ボス(戦勇。)
ぜんじどうくらすたころしき
概要
反アルバ派集団「昼過ぎのオネムズ」のボスで、「戦勇+」オネムズ編のラストで初登場。
組織で何度か活躍すると会えるらしい。
皆から「ボス」と呼ばれており、本名は不明。
人物
好戦的な性格で、最終目的は平行世界全てを破壊すること。
別の世界の存在を知って見て回った時、他世界の自分が善人ばかりで驚いていたことから、彼のようなケースは珍しいようだ。
自分の発想とは真逆の、全ての世界を平和にしようとしているアルバが特にうざいらしく、彼を倒して目的を果たそうとしている。
「全ての世界を壊すんだよ」
各話での活躍
※以下、ネタバレのため閲覧注意
彼の話編 #1記憶
彼が5歳の頃、母親が病気なのか呪いなのかわからない謎の症状に発症し、ベッドに隔離されていた。
父親はそんな母を救う方法を探すために旅に出て、彼は「ポールレッド家の跡取りになること」を条件に母親の遠い親戚であるポールレッド家に預けられていた。
子供の頃から強気な性格で、いじめっ子を威圧したり、お屋敷の子供関係なく個人と個人で決着をつけようとするなど、この辺りも違いが見られる。
この頃はまだ両目とも黒目で、一人称も「ボク」。
「いいことをしたら母親の病気が治るのではないか」という考えから人助けをよく行っていた。
13歳のある日、絵本に出てくる呪術師ルキメデスが実在するという話を聞いた彼は、その力を借りて母親の病気を治してもらおうと考える。
彼の話 #2呪術師ルキメデス
呪術師ルキメデスを探しに行くことに決めた彼は旅に出ることにした。
そのあとなんやかんや過酷な旅を続けた彼は、ついに呪術師ルキメデスと出会う。
しかしルキメデスはもう誰にも力を貸さない事にしていると断られ、その可能性も考えて強力麻酔銃で脅迫し話し合いを強引にさせようとする。
彼の話 #3決意の理由
ルキメデスは昔、幼馴染みに想いを伝えられず、見守る毎日を過ごしていた。しかし彼女は別の世界軸と同じく落石事故で死んでしまう。
何も出来なかったルキメデスは科学を超えた生命活性の力、「シシリー」を生み出す。ルキメデスが若い姿を保っていられているのはその力のおかげとの事。
人々を助けようと作った力だが、戦争に利用され死なない軍隊を産んでしまったルキメデスはそれ以降誰にも力を貸さないことを決めた。
理由を聞いた彼は、「自分は弱虫じゃないからその力を上手く使ってみせる」と言い力をくれるようルキメデスに問いかける。
彼の話編 #4幸せ
ルキメデスに「シシリー」を習って2年程。成長する自分、新しい発見の毎日、数ヶ月に一度の帰省。その度に自分の力で少しずつ元気になる母に彼は幸せな日々を送っていた。
ある日、どこかの国の使いが「隣国に攻め込まれそうだから助けて欲しい」とルキメデスに頼む。(ルキメデスは当然拒否した)
そしてそんなことがあった後の、いつものように彼が帰省したある日…
彼の町は燃やされていた。
彼の話編 #5不幸
町が襲撃されることを知っていたであろうルキメデスを彼は問い詰める。
国の使いと協力すれば、この事態は防げたはずだった。しかしルキメデスからかえってきた答えは、彼の故郷がその位置にあったのは知らなかったが、知っていても協力はしなかったという残酷な言葉。彼の町を救ってもまた別の不幸がおこり、その繰り返し。それなら手を貸さずに自然の流れに任せるのが平等という今まで同じ景色を何度も見たルキメデスの考えだった。
しかし彼はルキメデスが自分のした行動の責任を取るのが怖いだけだと言い、ルキメデスを殺害してシシリーの増幅装置を奪い取ってしまう。(この際両目が青になっている。赤目の出自は現在も不明)
「この力はオレが使う オレが真の平等をみせてやるよ 全員分け隔てなく平等に… 不幸になれ」
暁の青い炎編 #2ルコップ
後半にテイバーと共に再登場。テイバーにマクラの居場所を聞いていた。
その際に、三章のロスとアルバの服をミックスさせたようなものを着て、左耳に自身の左右の目の色のイアーカフに星型ピアスという格好で登場した。(右耳には赤のピアスをひとつ付けている。)
普段洞窟の中にいるのにオシャレはするらしい。しかし作者本人にはダサいと言われてしまった。…無意識に師匠の感性を受け継いでしまったのだろうか。
そしてマクラの居場所を聞いた後、気になる言葉を言って去っていってしまった。
F5
本格的に掘り下げられることになり、1話から登場する。彼らが勇者アルバたちの世界に来たところから物語が始まる。
オネムズのメンバー
オネムズのメンバーのコードネームは寝具からとっているが、人数が増えると流石に名前に無理が出てくるようで、変なコードネームの奴が多い。
コードネームは最悪だが、組織としてのクオリティは高いとのこと。
カンパチ
「就職編」にて初登場。一番最初に登場したオネムズのメンバー。
コードネームは「マクラの中に入ってるプラスチック」。カンパチは偽名。
アルバの研究所に潜入していたが、ロスとクレアにバレてしまい、アルバの騙されやすい性格をバカにした結果、ブチギレたロスにぶっ飛ばされそのまま消息不明に。(F5で後日談が描かれ、改心し心を入れ替えている)
コードネーム「低反発マクラ専用カバー」、略して「テイバー」。組織の中では比較的常人。
コードネーム「ひんやりタオルケット」。今の所ボスの考えに賛同している数少ない1人。
古参メンバー。ボスとの関わりがかなり深い。詳しくは彼の項目で
抱き枕カバー
春原ロビンソンチャンネルにて公開された没メンバー。
爽やかな印象を受ける青年。一人称は「ボク」。
彼の正体も衝撃的。
……が、F5にて本格登場した。
余談
酒を飲むらしく、直飲みで4本、缶ビール1本を飲んでいた。元は酒に弱かったらしいが、事件のあと飲みまくったらそこそこ強くなったらしい。(しかし未成年飲酒である。)
春原ロビンソンチャンネルのTwitter にてボスがアルバよりだいぶ年上と発覚した。
その他
- 作者は当初、彼ではないバージョンの新キャラでギャグ寄りなボスも考えていたらしいが、彼の方がオモシロイということでこうなった。(初期は新キャラのおっさんである。)
- 他にも目に傷、ピアスをしているなど設定があるが、採用されていないものもある。
- メンバーが着ているオネムズのパーカーの裏デザインは、勇者証が割れたようなデザインになっている。
- オネムズの基地の名前の「ベッドルーム」は大切な人がいる場所という意味もある。