「聴け!私の奏でる美しい調べを!」
概要
伝説対決-Arena of Valor-に登場するプレイアブルキャラクター(ヒーロー)の一人。
日本語版サーバーには2020年3月17日に実装された。
プロフィール
(一部ゲーム内プロフィールを参照)
性別 | 男性 |
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一人称 | 私 |
誕生日 | 3月12日 |
年齢 | 20歳(海外公式Facebook参照) |
出身地 | 不明(後述の外伝にて判明) |
身長 | 186cm |
ステータス(職業) | ソウルコンダクター/カロンノ魔法学院の教師 |
情報 | カロンノ魔法学院では「恐怖の教授」として恐れられている。紅茶愛好家で、ティースタンドのデザートは必需品。 |
秘密 | 数千人を殺して魂を集めたと噂されたが、事実ではない。ダーシーの音楽のセンスを素晴らしいと認め、信頼している。ディラクの残念な生活とセンスを鼻で笑っている。 |
CV | 不明 |
ゲーム内性能
ロールはアサシン/メイジ。特徴は圧倒的機動力の高さ(モビリティ)。
パッシブ:ソウルディバイド
スキル発動後一定時間、通常攻撃が強化攻撃に変化する
スキル1:サウンドスピリット
コントロール効果を受けずに移動することが出来る
スキル2:ソウルエレジー
広範囲内の相手に沈黙を付与する
アルティメットアビリティ:カーテンコール
指定した地点に超長距離の壁抜け瞬間移動が出来る
人物
若き天才音楽家で、ソウルコンダクターと呼ばれるほどの才能の持ち主。幼少期から霊視能力を持っており、亡霊系魔法の第一人者としての実力もある。現在は魔法評議会の一員となり、ローマン王国極東に位置する魔法都市カロンノにて、カロンノ魔法学院の教師を務めている。性格は少し偏屈で、好き嫌いがハッキリしている。現在の性格に至った理由には、彼の過去が大きく関わっている。
能力
普通の人間には見えない筈の幽霊…魂が見える「霊視能力」。世界を彷徨う様々な魂たちを視認し、コミュニケーションを取ることが出来る。公式紹介動画では指定時刻に演奏会の約束をしていたり、「私のミューズ」「ペニン」と呼び合っていたりと仲が良く、ペニンが一方的に話しかけているだけ…という訳では無い様子。
また、対象の生死に関わらずその魂を操ることが出来るという能力を持っており、それが、彼が現在使用している亡霊系魔法の大元になっているものであると思われる。指揮棒(杖)を振り、亡霊楽士達との壮大な演奏を繰り広げていくその様は、まさしくソウルコンダクター(魂の指揮者)。
容姿
(ゲーム内モデルとメインイラストで多少デザインの異なる部分がある。)
ソウルコンダクター(オリジナル)
少し青みがかった銀髪に青い瞳。服装はかなり特徴的で、所々に人骨を想起させるデザインが施されている。指揮棒も骨のようなものになっており、得意分野である亡霊系魔法のイメージが強く表れている。
死の協奏曲/Symphony of death(通常販売スキン)
白メッシュの前髪が目立つ黒髪に、燕尾服を合わせた白黒スタイル。背中には大きなト音記号がデザインされており、こちらのスキンは指揮者としての印象が強い。
公式曰く「しきしゃ」といえば「ほわいとたい」の「えんびふく」なんだよ
(ちなみに協奏曲はコンチェルト、シンフォニーは交響曲である。)
指揮者ファントム/The Marquis(通常販売スキン)
赤を基調とした服装に下ろした金髪という、オリジナルとは真逆の印象のスキンになっており、こちらは怪盗がモチーフになっている様子。日本語版サーバーでは未実装だが、セフィーラとオレンドにも同様のテーマのスキンが存在する。
過去(ネタバレ注意)
(ペニンのストーリー/外伝/経歴を簡潔にまとめたもの。)
??年3月12日:自由連邦の音楽の名家の元に生まれる。
霊視能力と、類稀な音楽の才能を持って生まれた。
幼少期に判明した彼の霊視能力を周囲の人間が気味悪がり、友人や家族までもが距離を置き始めたことに気が付いてからは、徐々に心を閉ざすようになった。
12歳頃
音楽の才能を発揮し、この頃から既に高いレベルの楽曲を制作していた。
15歳頃
街での公演にて、メインの指揮者が突如意識不明になる。不測の事態に急遽代役を命じられたペニンはその才能を開花させ、この公演を皮切りに天才指揮者としての道を歩み始めた。
??年3月12日:18歳
音楽の研究を進めていくうちに、自身には人の魂をコントロールする事が出来る力があると気付く。肉体の束縛により楽団や観客たちとの共鳴が満足に出来ていないことが以前から気になっていたペニンは、音楽への純粋な好奇心から、誕生日に行った公演にて自身の力を開放し図らずも人を殺めてしまう。指名手配されたことで居場所を失い、自責の念にかられたペニンは自由連邦から逃亡。共同墓地付近に移り住むこととなる。
~20歳
おそらく不思議な次元の魔導士(ダーシー)がペニンの元を訪ね、カロンノへ来ることを提案したものと思われる。ここまでの何処かで一度魔の深淵に下り(ゲーム内ボイスより)黒魔導士ロリアンと顔を合わせているはずなのだが、どちらもその詳細は語られていない。
20歳現在
魔法評議会の一員となり過去を清算したが、反黒魔術運動の遺恨が未だに残っているカロンノには、黒魔術を使うペニンに対して偏見を持つ魔導士達が少なからずいた。それを察した魔法評議会大会長ディラクからの推薦でペニンはカロンノ魔法学院に就職し、音楽家兼教師としての新しい人生を送っている。
ストーリー
(ゲーム内文章の引用)
ペニン
ジャンジャンジャンジャーン!
