解説
C++とは、C言語にオブジェクト指向をはじめとする様々な機能を追加し、大規模なソフトウェアの開発に向くよう作り直した言語である。基本的にC言語の上位互換となるように作られてはいるが、C++およびC言語双方の拡張により完全な互換性は失われている。名前の「++」とはインクリメント演算子で、「C言語をひとつ進めたもの」というような意味である。また、一般的に、C言語の方がC++よりも処理速度が速く、省メモリ。
多様なプログラミングスタイルに対応する、大変に多機能な言語。それだけに仕様は複雑で、言語仕様を完全に満たしているコンパイラは、現在数えるほどしかない。高度な機能を使用してもプログラムの実行性能が低下しにくいように工夫されているが、ガベージコレクション(GC)がないためメモリ管理には気をつける必要がある(外部ライブラリを活用すればGCを使用可能)。
ISO標準規格化されており、最新は2017年に規格化されたC++17である。
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C++の生みの親、Bjarne Stroustrup氏(デンマーク人)……なのだが、混ぜるな危険