ストーリー
好きはきっと、気がつくとそこにあるもの―
主人公・皇木怜は学生の身ではあるが、家が経営している洋食レストラン『トラットリア フェリーチェ』の料理人として日夜腕をふるっていた。
母と息子の二人で店を営み、苦労はありながらも街の人たちから愛されるあたたかい日々。
そんなある日、いつもより早く家を出た怜は駅のホームで一人の女学生と出会う。
普段の景色の中、ホームで佇んでいるだけなのに鮮やかな印象を残していく。
「私は三年の琴石伊織です。今日、紫翠館に転入してきたの」
伊織との出会いがきっかけなのか、三年生になったからなのか、怜の周りでは大小様々な出会いや出来事が起き始める。
自由奔放でどこか猫っぽい転入生。
控えめながら朗らかな幼馴染み。
若手女優として活躍中の後輩。
気配り上手で優しい委員長。
イタズラ好きで愛嬌のあるお姉さん。
女の子たちと怜は、日常をともにして恋を育み、その未来にある「結婚」を考えるようになる。
登場キャラクター
琴石 伊織(こといし いおり)
CV:くすはらゆい
紫翠館学園3年生。
元気で活発、いつも前向き。
いるだけで周囲を明るくするような華のある女の子で紫翠舘学園に転入してくる。
どんなときでも自分に正直でいることをモットーにしているため、 周囲とぶつかったりすることもある。
事実、ちょっぴり頑固なところがあり、一度決めたら譲らない所も。
自由奔放に見えるその様子を周りからは「猫みたい」と例えられている。
何やら「やりたいこと」がたくさんあって、それを片っ端からやろうとしている。
両親に大切に育てられてきたこともあり、今までほとんど家事をやったことがなく掃除、料理ともに苦手なプチ残念女子。
早見 美里(はやみ みさと)
CV:礼賀椎衣
紫翠館学園3年生。
怜の近所に住んでいる幼馴染み。
実家は『ビストロ ソレイユ』というフレンチレストランを経営している。
いつも朗らかで優しく、初対面の相手とも仲良くなることができる。
クラスの中心というわけではないが、誰からも信頼されているタイプ。
また、やや控えめな性格ながら恋愛ドラマが好きだったりと乙女な面も持っている。
怜の家とは家族ぐるみの付き合いがあり、行けるときには怜のお店を手伝っている。
常連さんからは「お嫁ちゃん」と言われて親しまれていて本人も満更でもないご様子。
女子力は高く、手先が器用で要領もよい。
でも、なぜか料理は少し苦手。
怜の世話を焼きたいと常々思っているが自分のことは自分でできる系の男子であるため、今のところできずにいる。
宮音 沙希(みやね さき)
CV:秋野花
紫翠館学園2年生。
若手女優として芸能界で活躍中の女の子。
性格は明るく、常に笑顔を絶やさない。
仕事柄、年上の相手と接することも多いが、物怖じせずにはきはきと話す。
先頭に立ってはしゃいだりはしないものの茶目っ気もあり、ちょっとした冗談を言うことも。
親元を離れてマンションで一人暮らしをしている。
仕事と学業の両立は大変で、仕事の都合で遅刻や早退をすることも多々ある模様。
元々は料理や掃除も嫌いではなかったが、今は時間がなさすぎて、食事も簡単にすませていたり、部屋の掃除、洗濯もあまりできていない状態になっている。
仕事の時はロケ弁当が多い。
休みの日は「なるべく何もしたくない」というほど。
そう言った意味では、外向きとのギャップがある。
来未 さなえ(くるみ さなえ)
CV:歩サラ
紫翠館学園3年生。
怜たちのクラスの委員長を務めている。
性格はおとなしめで気配り上手、何事にも一所懸命。
クラスをまとめていく仕事には少し気後れすることもあるけれど、
誰かが笑顔になってくれるのが嬉しくて頑張っている。
料理や掃除など家事全般が得意。
温めればすぐに食べられる日持ちのする料理を作ったり、
片付けの際にはデッドスペースを有効利用したりと女子力が高いというよりは家庭的。
この歳にして早くも「いいお母さんになれそう」女子。
胸がないのがあきらかなコンプレックス。
スタイルの良い同級生を見て「(い、いいなぁ……)」と羨ましがったりしている。
西園寺 蓉子(さいおんじ ようこ)
CV:北見六花
聖蘭女学園3年生。
さっぱりした性格の美人さん。
興味を持ったことは取り合えずやってみるタイプで、ややトラブルメーカー気質。
要領自体はとても良く、さらには愛嬌まであるため多少のトラブルも込みで愛されてしまう。
イタズラも比較的好きで、ボディタッチ多め。
怜に対してはお姉さんぶるところがある。
名家の出身であり、幼い頃からお嬢様として様々な習い事を修めてきた。
学園の成績も良く、運動神経も抜群。
しかし、恵まれた能力を持っているにも関わらず性格はわりとだらしなく、毎日フラフラとしている。
やればできるけどやらない系女子。
藤堂 なずな(とうどう なずな)
CV:藤咲ウサ
聖蘭女学園1年生。
怜の二つ年下の従妹。穏やかで柔和な物腰の女の子。
幼い頃からずっと京都にいたため、一度は東京に出て見識を広めたいと思っていた。
由乃が面倒を見てくれるのなら、ということで両親に許可をもらう。
幼い頃に怜とよく遊んだ記憶があり、今も「兄さま」と呼んで懐いている。
家事、料理、掃除は大の得意。
「三歩下がって男性を立てる」を地でいようなやや古風な子。
また時折、くせなのか花魁言葉が出てしまうことも。