ブルーグレイの指が黒と白の鍵盤を叩くと、耳に心地よいピアノの音が実体となり、夜の静けさにそっと終わりを告げた。
スポットライトを浴びるペニンはすでに音楽に酔いしれていた。彼は目を閉じ、聴覚を研ぎ澄ませて音符の共鳴を一つ一つ捉えている。手にした指揮棒は彼の思い描く旋律に従い素早く上下し、優美な曲線を描き出していた。その動きは次第に大きくなり、それに合わせて更に多くの「楽士」が大合奏に加わっていく。
この時、ペニンはさながら嵐の中で舵取りをする航海士だった。音楽という名の巨船で波と暗雲を突き破り、今、最高のフィナーレを迎えようとしていた。
「か……閣下……」
スポットライトが消え、盛り上がりも最高潮だった演奏はその呼び声に応じて止まった。
ペニンは振り返り、演奏を中断させた骸骨の召使いを眺めた。骸骨には目がないため、そこから感情を読み取ることは出来ない。だが、カチカチと骸骨の震える音が、彼の恐怖心を表している。
「お……お手紙です」
召使いはひと巻きの羊皮紙を差し出した。
ペニンは眉を寄せた。黄褐色の羊皮紙には、特徴的な魔法の刻印が光っている。これは大会長ディラクのものに違いない。
わざわざ手紙を書くとは……直接言いにくいことでもあるのか?
手紙を受け取ると、ペニンは手を振り、骸骨の召使いと亡霊楽士たちに退室を促した。亡霊たちが席を離れ、いくつものブルーグレイの光の糸が集まって光の柱となると、その光は徐々に消え、元の暗闇に溶けていった。
照明の魔法灯に再び明かりが灯ると、広い演奏ホールにはペニン一人だけが残った。
彼が手にしていた指揮棒は、いつの間にか骨質の魔法の杖に変わっていた。ペニンはそっと杖を振り、呪文で体内の魔法の力を呼び起こすと、ブルーグレイのカゲロウが生み出される。そして魔法の刻印に近づけると、カゲロウはそれを口にした。
金色に輝く刻印は、抵抗を見せる様子もない。そして刻印が食べつくされると、乱暴な筆跡が徐々に羊皮紙の上に現れ始めた。
「まったく。あの男の書くものは、噂に違わぬ読みにくさだな」
ペニンは心の中で不満を言いながら、羊皮紙を目の前に近づけ文字を追った。
その時だ。漆黒の文字が突然動き出したのは。元々の文章を形成していた文字がそれぞれ勝手に動き出すと、やがて難しい魔法の模様を作り始めた。
その輪郭は、悪魔の顔のようだった。
「まずい!」
ペニンは手紙を素早く離すと、杖を再び振った。しかし、飛んでいくはずの羊皮紙は空中に留まり、悪魔の顔はペニンに不気味な笑みを見せた。
「禁呪!」
ペニンは最速のスピードで高いレベルの魔法を発動させた。周囲の魔法の力が彼を中心とする渦に吸い込まれると、演奏ホールは魔法を遮断する空間に変わった。そして、ホール内の照明用魔法灯まで、その光を失ったのだ。
黒魔術を起源とする禁呪というこの魔法は、すべての魔法を無効化する。
浮かんだ手紙はペニンの妨害に堪えきれず、ダークグリーンの炎を発して燃え上がった。
「ゴホゴホ!」
緑色の炎の中に、曲がった影が浮かび上がった。
「ただの挨拶だというのに禁呪まで使うとは……ディラクがなんと言うかな?」
その問いかけに、ペニンは口を歪めた。
「もしお前に使ったのだと知れば、ディラクは私に褒美を与えるだけだ。もったいぶらずにさっさと用件を話せ、ロリアン!」
正体を明かされた老人はフードを取り、蒼白い顔を露にした。
「あの女によって深淵まで再び追いやられた我らは、再起の機会をうかがい続けてきた。だが、暗黒王が復活した今、ついに我らは反撃の時を迎える!ゆえに、こうしてわざわざお前の意思を確認しに来たのだ」
「はっ!」
ペニンは軽蔑の表情を見せた。
「魔法評議会に入り、過去をすべて清算した私には、お前たちのことなど関係ない! 次に会うのは戦場だろうが、私は手加減しない。無論、それはお前たちも同じことだ!」
