概要
Insanity!sansとはAUSansの1人である。
因みにInsaintyとは精神異常(錯乱)、狂気、愚行という意味である。
基本的に「狂気のサンズ」として知られている存在。
人物
虐殺系AUの1人。
一切の容赦がなく、目に入ったものすべてを破壊し、殺し尽くす。そして暴虐の限りを尽くす中、Insanity!sansはその全てを心の底から楽しんでいる。
不自然、または不気味にすら思えるほど、異常に大きい笑みを常に浮かべている。瞳は不釣り合いなくらい小さく、誰かを殺害したり、ただぼうっと突っ立っている時、不安定に揺れることがある。
服装などは普通のサンズとそう変わらないものの、よく見るとパーカーやズボンはボロボロ。モンスターの死骸であるチリもこびりついている他、歯や手に血液が付着している。
何故血がついているのかは不明だが、落ちてきた人間でも殺したからだろうか(仮にそうだとすると、タマシイはどうしたのかという謎が出るが)。
頭にヒビができているのは、Insanity!sansに襲われた/立ち向かった者達がInsanity!sansを倒すべく攻撃したからである。
そして彼の最大の特徴であり何より印象深いものであろう、左手に弟であるパピルスの頭を持っている。
パピルスの生首には下顎が無く、鋭い骨が突き刺さっている。
Insanity!sansは自分の異常性と狂気、そして出会った相手に恐怖を与えるために、常にパピルスの頭を持ち運び、そう簡単には手放さない。
なお、パピルスの目からは涙と思しき液体が常時流れており、更に表情も苦痛に満ちたものであることから、パピルスはまだ生きている可能性がある。
救いようのない悪逆非道さ、狂気に満たされた邪悪極まる精神、そして彼の決意がもたらす無尽蔵のパワー故に、Insanity!sansはしばしば「無敵」と評される。
ストーリー
ガスターがとある実験のため、サンズに少量ながらも凝縮された決意を注入した結果、サンズからは「愛情」「幸福」「常識」「共感」などといった感情が完全に失われてしまう。
そして空っぽの精神は膨れ上がる狂気に呑み込まれ、サンズの精神は完全に崩壊してしまい、結果Insanity!sansは生まれてしまった。
狂気そのものと化してしまったサンズは、瞬く間に家族や友人はおろか、地下世界のモンスターを虐殺して回っていった。
そして文字通り地下世界の住民を皆殺しにしたInsanity!sansはとうとう、何より守るべき存在であった、自分の弟であるパピルスすらも殺してしまうのだった…。
能力
- 鋭い骨
他のAUサンズとは異なり、Insanity!sansの使う骨は先端が非常に鋭く、大きなダメージを与えやすくなっている。大きさ長さは自由に決められ、手に持ったり、飛ばすなどして、相手を
串刺しにする。
- 殴打
ただ純粋にぶん殴る。当然威力はそこらのパンチとは比べ物にならないほど高い。Insanity!sansは、テレキネシスやブラスターを使うよりも殴ることの方が多い。彼は主に、自分の手を直接使う戦闘を好むからである。
- ブラスター
普通のガスターブラスターと変わらないが、ヒビ割れており、下顎には血液のようなものがついている。Insanity!sansはこれをあまり好んでおらず、そのため使用頻度は極めて低い。たまーに思い出したように使う程度である。
- テレキネシス
この能力も使われることは皆無。繰り返すが、Insanity!sansは自らの手を直接使う戦闘スタイルを好むのである。
- ショートカット
どこへでも瞬時に移動することができる。
Insanity!sansの身体は決して頑強とは言えないものの、秘めているエネルギーは無尽蔵である。
注意
Insanity!sansはパピルスの頭を武器として使用することはありません。攻撃に使うこともありません。
関係
- ガスター
父親と考えられている存在。サンズをInsanity!sansに変貌させた張本人。とはいえ、サンズの精神を崩壊させてInsanity!sansという存在を生み出そうと考えていたわけではなかったようだ。
- パピルス
弟。Insanity!sansは彼を拷問し、殺害した。そしてパピルスの頭から下の部位と下顎を破壊し、最後に骨で串刺しにした。他にも似たようなことはやってきたらしいが、その中でもパピルスのトロフィーは大のお気に入りであるようだ。
- フリスク
ただの獲物という認識でしかなく、それ以外特に思っている事はない。
- キャラ
憎悪の対象であるようだ。虐殺の邪魔になりそうだからだろうか。
余談
- Mirrored_insanityのPhase3にて、Insanity!sansは頭や眼窩から血液らしきものを垂れ流す状態に変化するが、これは非公式デザインである。
- Bad_Time_Trioでは、Murder!sansとKiller!SansでMurder_Time_Trioと呼ばれる。また、Mirrored_insanityではMurder!sansと戦ったりする。
- Insanity!sansに付着している血液らしきものは、実際には血液ではなく、決意の表れであるという説がある。
Insanity!sansの奇行のひとつとして、「自らが殺めた者の動きを何度も繰り返す」というものがある。おそらく、死に抗おうとする犠牲者の足掻きが面白くて仕方ないのだろうと思われる。
また、Insanity!sansは言葉こそ話せるものの、その言葉を他者に投げかけることはほとんどない。彼の言葉の大部分は言うまでもなく悪意と狂気に満ちたもので、ぶつぶつと独り言を言い続けたりして自らの狂気を見せつける。
豆知識
Insanity!sansが登場するAUを「Insanitytale」と呼称する人がいるが、これは完全に間違っている。
「Insanitytale」に登場するのは、True insanity!sansというSansで、この記事のInsanity!Sansとは全く関係ない別のAUキャラクターである。
2020年後半頃に、Insanity!sansの所有権をめぐるちょっとした出来事があった。あるYouTuberがInsanity!sansの「公式」所有権を得ていると名乗りだし、ストーリー全体を再構築してInsanity!sansを「Dirtytale」というAUに再分類したのである。この名前は、Insanity!sansが“Dirty Brother Killer(薄汚れた兄弟殺し)”であったことからつけられたもの。
しかし記事の冒頭にあるように、Insanity!sansの作者はZero Danteero氏であり、氏はInsanity!sansの所属するAUが「Dirtytale」であると発言していない。
Insanity!sansというAUキャラクターを示す時などは「Dirtytale」の名を使ってもいいかもしれないが、何も知らない人に誤解させてしまうような使い方はやめておこう。