朶思王
だしおう
朶思王は、「三国志」に登場する人物。イラストは三国志大戦の朶思大王
概説
南蛮諸王の一人、禿竜洞の主。
孔明に追い詰められた孟穫が強力な助っ人を探していた時孟優の口をついて出た一言から存在が思い出され、呼び出される。
南蛮一の知恵者という話であるが、後述する四つの毒の泉や毒蛇のいる森、大河に守られた城などむしろ自然環境を武器にするゲリラ戦の達人と言うべき将である。
四つの毒の泉
蜀軍を迎え撃つことになった朶思王は自身の居城に通じる安全な道を封鎖し、毒蛇の巣である道に蜀軍を誘いこむ。
さらにその先には朶思王自慢の天然の防壁である四つの毒泉、水を飲むと腸がちぎれ、七日で死ぬ亞泉、ほどよい温かさだが入ると肉が溶けて即死する滅泉、水に手足をつけると手足が黒く染まり激痛に襲われる黒泉、水は氷のように冷たく炎暑の中を旅する旅人は飛びついて飲むが、全身が柔らかくなり助かった者は一人もいないという柔泉があった。
予備知識のないままこの道に入り込んだ蜀軍先鋒の王平はこの毒泉にひっかかって兵の過半数を無力化され、蜀軍の侵攻は一時停滞するが、万安隠者の出現によって毒を解毒されてしまい作戦は失敗。
最期
その後も三江城に毒矢を揃えて蜀軍を迎え撃つが、霧の深い日を選んで攻撃してきた蜀軍との戦闘中、流れ矢に当たってあっけなく討ち死にした。
知恵者?
どこが知恵者なんだと言われるが、得意のパターンにはめ込めば絶対に負けない、自分のフィールドを熟知して活用するという点では知恵者だったのかもしれない。