絶影(スクライド)
ぜつえい
秩序無き行いはただの暴力!
暴力は悪以外の何ものでもない!
俺はその悪を憎む!
解説
アルター結晶体によって母諸共命を奪われた愛犬「絶影」の骸から、劉鳳が初めて創り出した自立型のアルター。
その名の通り「影すら絶える」ほど俊敏な動きに特化している。
青・白・紫をベースカラーとしており、『正義』『規律』『バランス』を想起させる+と-の意匠が、各形態にあしらわれている。
これと言った弱点の無い優秀なアルターで攻撃から捕縛など幅広い汎用性を兼ね備える。
形態が進むほど精密な操作と攻撃が行えるようになるが、同時に劉鳳自身の負担も大きくなり、絶影へのダメージが大きくフィードバックされるようになる。
第1形態
毒虫が!!
両腕を拘束し、左半面を隠した白い人形のような姿。これは強すぎる力を劉鳳があえて封印した姿でもある。
首から生えた二本の帯状の鞭を使って戦う。
並のアルター使いを足蹴にする程に強く、上述の鞭による攻撃はカズマのシェルブリットに近い威力を備えている。
攻撃の他、防御や捕縛などかなり万能で派手さはないが、とても優秀なアルターでもある。
なお、作中では絶影以外には本気を出さないカズマの『撃滅のセカンド・ブリット』によく殴られている。
第2形態(真・絶影)
舞い散れ!! カズマぁぁぁぁぁ!!
腕の拘束を解き放った『真なる絶影』の名を冠する状態。
下半身が蛇のようになり、飛行が可能となっているため第1形態をはるかに凌ぐ超高速機動による戦闘が可能だが、劉鳳自身への負荷も大きい。
第1形態の鞭が変化した柔らかなる拳「列迅」の他、
両脇の下に剛なる左拳「臥竜」と剛なる右拳「伏竜」という武器があり、斬撃を行ったりミサイルのように発射して攻撃できる。
『拳』なのでロケットパンチと解釈できるが、何事をも切り裂く「剣」とも表現されている(DVD4巻付属冊子)。
ある戦いでさらに向こう側の力を引き出す事で『銀色の闘気』のような物を纏えるようになった。
第3形態(最終形態)
唯一無二の力を見せてやる
『他に何も要らない』と、抱き続けた信念と理想を極限まで渇望し、絶影と一体化した究極の姿。
自立型から融合装着型へと変化しており、今までの形態での代名詞とも言える鞭が無く、かなり毛色が異なる形態となっている。
真・絶影からの飛行能力を引き継いでおり、ごくごく自然に浮遊する。
すべてを振り切る程の超スピードを会得しており、残像が出現する程機敏に動くことが出来る。
身体のアーマーは腕に移動させることで剣や槍として変化させることができる。
これらの剣は射出して自在に操ったり、盾として使ったり超広範囲に衝撃波を放ったりと万能。
これまでの絶影の精密さ、スピード、そして規格外の攻撃力を備えたまさしく最終形態に相応しい力を持つ。
必殺技は、向こう側の力を引き出している際の銀色に輝く姿の状態で肩のアーマーを一つにした『槍』を右腕に装備し相手を貫く。
カズマの『自慢の拳』とも真正面からぶつかり合える強さである。
融合装着形態(名称無し)
カズマ!! 俺の道に立ちはだかるな!!
映画版(オルタレイションTAO)にてカズマのシェルブリットに殴り飛ばされた剛なる左拳「臥竜」を再構成し右腕に装備している。
第3形態の両肩の刃の片方を装備しているような見た目が特徴的。
シェルブリット(第1形態)と同じように光の輪によって刃が右腕に取り付けられている。
映画版で新規に追加されたシーンでの登場だったが、後の第3形態での融合装着の伏線ともなっている。
最終話(名称無し)
貴様の……負けだ!!
TV版最終話にて登場した形態(画像中央)。
カズマとの最後の喧嘩にて最終形態のアルター化解除後に渾身の力を振り絞り拳のみをアルター化させた形態。
なお、この際に物質を分解していないように見えるが実際は自分の血を分解しアルター化させている。
無意識に自分に一番近い物質をアルター化させたそうな。
形状が似ている事から映画版での融合装着形態の元ネタと思われる。
絶影・正義武装
私が聞いた
カズマが言った
あの言葉を!!
『s.CRY.ed』!!!
漫画版における第3形態(最終形態)に該当し、カズマのハイブリットとは違いTV版(映画版)と見た目の差異はない。
エターナル・デボーテとs.CRY.edによって劉鳳とシェリスが一体化している。
必殺技は絶影刀龍断。後に合体せずとも使えるようになった。