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神様症候群。

かみさましょうこうぐん

2012年3月に公開されたフリーゲーム。製作者は晋太郎氏。ジャンルはホラーガンアクション。

概要

「神様症候群。」とは晋太郎氏が制作して、「ふりーむ!」にて公開されたフリーゲームである。

正確なタイトル表記は、神様症候群の後に「。」がつく。

新潟県の五泉市をモデルにした街で、ガンアクションを繰り広げていきながら、味方の神様達と謎を追及していくのを目的としたゲームである。

ゲームシステム

ガンアクションが主なゲームではあるが肝心な主人公である神宮寺竹千代(以下、千代)は無力な一般人である為、序盤は敵に対抗する事ができず見つからないように逃げたりや潜入したりするのだが、神様の味方ができてからは神様の力で変身して戦闘力を得てガンアクションを行なっていく。

最大5発まで撃てて、5発撃ったらリロードをしなければならなくなる。弾が切れたらフィールドのどこかに弾が出現するようになっている。遠くに撃とうとすると照準が狭くなっていく上に照準を合わせている(射撃ができる状態)時は一切の身動きができないので、移動にも気を使わないと袋叩きにあいゲームオーバーになってしまう(コツは敵をあえて自分に接近させて広い照準で確実に倒す)。

ダメージは数字制ではなくゲージ制で底を尽きたらゲームオーバー。敵からの攻撃以外に寒さとかでゲージは徐々に減っていくが、火とかで温まれば回復する。

ストーリー

以下、ふりーむ!からの転用。

まだ寒さの残る4月―

高専を卒業した千代は、

5年ぶり故郷の町・五泉市に帰ってきた。

かつて実家は酒造業であった。廃業の後、誰も居なくなった

蔵の扉を開け、千代がため息ついたその時――

自らを酒造りの神・松尾大明神と名乗る、

天真爛漫な神様に出会った。

その日の夕方

まるで夢を見ている様な異変が、街を襲った。

あらすじ

実家に帰ってきた千代は、声が聴こえたと思ったら急に神棚の障子が開かれて、そこから大量の桜の花びらと共に松尾大明神(以下、松尾様)を名乗る女神が現れる。松尾様は千代と共に廃れてしまった実家の酒業を再興させようとするが千代にその気はなく松尾様を追い出す事になってしまった。しかし、松尾様が去った後、千代の実家が謎の神様達に占領されてしまう。

命からがら逃げだした千代は松尾様と合流して、此度の騒動の謎を追うことになる。

登場キャラクター

神宮寺竹千代

「松尾さま!!!」

本作の主人公。通称、千代。女性。5年制のバイオテクノロジーの高専(高校専門学校)を卒業して実家がある五泉町に帰ってきたら、松尾大明神を皮切りに様々な神様と出会う事になってはトラブルに見舞われることになる。まさに神様症候群。

母は千代を産んだ直後に死亡して男手一つで育てられるが中学の時に父も他界して、高専に通っていた頃、実家の酒業も廃業した。実家と父に何か思う所があるようでアルバムを見て涙を流していた。

神様の力によって変身すると白髪で和服の美少女になる。

松尾大明神

「バ、バイ……バイセクシャルか!」

言わずと知れた酒の神。通称、松尾様。千代に松尾様と呼ぶ様に命じている。千代の実家の神棚にいた神様だが故郷は自身を祭っている本殿がある京都。神様であるため人間には聞こえないはずの自身の声が千代に聞こえた事で、千代と共に廃れてしまった千代の実家の酒業を再興させる使命が自身にある事を(一方的に)悟り、派手に登場しては千代に抱き着こうとするが、あっさり躱される。

天真爛漫な性格をしており神様の割にはなかなか、いい性格をしているが千代を想う気持ちは強い。女神ではあるが神様であるため性別の概念がなくそっちのけもあるようで千代をいたく気に入っており、出合い頭に襲えばよかったと口走る事がある千代の頭痛の種(実際に千代が頭を抱えそうな事を言うと千代にダメージが入る)。

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

「ち、ちよさんファイトです……」

稲荷神社の豊穣神。通称みつ。千代からはみっちゃんと呼ばれている。敬語を使う狐の耳と尻尾が生えた幼女。謎の神様によって力の大半を奪われて、自身を祭っている神社に捕らわれていた所を千代と松尾様に助けられる。千代に助けられ後、千代の仲間になる。常識人。

水波女命(みづはのめのみこと)

「ふふ♪ 恥ずかしいところをお見せちゃいました」

八幡宮の分社に祭られている水の女神。通称、お水。水の神であるにも関わらず泳げない。正式名称は古事記における弥都波能売神と思われる。登場した神様の中で最も女神らしい性格と姿をした女神だが、雰囲気作りの為に水の上を歩きながら登場したら失敗して溺れたりとお茶目な所がある(それがまたいい)。また、自身の社に美少年風の少女がいるのだが関係性は不明。

謎の神様達

千代の実家を占領した謎の存在。本作の敵であり人間ではないこと以外はまるで不明。全員同じ姿をしており、和服を着た女性の出で立ちをしている。千代を見かけると目が赤く光りだして襲ってくる。他にも鬼の面を被った女性がいて、みつを一睨みで気絶させたり、奇襲したとはいえ変身した千代を一撃で倒すほど高い戦闘力を誇る。

人外であるにも関わらず、懐中電灯やナイフといった文明の利器を積極的に使う。

無期限の制作中止

公開されているのはOPから1章までで続編の制作は実質打ち止めになっている。しかし、製作者である晋太郎氏は、タイトルを『吟醸のかみさまっ!』に変えてゲームではなく漫画としてリメイクして再スタートをお切りになられた。(設定やストーリーが大幅に変えられているので、そこは要注意)

余談

晋太郎氏が創作した同人誌であるコミック新潟『キャスターブルー』の主人公も、千代と同様に変身して戦う。変身した姿もどこか千代の変身時の姿と似ている。

関連タグ

フリーゲーム ガンアクション 日本神話

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