「やはりそう決断するか!」
ロリアンはゆっくりと身体を伸ばす。彼の凶悪な目つきにペニンは僅かながら気圧されてしまった。老人の話す声も もうしゃがれてはいない。
「だが、お前も本当はわかっているはずだ。お前は結局、他の人間とは違う! 特にお前が操る……たしか、楽士といったか。それに魔法塔で駆使する塔霊と召使いたちも。すべてカロンノでは特異な存在!」
「随分そそのかすのが下手になったな!」
ペニンは杖でロリアンを指し、威赫するように言った。
「今すぐ出て行け。さもなくば……」
「くくくっ! いずれお前も気付くだろう、深淵だけが我々の帰る場所だと!」
そういうとロリアンはすうっと消え、演奏ホールは再び静寂に包まれた。
いつの間にヤツは消えた?幻術ではなく霊魂に対する秘術のようなものか……?
ペニンはぼんやりしていた。手にした羊皮巻きはすでに封印が解かれ、乱暴な筆跡が魔法灯に照らされはっきりと見える。
「そういうことか……」
なんとか手紙を読み終えると、ペニンは何故これほど内容を厳重に隠さなければならなかったのかを理解した。これは魔法評議会大会長直筆の、ペニンの魔法学院講師就任の推薦状だったのだ。
厳密にいえば、この手紙はペニン個人のみに宛てられたものではない。魔法学院の院長であり、同時に魔法評議会創始者の一人であるセフィーラにも宛てられていた。
亡霊系魔法の第一人者であるペニンは、霊魂の異変にどの魔導士よりも敏感だ。しかし、彼の魔法評議会での立ち位置は微妙で、多くの保守派魔導士に目の敵にされている。
反黒魔術運動は何年も前に一応の終わりを迎えたが、遺恨は今も残っている。
「完全に偏見をなくしたいのなら、次代の教育から始めるといい!」
手紙の締めくくりの言葉を撫でるペニンの心は動かされていた。セフィーラがこの推薦状を拒絶することはないだろう。
だが、その前に自らが魔法評議会の一員であるという意思を行動で示す必要がある。
例えば、カロンノから侵入者を追い出すこと!
ロリアンが消え、感知力が回復したときからペニンは気付いていた。カロンノは混乱の渦中にあり、大議長であるディラクも侵入した敵と戦っていると。
「戦霊、発動!」
ペニンの呼びかけと共に、亡霊たちが再び演奏ホールに降臨した。
彼らが手にしているのは楽器ではなく、鋭い武器だ。
ペニンはマエストロのローブをまとっていたが、万軍の将のような凄みがあった。
「さあ、出陣だ!」
外伝(ネタバレ注意)
(ゲーム内文章の引用)
ソウルコンダクター
ペニンはプロスの音楽名家の出身だ。
霊視能力を持つペニンは、多くの人には見えない霊魂を見ることができた。それに気づいた彼は自分が見えるものについて他人に話したが、友達も家族も彼を気味悪がり、距離を置くようになっていった。敏感にそれを察したペニンは、少しずつ自分を閉ざしていった。
初めて街で公演した時、メインの指揮者が突然意識を失ってしまった。十五歳のペニンはこの不測の事態に際し、代わりに指揮するよう命じられた。大きな舞台の上に立ち、隙間なく並んだ観客を前に、緊張で少し震えていたペニンだったが、タクトを振るにつれ、音楽は響き始めた。ペニンは自身が指揮する演奏を通して観客、演奏者の魂を共鳴させられること、そして、彼らの魂の奥深くまで感情を揺さぶることができることに気づいた。
この運命的な公演から半年もしないうちに、ペニンはプロスの貴族のみならず王国中の音楽愛好家の賞賛を集めるようになった。美しい身のこなし、魂を揺さぶる演奏が、すべての人を夢中にさせた。ペニンのコンサートは毎回聴衆で溢れかえり、チケットは入手困難、さらには彼を「ソウルコンダクター」と呼ぶ者まで現れた。
