概要
CV:リアム・オブライエン /吹:沢木郁也
DMC4の登場人物の1人。
城塞都市フォルトゥナを守護する魔剣教団の教皇。
人物像
民衆から絶大な信頼を集める指導者であり、歴代教皇の中でも最も偉大な存在とされている。
現在は高齢であるが、かつては教団騎士の長を務めていた事があり、学問においても優秀である。
実は本作の黒幕でクレドやアグナスと同じく帰天の力で悪魔と化している。
序盤にて魔剣祭で演説していたところを突如現れたダンテに一度殺害されたが、帰天によって復活して裏で暗躍するようになる。
その過程で“神”と呼ばれる悪魔の巨人を造り出し、計画に必要な魔剣スパーダと閻魔刀、そしてスパーダの血を手に入れる事に専念していた。
彼が目指していた計画は、自らによる世界の破壊と救済、そのための地獄門復活であった。
具体的には…
・閻魔刀で地獄門を開いて悪魔達を呼び出して民衆を襲わせる。
・“神”を起動させて悪魔達を殲滅。
・自作自演で民衆を救う事で彼らに信仰心を植え付けて自分達を崇めるよう仕向ける。
ぶっちゃけマッチポンプであり、やってる事が悪党そのものである。
サンクトゥスの計画と理想の本質ははっきり言ってしまえば自分がスパーダの代わりに新たな神になり、人間界も魔界も支配するという前作のアーカムと同じ邪欲と妄想であった。
17年前には先代の教皇ソレムニスを毒によって暗殺し現在の地位に就くという外道に手を染めており、彼が教皇になってからの魔剣教団は自らの野望と計画を実現するために非人道的な実験を行ったりと過激な組織へと変貌するようになっていく。
上記の神を造ったことから見ても分かるように結局の所、スパーダへの信仰や崇拝といったものは不信心者とされたネロ以上に皆無で教団への信仰のために利用しているだけであり「我らが信じるべきは絶対の力だけ」と、スパーダの志を何一つ理解しておらず、むしろその「力」至上主義な考え方はスパーダの息子であるバージルと通じるものがあり、教団のトップでありながら教団で随一の背信者でもあったのである。
実際にクレドの妹への愛情を「くだらん」と一蹴したり、最終決戦でネロに人の愛を説法されてもまるで理解していない様子からして完全に力に溺れてしまっているのが窺える。
当初はスパーダの息子であるダンテを捕らえようとしたが、その時点で自分を追ってきたネロをダンテの代わりとして“神”の体内に取り込んだ。
なお、ネロをおびき寄せるためにキリエを人質にしたためにクレドからは反旗を翻されたが、返り討ちにして致命傷を負わせた。
終盤で“神”がダンテの奮闘で大ダメージを負ってしまった上、闇魔刀を内部に入れられた事でネロの脱出を許してしまう。
(これに関しては、ネロが取り込まれていた場所に闇魔刀が刺さった事で、『悪魔』である“神”と『人間』であるネロに分けられ意識が覚醒、脱出出来たものと推察される)
敵として
魔皇サンクトゥス
本作のラスボス。
サンクトゥスが帰天の力を解放した姿であり、悪魔のような角と翼を生やしている。
魔剣スパーダを駆使してネロと戦闘を繰り広げ、最後は一瞬の隙をつかれて閻魔刀で串刺しにされて敗北。
偽神
サンクトゥスが“神”と融合した姿。
その時点でネロが“神”の体内から脱出している上に動力源である魔剣スパーダも奪還されたため、所詮は悪あがきに過ぎず、最期はネロのデビルブリンガーで頭部を粉砕されて今度こそ倒された。
彼の何よりの失策、それは前作のアーカムと同じく自身が利用したスパーダの力の本質を見誤った点であろう。