神様症候群。
かみさましょうこうぐん
概要
「神様症候群。」とは晋太郎氏が制作して、「ふりーむ!」にて公開されたフリーゲームである。
正確には神様症候群の後に「。」がつくため、神様症候群は誤表記である。
新潟県の五泉市をモデルにした街で、ガンアクションを繰り広げていきながら、味方の神様達と謎を追及していくのを目的としたゲームである。
ガンアクションが主なゲームではあるが、主人公である神宮寺竹千代(以下、千代)は無力な一般人である為、序盤は敵に対抗する事ができず、見つからないように逃げたりや潜入したりとステルス要素が多い。神様が味方になってからは、神様の力で変身し、戦闘力を得て、ガンアクションを行っていく。
最大5発まで撃つことが可能。5発撃ち切ると、リロードをしなければならなくなる。弾が切れたらフィールドのどこかに弾が出現するようになっている。遠くに撃とうとすると照準が狭くなっていく上に、照準を合わせている(射撃ができる状態)時はその他の一切の身動きができないので、移動にも気を使わないと、袋叩きにあいゲームオーバーになってしまう。(コツは敵をあえて自分に接近させて広い照準で確実に倒す)
ダメージは数字制ではなく、ゲージ制で、底を突きたらゲームオーバー。敵からの攻撃以外に、寒さ等でゲージは徐々に減っていくが、火で温まれば回復する。
以下、ふりーむ!からの転用。
まだ寒さの残る4月―
高専を卒業した千代は、
5年ぶり故郷の町・五泉市に帰ってきた。
かつて実家は酒造業であった。廃業の後、誰も居なくなった
蔵の扉を開け、千代がため息ついたその時――
自らを酒造りの神・松尾大明神と名乗る、
天真爛漫な神様に出会った。
その日の夕方
まるで夢を見ている様な異変が、街を襲った。
神宮寺竹千代
「松尾さま!!!」
本作の主人公。通称、千代。女性。
5年制のバイオテクノロジーの高専(高校専門学校)を卒業し、実家がある五泉町に帰ってきた。松尾大明神を皮切りに、様々な神様と出会う事になってはトラブルに見舞われることになる。まさに神様症候群。
母親は千代を産んだ直後に他界している。男手一つで育てられるが、中学の時に父親も他界し、高専に通っていた頃、実家の酒業も廃業した。しかし、アルバムを見て涙を流すなど、実家と父に何か思う所があるようだ。
神様の力によって変身すると、白髪で和服の美少女になる。
松尾大明神
「バ、バイ……バイセクシャルか!」
言わずと知れた酒の神。通称、松尾様。千代に松尾様と呼ぶ様に命じている。
千代の実家の神棚にいた神様だが、故郷は自身が祭られている京都の本殿にある模様。神様であるため、人間には聞こえないはずの自身の声が千代に聞こえた事で、千代と共に廃れてしまった千代の実家の酒業を再興させる使命が自身にある事を(一方的に)悟り、派手に登場しては、千代に抱き着こうとするなど、セクハラ発言や行動をよくする。
神様の割には、天真爛漫な性格をしており、千代を想う気持ちは強い。女神ではあるが神様であるため、性別の概念がなくそっちのけもあるようで、千代をいたく気に入っており、出合い頭に襲えばよかったと口走る事があるため、千代の頭痛の種にもなる。(実際に千代が頭を抱えそうな事を言うと千代にダメージが入る)。
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
「ち、ちよさんファイトです……」
稲荷神社の豊穣神。通称みつ。千代からはみっちゃんと呼ばれている。
敬語を使う狐の耳と尻尾が生えた幼女。謎の神様によって力の大半を奪われ、自身を祭っている神社に捕らわれていた所を、千代と松尾様に助けられる。千代に助けられ後、千代の仲間になる。常識人。
公開されているのはOPから1章までで、続編の制作は実質打ち止めになっている。
しかし、製作者である晋太郎氏は、タイトルを『吟醸のかみさまっ!』に変えてゲームではなく漫画としてリメイクして再スタートをお切りになられた。(設定やストーリーが大幅に変えられているので、そこは要注意)