公演を重ねるにつれて、ペニンの音楽に対する理解、魂を動かす能力も深まり、ペニンを追いかけるファンもすっかり彼のとりこになっていった。そしてペニンが十八歳の誕生日の公演で、彼は演奏のクライマックスに差し掛かったところで、なにかが自分の体の中で殻を破って飛び出すのを感じた。それはまるで生まれ変わりのような喜びだった。
これから起きることを予想したかのように、ペニンは興奮に身を任せ猛然と腕を上げ、タクトを振った。
奇跡が起きた。まるで氷と炎がぶつかり合ったかのように観客や演奏家から霧のような魂のオーラが立ちこめたのだ。生まれたばかりの魂魄は劇場の暗いドーム型天井を照らし、隙間に隠れていた無数の亡霊が姿を現し歌い出した。
「芸術は生命の大合唱だ!」
経歴(ネタバレ注意)
(ゲーム内文章の引用)
ペニンの経歴
自由連邦の音楽の名家に生まれたペニンは、幼い頃から才能を開花させ、卓越した音感と聴力に恵まれた。
生まれながらの双瞳だったため、同年代の者から「怪物」とみなされていた彼は、長らく他人とは関わらず、心を閉ざし卑屈な人嫌いに成長していった。
しかし、ペニンには常人を遥かに上回る音楽の才能があった。そして、音楽こそが自分の価値を示す唯一の道だった。12歳で抜きんでたレベルの楽曲を生み出し、15歳で万人の注目を集めるコンサートの指揮を全うした。彼の天才音楽家、そして天才指揮者としての栄光は、このときに始まった。
音楽を深く研究するうちに、ペニンは躍動する音符を通して、合唱者と観客の魂をコントロールできることに気付いた。その魂たちは震えながら彼の目に落ちるのだ(異瞳の天賦)。しかし、音楽のリズムに合わせることはできるが、肉体の束縛により100%共鳴することはできなかった。
そこで彼は興奮にまかせて両手を振るい、音符の躍動を加速させ、酔いしれた魂を徹底的に肉体の束縛から開放する手助けをした───その結果、図らずも人を殺めてしまうことになる。
指定手配されたペニンは自責の念にかられ、共同墓地の傍に死の歌劇院を建てた。ここでなら、思う存分自分の音楽の才能を発揮できる。ペニンは次々とコンサートを開き、生涯の友一唯一彼の音楽性について来られるピアニストとの出会いも果たした。
穏やかに演奏を重ねる暮らしは、まるで水が流れるように過ぎ去っていった。ある日、不思議な次元の魔導士が彼を訪ねて来るまでは…
人物関係
ダーシー:次元の魔導士
このいつも不安で仕方のない伝説の魔導士が、意外にもペニンの信頼を得た。「彼の次元魔法はまるで芸術…音楽と同じだ。見方を変えれば、両者は相通ずる」 もしかしたらこれが、ペニンがカロンノに留まる理由のひとつなのかもしれない。
イヴァ:黒魔術少女
同期で最高の才能を持つ魔法学徒として、ペニンはイヴァに対し評価と好感を隠そうともしなかった。 彼はイヴァの疑わしい欠席記録と残念な級友関係について見て見ぬふりをした。一度、 級友たちに放課後に文句を言われたことがある。誰もがイヴァはペニンの長年離れ離れになっていた実の娘じゃないかとまで考えているのだ。
冒険クイズ
ヒーローを何度か使用すると現れるクイズ。明確な出現条件は分かっていない。
1問目
魔法学院の学生の中で、ペニンが一番嫌いなのはどの生徒?
・毎日同級生を虐めて楽しむイヴァ
・魔法の才能がまったくないアタブ
2問目
好き嫌いがハッキリしてるペニン。彼が嫌いなのはどのヒーロー?
・ローマン紅茶とオーグ紅茶の区別が出来ないディラク
・音痴なディラク
答え:1問目/下:2問目/両方
手紙
(記事作成者は現在手紙を入手出来ていないので、もし内容を確認出来ている方がいらっしゃいましたらこちらの項目を編集し、このカッコ内の文章を削除して頂けると助かります。)
To ○○