合体させた『パーフェクトアミュレット』が融合し、スパーダの血族が揃う事でその姿を現す。
なお、スパーダは自身の強大な魔力を分割して三つの魔剣を生み出しており、そのうちの一本が自身の名を冠する魔剣スパーダ、残りの二振りがリベリオンと閻魔刀である。
余談
BAYONETTAというゲームでは、実はエヴァが魔女になる際の契約が馴れ初めであった可能性が示唆されている。しかし、これはBAYONETTA独自の設定でデビルメイクライの公式設定ではない。また、デビルメイクライの設定ではエヴァは特殊な力を持たない普通の人間であり、現時点でもスパーダとエヴァの出会いの切っ掛けは明らかになっていない。