バアル(デビルメイクライ)
ばある
CV:中田譲治
アニメ『デビルメイクライ』の登場人物。
第10話「Last Promise」のゲストキャラであり、双子の兄弟の兄である上級悪魔。
普段は白いコートに鎧を身に着けた強面な白髪の男性の姿をしているが、本来の姿は純白の彫像のような悪魔である。ダンテ曰く「牛乳屋」
伝説の魔剣士スパーダの弟子の1人であり、2000年前に弟のモデウスと共にスパーダと共に剣技を教わっていた。
当時はスパーダとは「互いの志を貫き生きていこう」と誓い合っていたほどの師弟関係でもあり、スパーダが魔界を離反してからは魔界側にも人間側にも属さずに再会の時を待っていた。
その間にバアルとモデウスは魔界中にその名を轟かせるほどの剣士として恐れられるようになったとの事。
威圧感溢れる風貌に違わず同胞の悪魔でさえ容赦なく斬り捨てる程の冷徹な性格であると同時に、強者と戦うことを何よりの生き甲斐としている。
だが、実力こそあるものの、弟のモデウスの方が自分より剣の才能に溢れていたためにスパーダの後継者になれず、その事にコンプレックスを感じていた。
「スパーダにこだわって力を求める」という点ではスパーダの息子バージルと共通しているが、彼と違って弟に対して対抗心や嫉妬心を剥き出しにせず、むしろ弟を評価しており、作中で遠回しに弟を馬鹿にしたシドに激怒して投げ飛ばしていた。
それらの家庭事情が原因でモデウスが兄のために自ら剣を捨てた際には、弟に生き甲斐と目標を与えるためにも更なる力を求めるようになってしまった。
黒幕のシドに利用される形でダンテに決闘を突きつけて勝負に挑んだが、力及ばずに敗北して命を落とした。
そして、兄の死を目の当たりにしたモデウスも仇討ちという形でダンテに襲いかかり、兄の後を追うかの如く死亡した。
その後、2人の亡骸を見つけたシドは上述の場面で威圧された腹いせなのか、動かなくなったバアルの亡骸を死体蹴りしていた。
現在に至るまで兄弟喧嘩する事もお互いに剣と剣をぶつかり合う事なく、本音を押し殺しながらお互いに気遣うバアルとモデウスの姿がスパーダの息子達とは対照的と言える。
そのような意味では、バアルの生き様は言うなれば「家族の問題にケリをつけられないまま破滅したバージルのIFの姿」なのかもしれない。
舞台版デビルメイクライで登場した敵役であるギデオンもバアルと同じく白のコートを着た悪魔であり、スパーダにこだわっている点も共通している。